「スタッフの笑顔が増え、コミュニケーションがとれてきた!」
(株)益田クッキングフーズ 内谷重信社長

お客様の声

(株)益田クッキングフーズ(愛称:ハートクック)は、島根県益田市で給食・仕出し業と学校給食センターの運営をしています。

内谷重信社長(写真)、渡辺育江常務、斉藤博子部長にお話を伺いました。


渡辺常務(左)、内谷社長(中)、斉藤部長(右)

 

Q:「そうじの力」を続けてきて1年、活動の手ごたえや、起こってきた変化などはありますか?

内谷社長:

手ごたえはものすごくあります。

私は活動を始めて2年目の時にハートクックに参りましたが、その時と今では全く違いますね。

具体的には、1年前と今月との棚卸の残高。金額を見れば明らかです。

それから、日々の納品伝票や請求書などの伝票の厚みが、以前より減ってきたなという事をすごく実感しています。

「必要なもの」「必要でないもの」、実際はあるのにうずもれてしまっていたものが、「そうじの力」の指導のもと整理・定位置化・表示標識され、在庫管理が容易にできるようになったんです。

同時にスタッフの意識が、食材の「ある」「ない」にすごく向くようになってきた。「変わったな」と嬉しく感じております。

 

Q:伝票の厚みが減ったという事は、仕入が少なくなったという事ですか?

内谷社長:

仕入が少なくなったというよりも、「ムダ」が無くなったんです。

かつては、食材が見当たらなかったらすぐ発注をかけていたので、発注ごとにどんどん伝票が溜まっていきました。

それが「ある」「ない」がはっきりしてきたので、締日ごとの管理が容易にできるようになったわけです。

「棚卸の前だから商品の仕入を抑えよう」と意識が向いてきましたし、賞味期限や開封日の表示をすることで「これいつ開けたの?」がなくなってきています。

また、以前は「わからないものは全部捨ててしまおう」という状態でしたが、それも今はなくなってきている。

賞味期限をしっかり見れるようになってきたので、仕入のムダがなくなりました。

本当にびっくりするぐらいの効果が出ています

渡部常務:

最初に「そうじをやる」と言われた時には、「そうじ~?」という風に思いました。

例えば揚げ物で毎日油を使うでしょ。かなりの汚れだったんですけどね、頑張って磨きました。

焼き物の大きな機械、最初は焦げ付いてすごい時間がかかって大変だったんですけど、一旦ピカピカにしたらそうじがすぐ終わるようになった。

皆の協力のおかげで、「磨く」という事に関しては、かなりキレイになったと思います。

ただ、小早先生のおっしゃる「そうじ」というのは、ものの表面を磨くだけじゃなくて、もっと奥が深いのだなというのを、今感じるようになりました。

例えば、使ったものをきちんと定位置に返すことによって、探し物の時間が少なくなりました

以前は、注文が殺到したとき、食材を探すのに時間がかかり、結局見つからずに「もうひとつ作ってください」といって作ってもらうことが沢山ありました。

すると、片づけのときに探していた食材が出てくるんです。

「ここにあるべきもの」がないから、探す時間もないし、作ってしまう。

すると最終的に、無駄な材料と無駄な時間を費やしたという結果になるんですよね。

今は、担当者に在庫を聞いたとき、すぐに返事が返ってくるようになりました

整理整頓ができているから、「あれを発注しないと間に合わないよ」という返事もすぐに返ってきます。

ただ、まだまだ課題はあります。

例えば冷蔵庫。置き方を図面化して、人がゆっくり通れる収納にしていきたい。入口のものを全部どかさないと奥に入れないのが今の現状です。

人間って、スペースが広かったら広いように使いますし、狭かったら狭いなりに整理して使うでしょう。

そういうところを皆で取り組んでいけばまだまだ良くなっていくと思います。

皆にとっても、仕事もしやすくなるので、大いにやっていきたいと思います。

 

Q:スタッフの皆様にはどのような変化がありましたか?

斉藤部長:

小早先生に、「”そうじ”の力は”気づき”の力」と教わりました。

「斉藤部長、今日はどこをそうじしましょうか?」と言ってくれる人たちは、「気づく」力が上がっているように感じます。

以前は「建物が古いから、厨房がこんなに汚いんだろうなぁ」と思っていました。

でも、先生がいらっしゃってから少しずつですが、皆でキレイにできるようになっている。

表示・標識もできるようになって、厨房に入った時に「こういうことも教わったんだな」と気づかせていただいています。

あるとき、テーブルの上に缶が置いてあったんです。

それを見た先生から、「『これは何ですか?』って、私に聞かれなくてもいいようにしましょう」と言われたとき、「なるほど」と思いました。

他にも営業車、出勤したときに必ず「今日は真っ直ぐだな」とか「今日はちょっと曲がっているな」と駐車場を見るようになりました。

時々別の営業車にも乗りますが、「今日は汚いな」と思ったときには「車が汚いよ」と担当者に伝えています。

自分で気づいたときには指摘をし、少しずつではありますが、成長していると思っております

内谷社長:

