2017年02月23日
「経営者視点を持つ」社員を育てるには、一緒に”そうじ”をせよ!
社員に「経営者の視点でものごとを考えて欲しい」と願う社長は多いことでしょう。
でも、社員の立場に立ってみると、「それは一体どういうことなのだろう?」とピンとこないこともしばしば。
そもそも全体を見まわしている社長の視点と、現場で目の前の課題に対処している社員の視点は、違って当たり前。
では、「社員に経営者の視点をもってもらう」ためには、具体的に何をしたら良いのでしょうか?
こんにちは。
そうじで組織と人を磨く、日本で唯一の研修会社 株式会社そうじの力
代表取締役・組織変革プロデューサーの小早祥一郎です。
▼目次 |
みんなで決めるから「私事」になる
本日は、東京都杉並区の大悦工務店の環境整備「そうじの力」支援日。
先代から引き継いだ工務店ゆえ、モノが溢れて身動きができない状態。
それを、毎日10分間、少しずつ全員で整理していっています。
コツコツと活動を続けて、だいぶ片付いてきました。
しかし、まだまだ「要るもの」と「要らないもの」の仕分けの精度が粗いようです。
そのため、今日の研修では、
一度、「要る」と判断したものを、もう一度ひっくり返して、「本当に要るのか」確認する
実習を行いました。
「要る」=具体的に「使う予定がある」かどうか。
明日使う、あるいは次の現場で使う、ということが想定できるならば、残す。
迷った時には、「この一年以内に使ったかどうか」で判断する。
このように“大悦工務店の基準”を決めました。
機器類では、「機能的には使えるけれども、当面の使い道がないもの」などが出てきました。
相談の結果、基準を「期限を設定して、その日までに使わなければ廃棄」にしました。
全員であーだこーだ言いながら、精度を高めて整理をした結果、ずいぶんと処分できました。
いったん「要る」と判断したものを再度整理したことで、分量は1/3くらいに。
これで、ずいぶんと倉庫内のスペースが拡がりました。
こちらが昨年11月、環境整備をスタートさせる前の倉庫(↓)
3か月で、このようになりました。(↓)
短期間でここまで来れたのは、すごいことです。
「1日10分整理する」と決めたとしても、継続するのは至難の業。
一人では到底できないことでしょう。
みんなでやるからできるし、みんなでやるから私事になるのです。
“そうじ”は、「全員が経営に参画すること」そのもの
会社の”そうじ”は、全員で「こうじゃない、ああじゃない」「これはどうするの、あれはどうするの?」と話し合い、問題の共有と解決ができる題材です。
「我が社の問題点」を
社長から新入社員まで全員が同じ目線で確認し合い、
「こうした方が良いのではないか」を
また全員で考えて決定する。
“そうじ”は、会社を全員で「つくりなおす」行為。
そしてそれは「全員が経営に参画すること」そのものです。
会社内で、縦横の関係を乗り越え、それができる場は、私は”そうじ”(環境整備)だけだと思っています。
★掃除と”そうじ”の違いとは?
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