2017年03月16日
環境整備は「指示」ではなく、「確認と納得」で進めるべし!
「社内の整理整頓をするのに、なんでコンサルタントが必要なんだ?」
そんなことは自分たちでできる、とおっしゃる方も多々おられます。
しかしながら、
「物が捨てられない」
には、
「捨てられないなりの理由」
が必ずあります。
「捨てたいのに捨てられない」
今日はしがらみから抜け出したいと奮闘するある会社のお話。
こんにちは。
そうじで組織と人を磨く、日本で唯一の研修会社 株式会社そうじの力
代表取締役・組織変革プロデューサーの小早祥一郎です。
▼目次 見直すのは、「モノ」を通じた「仕事の在り方」 |
見直すのは、「モノ」を通じた「仕事の在り方」
本日は、東京都杉並区の(株)大悦工務店の「そうじの力」支援日。
全員参加で、少しずつ整理、つまり不要なものを処分することを進めています。
まずは1階の倉庫兼作業場から。
活動は四か月目に入りましたが、なかなか捨てる決断ができずに、はかどらないと言います。
社長(兄)と専務(弟)の意見も食い違いがちとか・・・・・。
現場を見てみましたが、確かにまだまだ捨てるべきものが捨て切れていないように見えます。
たとえば、げんのう(カナヅチ)。
同じものが、6本も7本もあります。
「予備に取ってある」というのですが、本当にこれだけ必要なのでしょうか?
予備が大量にあると、それで油断してしまって、今持っているものをなくす、あるいは粗末に使うということにつながりかねません。
全員で話し合った結果、必要最低限の2本を残して、あとは処分することになりました。
あるいは、「ホゾ切り」と呼ばれる大ぶりな機械。
昔、木材のホゾを切るために使っていた機械です。
最近は工場でのプレカットなので、ほとんど使っていないようです。
今後も、新築の場合はプレカットなので使いませんが、大規模なリフォームの現場が発生した場合には、使う可能性があるとのこと。
では、「ほとんど使っていない」というのがどれくらいかを、聞いてみました。
「最後に使ったのはいつですか?」
「いや、実はもう10年以上は使っていないんです」
10年以上となると、この先もそのような現場が発生する可能性はかなり低いでしょう。
それでも、その可能性はゼロではありません。
そこで、ひとつ提案をしました。
「もしそのような現場が発生した場合には、機械を借りる、あるいはリフォーム専門の工務店に下請けとして手伝ってもらう、もしくは多少面倒でも手掘りする、というふうにしてはいかがでしょうか?」
すると、現場を預かる専務も納得。
このホゾ切りは処分することになりました。
モノを捨てるより勿体ない「あるもの」の正体
物を捨てるのはもったいないと思いがちですが、もっともったいないのは「スペース」です。
物理的な余裕が生まれると、心理的な余裕も生まれます。
「スペース」は「余裕、ゆとり、あそび」です。
この「あそび」が、会社の方向性、新しいやり方、新しい事業を冷静に考える「心のゆとり」となるのです。
行き詰ったら掃除をしろ、とはよく言われます。
それはまさにこういう理由なのです。
このホゾ切りを処分することで、かなりのスペースを確保できる見通しとなりました。
捨てるかどうか迷った時には、「仕事のやり方そのもの」を見直してみましょう。
大切にしてほしいのは、お互いの見解を確認して、納得しながら進めること
我が社の支援では、必ず全員で手を動かす「実習」をします。
先ほどの、げんのう、ホゾ切りの事例を踏まえて、
・不要なもの
・使う見込みのないもの
・もう何年も使っていないもの
を仕分けして処分していきます。
社長と専務は、一つひとつの物について、
「本当に使うのか?」
「必要な時にはまた買えば良いのではないか?」
などと、話し合いながら進めます。
誰かが(例えば社長が)一方的に「ああしなさい、こうしなさい」と指示して整理するのは、実は簡単です。
でも“そうじ”で大切にしてほしいのは、こうしてお互いの見解を確認して、納得しながら進めること。
この過程が、コミュニケーションを育てていっているのです。
「捨てる」は結構難しい!だからこそ、第三者に頼るのも手
身内で会社を経営している場合、この「捨てる」判断がなかなかできないということが多々あります。
そしてこの「捨てる」ができなかったために、取り返しがつかない事態になることもあります。
・会長や他の役員との合意形成が取れない(捨てることを拒否される)
・こっそりモノを処分したら見つかり、大喧嘩になったことがある(それ以来捨てるのが嫌になってしまった)
こんなことがあってお悩みでしたら、いつでもお気軽にご相談くださいね。
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