厨房がキレイになってくると、汚れた白衣を着ていれば、悪い意味で目立ってくるんですね。

あまり活動に乗り気でない人たちも、周りの人がキレイな白衣を着始めると「自分もキレイにしないと」という雰囲気になる。

特に独身の男性たちは、家で白衣をキレイに洗ってアイロンをかけてきてほしいと口で言っても、以前はなかなかできなかった。

それが、アイロンのやり方を聞いたり、周りの人たちもそれを教えてあげたりができるようになってきました

また、笑顔がすごく増えたように思います。

食品製造業は、帽子をかぶってマスクをかけるので、笑顔になっているかどうかがわかりづらいんです。

挨拶をしたかどうかというのもわかりづらい。

でも、こまめに手袋やマスクを変えるとか、身なりをきれいにするという同じ行動が増えたことで、会話が少しずつ増えていったと思うんです。

会話が増えると、目しか見えていない中でも、目でにっこり笑顔を作って挨拶をする、お互いに相談するという事ができるようになってきた

この業界はわりと離職率が高いんです。原因のひとつは人間関係。

製造中に話をすることはほとんどないので、業務中にはコミュニケーションをとることが難しい。

でも皆で一緒にそうじをすると、いろんな意見が出はじめるするとコミュニケーションがとれてくる

ただキレイになるだけじゃないんです。

 

Q:オーナーの会長より「お弁当がおいしくなった」と言っていただいたとお聞きしました。

渡邊常務:

はい。現場の人はそういう声が一番嬉しいんです。

一生懸命作ったものに対して、お客様の「おいしいよ」という一言と、空になったお弁当箱が励みになります。

内谷社長:

会長は「”おいしいものをつくる”というのは、「何を作ったか」ではなく「誰が作ったか」ということが非常に大切」といつも言います。

例えば、弊社に来られた方が、ピカピカ光っているロビーを見たら「すごくキレイな会社だな」というイメージをもつ。これはとても大切なことです。

「いつもキレイにしているハートクックが作ったお弁当はおいしい」というイメージ。そこに安心・安全ということも含まれてきます。

「ハートクックはそうじに一生懸命取り組む会社」という事が少しずつでも広がっていくと、「あそこは一生懸命そうじをして、おいしいものを作ってくれるんだな」となる。

それが「おいしくなった」と言われる一つの要因だと思っております。

 

Q:弊社の支援、小早の指導の良いところはどのような点でしょうか?

渡部常務:

ただそうじをするだけじゃなくて、その陰に含まれている精神的な部分、そういうことを先生に気づかせていただいています

いつも色々なご指導をいただく中に奥深さがある。

いろんな方の本を読んでみても、必ずそうじの事が書いてありますよね。

先日稲森和夫さんの本を読んだのですが、その本の中でもやはり最後は「そうじ」。

本当に大事なことなんだなとつくづく感じております。

最初は「とにかくキレイに磨けばいい」と思っておりました。

無我夢中で厨房機器を磨きましたけど、だんだん「それだけじゃないな」と気がつきました。

一番汚いのは揚げ物の機械だと思って、自分から取り組みました。「一番汚いところだから、一番キレイにしなきゃ」と思いましたので。

最初は「どうやって磨けばいいんだろう、キレイになるのかな?」と思っていましたが、機械は今自信作のひとつです。 


ピカピカになった揚げ物器(フライヤー)

斉藤部長:

「そうじの力」は「人づくり」だと感じます

先生が来られる際に「よし、今度はバッチリだろう!」と思っていても全然ダメ(笑)。

「今度はどうしよう」と次へ次へと考えていくのも楽しみのひとつです。

私は営業なので、お客さんの所へお伺いすることが沢山あります。

「ごめん下さい」と玄関に入った時に、玄関がキレイだと、やはりそのようなお客様が出て来られます。

お互いに気持ちのいいやりとりができます。

中には、約束の時間に行ってチャイムを押してもなかなか出て来られないお宅もあります。

仕方なしに「ごめん下さい」と扉を開けると、靴はごちゃごちゃ、玄関も汚い。

出て来られた方も「ああいまひとつだな」ということを感じます。

会社も同じだと思うんです。

例えば身だしなみが整っている人が届けると、お料理もキレイ・おいしい。お客様もそのように感じているのではないかと思います。

本当に、「そうじの力」は「人づくり」と思います。

内谷社長:

