「社長・社員ともに、ブレないモノの見方が生まれてきた!」
西村ジョイ(株) 西村久社長

お客様の声

西村ジョイ(株)は香川県を本拠として、ホームセンターを県内外に11店舗を展開しています。

代表取締役である西村久社長にお伺いしました。

Q:そうじの力に取り組んで2年強、現在の気持ちをお聞かせください。

最初の頃、まず小早先生の方から「覚悟をして下さい」と言われました。弊社も、先生とお会いするまで5S活動をかなりやってきたという自信はあったので、そのぐらいの事は大丈夫かなと思っていました。

ですがある時、その言葉の意味が解ったことがあったのです。

当時私は副社長で、営業本部を任されていましたので、「売り上げが非常に大事」だと思っていました。

大きなイベントがあるとき、集中して準備をしたかったため、研修を1週間ずらして頂きたいとお話をしたことがありました。

私はその時、「売り上げも大事ですし、商売ですし、仕事ですからね」と仰っていただけるかなと思っていました。

ですが、先生から言われたのは、「それでよろしいのですか?」という言葉でした。

「最終的には社長の方にお任せをしますけれども、何が大事なのかを考えて下さいね」

「私の方から”こうでなければならない”という話はしません。ただ、そうじの力の取り組みを始めて、何が大事なのですか?」

「売り上げなのですか?あいさつなのですか?礼儀なのですか?約束なのですか?何が大事なのですか?」と。

当時私は、目の前の業績や売り上げばかりが頭にありました。ですが、その時に『自分が大事にしたいのは、「そうじの力」を始めた時に教わった「時を守り」「場を清め」「礼を正す」ことだ』と思いました。

そのためには、「守る事を守って、正しくする事を正しくすること」。

弊社は社員が650人います。650人が正しくする事、もっと言うと650人が変わる事・変わり続けるは大変な事です。

これは何年もかけていかなければならないということを、当時はまだわかっていませんでした。

会社が変わってきて社風が変わってくるというのを、「そうじ」を通じてやろうという事がまだ見えてなかったのですね。

逆にいうと、「トップから変わらなければならない」と本当の意味でわかっていなかった。

今2年経ってようやく「社長覚悟をして下さい」の言葉が肚に落ちています

 

「時を守り」「場を清め」「礼を正す」というのは、仕事だけのことではありません。

社員の生活・人生の中でも、問題解決をする”気づき”の世界というのは非常に大切なものです。

しっかりやっていきたいなと思っております。

 

Q:取り組み前と比べ、気持ちの面でどう変化がありましたか?

弊社は今年で41年目です。

もともと材木屋だったので、環境整備の大切さというのをものすごく大事に思っていました。それこそ寝ても覚めてもくらいやっています。

でも、「そうじの力」に取り組んで一層、一人の百歩ではなくて百人の一歩でなくてはダメなのだと感じるようになりました。

例えば、ある日に一気に美化運動をしたとしても、これは何の意味もない。

毎日毎日の積み重ね、一人一人の積み重ね、そこに大きな意味があると実感をしていて、なんとしてもやり続けたいと思っております。

 

Q:社内が変わったと感じたのはどんなところでしょうか?

私は、先生の教えの中に「見えないモノを大切に」ということを感じています。これは深い。

社長や上司の顔色を伺うことは、組織ではあることでしょう。そういう時、「見える所」を報告し評価することが普通です。

でもそうではなく「見えない所」、例えば「心」「思いやり」「優しさ」、そういうものを大切にしようという意味合いがわかった3人の店長にスイッチが入りました

2人の店長のお店は大きな店舗です。6,000坪、80,000アイテム、来客数は1店舗年間100万人を超えます。

その中で、商品やお客様に対する接し方だったり、スタッフへの気配りなどに関して、「ブレないモノの見方」が出てきたと感じています。

お店を隅々まで見る。それはものすごく大変な事です。

6,000坪のお店、80,000アイテムの商品、年間100万人のお客様。それを丁寧に一つ一つ、隅々まで見る。見えている所だけではなくて見えない所を大切にする。

そこまでの見方・考え方があって、初めてお店が活きてきます。

そういう仕事の仕方やモノの見方という、ブレない軸が出来たと思うのです。

 

Q:不良在庫を生み出さない取り組みについてお聞かせください。

先の3店舗の店長は、「倉庫在庫のゼロ化」を実現させました。

ホームセンター、特に6,000坪級のお店で「倉庫在庫がゼロ」、つまり不良在庫がないお店というのは、まずありえないと思います。

組織として「そうじの力」のリーダーが動いて、お店の中のライフ部門、資材部門、ガーデン部門のそれぞれの長の「そうじの力」が動いて…。初めて動く者も、やりながら理解していく。

