2017年04月05日
社長が欲しいのは「生産性の向上」ですか?「社員の成長」ですか?【そうじの力で組織風土改革】
「会社」「環境整備」という言葉で検索すると、その意義や取り組み方に関わる記事が沢山出てきます。
でも、「社長が何を大切にするかで、取り組み方が180度変わってくる」というのはご存知でしょうか?
社長が環境整備に求めるものは何でしょうか?
そして、それを行動として社員に示せているでしょうか?
こんにちは。
そうじで組織と人を磨く、日本で唯一の研修会社 株式会社そうじの力
代表取締役・組織変革プロデューサーの小早祥一郎です。
「そもそも必要なんでしょうか?」こそ”気づき”の視点
本日は、香川県を本拠として県内および近県に11店舗を展開するホームセンター、西村ジョイの「そうじの力」支援日。
全店舗で整理・整頓・清掃に取り組んでいます。
同社の環境整備の目的は、キレイにすることではありません。
“そうじ”を通じて
・「気づき」の感度を上げ
・コミュニケーションを活性化させ
・社風を良くすること
が目的です。
毎月1回、各店舗から店長やリーダークラス社員が集まり、研修会を開催しています。
今回の研修では、事務所のデスクの整理・整頓が大きなテーマとなりました。
店長のデスクの引き出しは、このようにきちんと「くり抜き整頓」がされていました。
これを見たある店長が、
「これらの事務用品は、すべてここになければならないものですか?」
という疑問を投げかけてくれました。
「そう言われてみれば…」
と、参加者で議論することになりました。
素晴らしい”気づき”の視点です。
「そもそも必要なのか?」という疑問は、「自分で考える」ことができるからこそ生まれるものです。
疑問があるから、行動に移せます。
「そもそもどうなのか?」と問いかけることは、仕事そのものを見直すことにもつながるでしょう。
“そうじ”の取り組みで大切なのは「プロセス」
“そうじ”の取り組みで大切なのは「キレイに出来ているか、出来ていないか」(=結果)ではありません。
その過程で起こったこと(=プロセス)や、今回のような疑問こそが大切なものなのです。
社長の視点が「結果」にあれば、「結果が欲しいための環境整備」が生まれます。
早く・確実に、キレイにはなるでしょう。
でも、社員にとっての環境整備は「社内評価を得るためのもの」になるでしょう。
計画通りに遂行し、キレイになれば、評価に反映されるのですから、当然のことです。
プロセスに着目するということは、「社員の成長を見守ること」です。
一人一人の社員の意見に耳を傾け、意見を交わしながら、ともに実践していく。
だから、進行も変化もゆっくりです。
なぜ「環境整備」をしたいのですか?
もちろん、結果にこだわることは大いに大切なことです。
「環境整備も結果にこだわってこそ」という社長さんもいらっしゃることでしょう。
“そうじ”は、「目標を立て・それを忠実に実行し・達成する」ことをすべてにおいて実践していらっしゃる方には、少し苦痛を伴う取り組みかもしれません。
“そうじ”は、課題を見つけたらいちいち立ち止まります。
だから、計画どおりになんて大体進みません。
社内の整理に1年以上かかることも、よくあることです。
でも、計画に追われないからこそ、「そもそも…」の疑問を出せます。
「じゃあこういう風にしようか」と軌道をまるっと修正することもできます。
社長が環境整備に求めるものは何でしょうか?
キレイになった、効率が上がった、という「結果」でしょうか?
それとも、「プロセス」の中から生まれる、社員の成長でしょうか?
どちらを大切にしたいかによって、環境整備の進め方は180度変わってきます。
そして、これは社長が決めることです。
決めて、社員にきっちり提示してあげてください。
西村久社長は、どのような決意で取り組んでいるか。
インタビュー記事をぜひご覧くださいね。
◆”そうじ”で業績が上がった!社員が変わった!実践企業経営者の生の声が聴ける、実践企業見学会。開催情報はこちらをチェック!(↓) ◆各種お問い合わせはこちらよりどうぞ |