2017年04月03日

経営者を訪ねてVol.40 (株)陽だまり堂 芝崎陽子様

今回は、広告企画を手掛ける株式会社陽だまり堂の芝崎陽子社長に突撃!
社名とお人柄がぴったり一致する、明るく朗らかで暖かい芝崎社長の、人生・経営・家族について、お話を頂きました!

 

石橋を叩いてる間に渡っちゃう!

苦労する母の背中を見て育った芝崎社長。「少しでも早く母を楽にさせてあげたい!」という想いから、高校を卒業のち都内大手の商社に入社します。

充実していたものの、残業は多く、日々目の前の業務に追われる日々。そんな折、仕事の関係で、オーストラリアのある有名なジャズトランぺッターとディスカッション交流するご機会に恵まれます。

彼は当時24~5歳だった氏に、その席でこう尋ねました。

「ところでヨーコ、今、君は何を学びどんな勉強をしているんだ?」

問いかけに対し、何も答えることができなかった芝崎社長。仕事はしている。けれど、自分のために、何を学んでいるんだろう…?

半年後、オーストラリアから分厚い手紙が届きます。書かれていたのは、再び追い打ちをかけるように、「ヨーコ、あれからその後君は何の勉強を始めたんだ?」という言葉でした。

生まれ育った新宿にいて、仕事に追われるまま怠惰な生活を過ごす日々。

特別な向上心もなく、このまま、狭い世界のことしか知らないのではいけない。自分のために”何か”を学びに行かなくちゃ!

会社を辞め、オーストラリアへの弾丸留学を決行します。

「昔から、石橋を叩いている間に渡っちゃうタイプ。この時も、留学先で住むところも準備せず、英語もろくに喋れないまま行っちゃって(笑)」。

考えるよりも、まずはやってみる。留学の経験は、その後の大きな自信につながりました。

学ぶきっかけを作ってくれたトランぺッターに「学ぶことを知り、何かをつかむために来ました」と報告に行き、オーストラリア中の様々な場所へ行き見聞を広め、帰国しました。

 

キャリアウーマンから独立へ

帰国後は、広告制作会社へ就職。前職の時代から企画が好きだったため、クリエイティブなこの仕事が大好きになりました。

結婚し、子どもも生まれ、仕事も充実。しかし、なにせ忙しい広告業界。今ようやく子育て世代の女性が働きやすい会社が増えてきましたが、当時は子育てをする女性に対する風当たりは本当に厳しかったと言います。

「子育てしながら仕事をするって、どういうことか認識してますね?同僚、周囲に迷惑を掛けない事。与えられた任務をこなす事はもちろん、それ以上の課題を見つけ、こなして1人前。女だからといって甘えるのは許されないよ?という、男性基準の時代でした」。

独立を考えたとき、子どもの存在も大きかったと芝崎社長。

「勤め人の時は、子どもが熱を出しても、会議だからとすぐに保育園に迎えに行けないことがありました。社内の電話受付のスタッフから、『また保育園から呼び出しですよ』とうんざりされて…。後は、大人の都合に子どもを振り回してしまった。『早くしなさい』って急かしたり。小さな子供は特に母親が気を張っているとき、具合が悪くなったりしやすくて。心が伝わって、それが体に現れるのでしょう。」

子どもたちを親の仕事の都合で、犠牲にしたくない。自分の裁量で仕事をできるようにしたい、という想いが、独立へ拍車をかけたと言います。

 

”企業家”としての素質

通常、企業の業績が悪くなると、真っ先に予算をけずられる販促費。頼みにしていた仕事が急遽無くなってしまうなどの連続で、運転資金がショート。銀行からお金を借りる状況に陥った苦しい時、勇気をもらったエピソードがありました。

融資の相談に訪ねた銀行の企業診断士にヒアリングを受けた際、その方から「貴方は会社の状況を包み隠さず話せる、とても度胸があり気持ちが良い方だ。企業家としての素質をお持ちですね」と、評価をいただいたのです。

また、他の機関が調査に来社した時も、「企業家として将来性がある」と太鼓判を。

「嬉しくて涙が出ました。会社の将来がどうなるか全然見えなかったけど、必ず乗り越えられる! 確信を持って不安に負けず自分に勝とう!と決意しました」。

事業領域も徐々に変化。代理店からの下請けの仕事メインから、芝崎社長・クリエイターの皆さんの力をフルに生かせる「コミュニケーションを密にした、直接のやりとりができる仕事」へと移していき、危機を乗り越えることができたのです。

 

母の特権

母である女性経営者だからこそ気付けた、「特権」についてもお話下さいました。

「仕事で疲れて帰ってきたとき、家族の誰もご飯を作らずに、家の中は散らかし放題。ただ待っていたことに怒ってしまったことがありました。でもその後で気づいたのは、母としての私が作る料理が、子どもたちの体を形成しているという事、そして家族そろって食べてくれる時間は、限られているという事。そう考えたら、家族に、子供たちにごはんを作ることって母の特権なんだなって思えるようになりました。家族が協力してくれるから、仕事ができるんだなと感謝の気持ちに変わりました。」

子供達が大きくなった今でも、家族が揃う時は、必ず全員が食卓の椅子についてから「さあそれでは皆さまご一緒に、いただきます。」と食事を頂くのが我が家のルールです、と社長。

親としての子育てという仕事と関わり・社会人としての仕事とあり方、考え方ひとつで両方を楽しむことができると教わりました。

 


私の質問に丁寧に真摯にお答えくださった芝崎社長。

人と人との出会い、対話、お互いに成長し合うということを大切にされている氏の、暖かさを感じたインタビューでした。今後ともご指導よろしくお願いいたします!(^0^)

芝崎社長、ありがとうございました!

 

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