一つ一つ積み重ねの中で初めて出来ていって、今まで出来なかったモノが出来たわけなんです。

だから、新しい、業界で初めてのことをやり続けることには非常に意義を感じています。

 

もともとは、倉庫の巡回時に、先生の方から店長に「これは何ですか?」と質問があったことがきっかけです。

そしたら店長は「わかりません」と。

担当者も呼びました。挙句の果てに担当者も「よくわかりません」という有様。

そういう「結局は必要のないモノ」、「誰も分からないモノ」、「担当者しか分からない在庫」がごちゃまぜに沢山あったんです。

ムリ・ムダ・ムラの塊が倉庫在庫だったのだと、その時に物凄く反省しました

先生から「かなりこれは、問題ですよ。何をそうじの力で2年間やってきたのですか?」と言われました。

「何となくのモノではないですか?挙句の果てに店長も分からない、リーダー長も分からない在庫が沢山あるじゃないですか。」と。

この悔しさが、倉庫在庫ゼロ化に向けた大きなバネになったのです。

そういう意味では、「倉庫在庫ゼロ」を続けていく事が、我々の力になっていくのではないかと思っています。当然、収益力・生産性の向上にも繋がると思っています。

倉庫在庫ゼロ化(成合店)

 

Q:パートさんの中にも熱心に取り組んでいる人がいらっしゃるそうですね。

はい。例えば屋島店には108名のパートナー(パートの愛称)さんと正社員がおります。

我々は店舗巡回を大事にしています。小早先生より「リーダーや店長は、隅々を見てお店の状況を毎日把握しましょう。社員が居たら声をかけましょう」とご指導いただきました。

私もレジなどのパートナーさんに声かけをする事があります。

先日「そうじの力は出来ていますか?そうじの力で大切にしていることは何がありますか?」と聞いてみました。

そうしたら、「局所集中」とか「チームでする」とか、がきちんと出てくる。

中でも嬉しかったのが、パートナーさんから「西村ジョイの考え方や研修は、そうじの力を通して素晴らしいものをしていますね」とおっしゃって頂いたこと。お世辞で言ったものとは思えませんでした。

パートナーさんの中には社会人として先輩の方々もおられます。「そうじの力」というものをよく分かっているのだと思うんです。

「そうじの力を通じての我われの考え方を磨く事は、非常に大切なので頑張らせて下さい」と。

 

Q:それは嬉しいですね。

嬉しかったです。

逆に言うと、「そうじの力」なしに他の研修をしても、中々難しいと思います。

2年間やって来て間違いがないものだと思っておりますし、今後もやっていきたいです。

 

Q:小早の指導というのはいかがですか?

以前先生に「会社のお店の数が大きくなることはそんなにいい事ですか?」「会社が大きくなることはそんなにいい事ですか?」という質問をされたことがあります。

こういう質問をされる人は生まれて初めてでした。そこで気づいたのは、一つ一つを丁寧にする、一つ一つを大切にする、一つ一つを深堀してい中に従業員の喜びがあること、我々の夢や希望が託せるようなお店になっていくのではないかなということです。

「そうじの力」はただの美化運動ではなく、気づきの力であり、問題解決の力。

我々が心の底からそうじに取り組んで行きたいと思わせて頂ける、数少ない先生だと思っております。

昔「仏さんの悟りとは何ですか?」という問いに、「”気づき”です」という事を教えて頂いたことがあります。

なので、小早先生の「実行が気づきを作る。実行が人間の質を高める」というお話は、業界・仕事だけではなく、人生の中で大事な事だと、私はスコンと肚に落ちているのです。

そうじを一生懸命やることは、自分のため、目の前の人のため、社会のため。しっかり共に進めて行きたいと思っています。

先生は、一人の一つの行動を愚直に積み重ねることができる、志を持った数少ない方だと思っています。

私は志を同じくする人間として一緒に頑張っていきたいし、先生と同じように覚悟を持って取り組んでいきたいです。

私が社長になって1年ちょっと経ちました。そうじの力は10年20年かけてやっていくつもりです。それぐらい思いがあるので、必ず社員に伝わっていくと思います。

ひょっとしたら、世代交代をしていかないといけないくらいの時間がかかるかもしれませんが、「物を磨く」「物を大事にする」ということを、志で繋げていきたいです。

 