今までいろんなコンサルタントの方とお仕事をしたことがあるのですが、「普段そういったことはお客様には言わないだろう」ということを先生はさらりと言われます

初めてお会いしたときには「随分厳しいことを言われるんだな」とビックリしました。

でも、それを言えるのは小早先生しかいないだろうと、最近つくづく感じることがあります。

「そうじ」を会社の名前にできるのは、小早先生だからこそと感じます。

「そうじというのは自分のためにやるものじゃない、他の人のためにやるもの」ということを具体的に教えてもらっています

それから、あらゆる業種の「そうじ」の指導で色んな会社に行かれると思うのですが、食品に関する知識も、本業の私たちよりはるかに上なんです。

なので、見た目だけキレイにしていてもバレてしまうんです。

仕草、言葉、全部なんですけれども、そこに驚かされますし、感動しています

小早先生がいつも私たちに教えてくれるのは、「目に見えない所まできれいにしましょう」

例えばこの島根県益田市という、先生を誰も知らない町で、朝早くからゴミを拾っていらっしゃる。

「誰が見てる」とかではなく、誰が見てようが見てなかろうが、ゴミ拾いを実践し続けている。

続けることのすごさ、大切さを、身をもって教えてくださる

だから、「この人が言うことは絶対に嘘じゃないな」という重みがあるんです。

「目に見えないことをキレイに」ということは、人が見ている、見ていない関係なく、実践して毎日やりなさいということだと、その姿から教わりました。

 

Q:内谷社長が言われてショックを受けた言葉はありますか?

内谷社長:

一番ショックだったのは、「ここで作られたものを食べたくない」と言われたことです。

何事にも代えがたいプレッシャーというか、立ち尽くしてしまいました。

我々の中途半端さや手抜き事に対して、「一緒に良くしていこう」という気持ちが強いからこそ、そういう言葉が出てくると思うんです。

普通「食べたくない」などとは言いづらいと思います。

でも、それを言ってくださるという事は、いかに我が社に対して「良くしていこう、一緒にやっていこう」とやって下さっているという事です。

他にも例えば「燃やした方が早いですね」とか冗談にもとれないぐらいの、ただそれは本当に仰る通りだという(笑)。

僕が「油をまきましょうか」と返すと、「いや、油はもう十分しみ込んでいる」と(一同笑)。

それぐらい、部屋中が油まみれになっていたということです。

 

Q:益田市の学校給食を請け負う意気込みを教えてください。

内谷社長:

 オーナーの小河会長が常に言っているのは、学校給食という事業は「こどもの未来のため」「未来のこどものためにやる仕事」ということです。

「そうじをする」ということは、学校給食が唱えている「安心・安全」に一番つながるものだと思っています。

オーナーは「そこで働く人の健康状態が一番大切だ」といいます。

体の健康を作るのは心です。

働く人たちの心が元気だと絶対に体も元気ですし、そういう人たちが作る給食や料理というのは絶対に体に良く、おいしいです。

それが子どもたちの未来につながっていくのではないでしょうか。

常に健全な職場だと、そういう環境にまた新しく入ってきた人もそういう風に成長していけます

今回1日に4,500食という沢山の食事を作らせていただく施設を、4月から益田市と共にやっていくのですが、そこでの責任の重さというのもやはり「そうじができるかできないか」にかかっていると思っています。

また「そうじが大切だ」と社長である自分が言っていると、そういう人たちが集まるからこれまた不思議なことです。

弊社よりも一足先に「そうじの力」に取り組み始めた石見交通さん、そのグループ会社の中に石見ガスさんというガス会社さんがあります。

今回、その石見ガスさんが学校給食調理のためのガス供給をして下さることになったんです。

コンペの中でのプレゼンテーションで、社長さんが「そうじを通して、地域の人も巻き込んで、日本一の学校給食を作りたい」と仰いました。

また、今度は色んな食品業者の方たちが弊社に来られて、「”そうじの力”というものをハートクックさんが取り組まれている。ガス供給の石見ガスさんもそのように言われている。その活動に、我々もぜひ参加しないといけないのではないでしょうか」と、担当者の方が仰るようになったんです。

そうじの力で日本一の学校給食を作ろう!」。

自分たちが「そういう風になったらいいな」と思っていたことが、どんどん口伝えに広まっていって、協力してくださる方が集まってくる。

なんとも不思議な目に見えない力というものも、「そうじの力」に感じております。

次亜塩素酸という消毒液を使うことがイコール「安心・安全」ではなくて、その前にまずは働く場所の環境を「安心・安全」にする。

そこで働くスタッフたちの心や体を、そうじの取り組みを通じて、しっかり元気な状態に持っていく。

その上で「安心・安全」な料理が初めて作れるのだと思います。

益田市から全国へ、「”そうじ”を通して「こどもたちの未来」のための学校給食を作っている」と広げていきたいと思っております

 

Q:ありがとうございました!

動画

・益田市給食センター「そうじの力」の取り組み

・2015年6月26日・27日「そうじの力総会」in島根県益田市