2017年03月01日

社員の「気づく力」を高めたければ、「まず正常な状態」を作るべし【そうじの力で組織風土改革】

会社で取り組む”そうじ”には、いくつかの目的があります。

たとえば、

  • 社内のコミュニケーションを活発にし、チームワークを良くすること

  • 全員で取り組むことで、「みんなが働きやすい」職場をつくること

  • 社長と社員の距離を縮め、社長の想いが伝わりやすくすること

  • 小さなことや異変に敏感に「気づく」力を養うこと

今日は上記の中の、「気づく」力を養うためには何をすれば良いのか?について説明します。

 

こんにちは。

そうじで組織と人を磨く、日本で唯一の研修会社 株式会社そうじの力

代表取締役・組織変革プロデューサーの小早祥一郎です。

 

「異常に気付き、自分の頭で考え、行動する力」を養う

 

本日は、香川県を本拠として県内外に11店舗を展開するホームセンター、西村ジョイの環境整備「そうじの力」の支援日。

毎月1回研修会を開催し、全店から店長およびリーダー層の社員が集まります。

 

研修では、毎回「”そうじ”の実習」を行います。

実際に手足を動かして経験したことは、再現性が高く、記憶に残りやすいからです。

実習をしながら「気づく力を高めるためには何をすればよいか」を体感してもらいます。

 

今日の実習ひとつめは、社員の駐車場。

向きを揃え、車の前面を一直線に揃えました。

これが当たり前にできるようになると、どのようなことが起こるでしょうか。

 

仮に一台の車が列を乱したとしたら、すぐに気づきます。

これは車の例ですが、他にも「揃える」ことができるものは沢山あります。

普段から「揃える」と決めたものを揃えておくと、「異常に気付く」感度が上がっていくのです。

 

「異常に気付く力」は、大勢の意見にただ流されてしまうことを防ぐ力、です。

「自分の頭で考え、行動する力」とも言えるでしょう。

 

 

「隠れている問題に気づく力」を養う

 

今日の実習二つ目は、木材売場の商品陳列棚の裏側のそうじ。

裏側は「見えない所」です。

普段立ち入ることもないので、どうしても木くずやホコリが溜まります。

この「隠れている問題に気づく」ための訓練です。

 

一般的に「問題」は、表面に見えるものを重要視されがちです。

 

たとえば「売り上げが下がった」という時。

「売り上げが下がった」ことだけを重要視してしまうと、「売り上げを上げないと!」と営業エリアを広げたり、営業人員を増やしたりということに向かってしまいます。

 

でも必要なのは、その起きた問題に「隠れている問題」を探ること。

季節やライバル社の動向、国の政策などといった外的要因や、

社内に急な変化があったか、仕入れ先に何か起こったかという内的要因を探ることが必要です。

 

ボトルネックは、表面には現れずに隠れているものです。

その「隠れているものへの視点」を養うのに、「見えないところのそうじ」は有効です。

 

 

人を育て、社内の問題を解決する一番の近道は”そうじ”

 

「自ら考え行動する社員になって欲しい」

社長は誰でも思うことでしょう。

 

「行動する」ためには、「自ら考える・疑問を持つ」ことが必要です。

そして「自ら考える・疑問を持つ」ためには、「まず正常な状態にある」ことが前提です。

 

社内が乱れていたとしたら、まず”そうじ”をして「正常な状態をつくる」こと。

遠回りに見えるかもしれませんが、人を育て、社内の問題を解決する一番の近道です。

 

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