Q:今後の抱負をお聞かせいただけますか。

今、成合店を「目指せ、日本一のそうじの力ができるホームセンター!」と目標を立てています。

日々の行動で我々が変わること・質が上がることを、一歩一歩、たゆまず、愚直に、ブレずに、本気で進めていきたいです。

例えば、店頭に傘置場があったら、お客様の傘置場にお客様が自然と(傘を)並べて下さる。自転車置き場の自転車がきちんとまっすぐ並んでいる。

我々が、物を大切にして、人を大切にして笑顔のあるお店にしていく。そういうのを地域の人も見て、「物を大切にしよう」というようなお客様が、来て頂けるような店づくり

そういったものを、車の停め方ひとつから、地域の発信源になれるようなお店・会社をつくりたいと思います。

導入事例

リーダーにスイッチが入れば組織は変わる!
西村ジョイ株式会社(香川県 小売業)

 香川県高松市を本拠とし、県の内外に11店舗を展開するホームセンター、西村ジョイ。香川県では知らぬ人はいない、地元の人気店です。

 ここで3年弱前から、弊社のお手伝いにより、「そうじの力」が導入されています。

 パートさんも含めると従業員数は650名を超え、一店舗あたりの面積も、大きいところでは東京ドームほどもあります。それだけに、活動を定着させるのは容易なことではありません。

 毎月、一つの店舗を舞台にして、全店舗の店長や現場リーダーたちが集まり、「そうじの力」研修会を開いています。

 研修で学んだことを各自の店舗に持ち帰って実践し、それを研修会で検証する、という繰り返しです。

「そうじの力」研修会の様子

 西村ジョイにおける「そうじの力」とは、キレイにすることが目的ではありません。「気づき」を養う訓練です

 場が乱れていては、異常や異変に気づくことはできません。場を整えることで気づきの感度が上がり、様々な効果が生まれてくるのです。

 その典型が、「倉庫在庫ゼロ化」の推進です。

 不良在庫をなくすため、そして接客時間を確保するため、バックヤードにあった在庫をすべて店頭に出すのです。同時に、欠品は絶対に出さないという相反する命題も満たさなければならず、とてつもなく難しいチャレンジです。

 しかし、整理、整頓、清掃を進めて、場をクリアにし、物の流れを「見える化」したことによって、この困難な「倉庫在庫ゼロ化」が実現しました。 

以前のバックヤード倉庫


現在のバックヤード倉庫 

 まず、旗艦店のひとつである成合店が「倉庫在庫ゼロ化」になりました。続いて、同じく看板店である屋島店も達成。

 この二店は、ともに店長のリーダーシップが素晴らしく、店長自らがそうじに取り組み、社員たちへの声掛けも活発に行っています。会社を背負う旗艦店として、共に「負けられない」という、良い意味でのライバル意識もあったと思います。

 印象的だったのは、中規模店舗である琴平店です。成合店と屋島店が達成し、他の店舗の「倉庫在庫ゼロ化」への活動も熱を帯びてきた頃、当時店長だった征木さんが、研修において、「来月には、必ず倉庫在庫ゼロ化を達成します!」と力強く宣言してくれたのです。そして、宣言通りになりました。

 いずれの店舗も、既に一年半ほど「倉庫在庫ゼロ化」が維持されています。生鮮食料品以外、何でも揃うという昨今のホームセンター業界において、これは特異なことでしょう。

 困難な課題を達成できた原動力は、一にも二にも、リーダーシップです。やはり、リーダーにスイッチが入れば、組織は変わるのです。

 そしてその大本は、西村久社長でしょう。先代であり創業者である西村泰昌会長から経営を引き継いで一年半。社長は、来る日も来る日も店舗を巡回して、店長、現場社員、パートさんたちに声をかけています

 また「そうじの力」研修会においては、社長自ら汗を流し、泥だらけになりながら、社員と一緒にそうじに取り組んでいます。 

社員とともに床磨きに取り組む西村久社長(右端)

 そうした社長の姿勢が、末端にまで拡がりつつあります。

 正社員だけでなく、パートの女性やシニアのアルバイトの人たちも、色々なアイデアを出し合って、整理、整頓、清掃に取り組んでくれています。 


整えられた工作室の道具置き場

 汚れがちな材木売場や金物売場もキレイに整ってきました。 


木くずがなくキレイな材木売場の裏

 もともと定評のあった接客態度にも、さらに磨きがかかって明るく親切になっていっているようです。

 業種や規模によって、抱える課題は様々ですが、最後にものを言うのは、リーダーの姿勢だということを、西村ジョイは教えてくれます。

 

※もっと詳しくお聞きになりたい方は、当社セミナーにぜひお越しください!

動画

・西村ジョイ(株) 西村久社長

・西村ジョイ(株)「そうじの力」の取り組み

・西村ジョイ(株)「床磨き実習」