2017年05月19日
「個人を責めないミーティング」は、環境整備の実践で習得できる!【そうじの力で組織風土改革】
ミーティングの報告に「なんでできなかったの?」と口癖のように言っていることはありませんか?
特に、社長から社員にそのように言っている場合は要注意!
言われた側は「それはあなたの能力が足りなかったからだよね?」という暗黙のメッセージを受け取っています。
ミーティングで大切なのは、相手を落ち込ませることではありませんね。
大切なのは生産性を高めるミーティングにすること。
では「生産性を高める、責めないミーティング」はどのように習得すれば良いのでしょうか?
こんにちは。
そうじで組織と人を磨く、日本で唯一の研修会社 株式会社そうじの力
代表取締役・組織変革プロデューサーの小早祥一郎です。
「できなかった」背景に、問題の根っこはある
本日は、埼玉県深谷市で、農業用資材の小売店「こいけや」と、農産物直売所「とんとん市場」を運営する(株)小池勝次郎商店の「そうじの力」支援日。
約2年前から、全員で環境整備(整理、整頓、清掃)に取り組んでいます。
毎回、まずは環境整備委員会のメンバーによるミーティングを行います。
ミーティングで行うのは、「計画したことがきちんと実行できたか否かの確認」です。
実行できなかった場合には、必ずそこに理由・事情があります。
ミーティングは、「できなかったことを責める場」ではありません。
できなかった理由を明らかにし、どうすればできるようになるのかを、皆で話し合い、実行に向けての手を打っていくことが、ミーティングの目的です。
たとえ「単に忘れていました」という理由であっても、
・忘れてしまうほど忙しい案件が当人に集中していた
・周辺環境が乱雑で、自分のスケジュール、仕事量の管理ができていない
・シフトの変更が重なり、その対処に追われてしまった
など、背景は様々です。
そして、背景にこそ問題の根っこがあることも多いのです。
「責められない場」は、「正直に伝えやすくなる場」「取り繕う必要がない場」。
正直に伝えられるから、その背景に行きつくことができます。
このミーティングも、「問題の整理」という「環境整備そのもの」なのです。
できたことは、みんなでシェア!
各委員からの報告の中では、「おおっ」というような進歩を聞くことができました。
たとえば、外販部(営業部)からの報告。
外販部の使う「中事務所」には、お客様から頂いた注文を記入する「受注書」という伝票があります。
以前はこれがあちこちに散乱してどうにも片づかず、受注状況も担当営業本人しか把握していませんでした。
そこで、今回新たに「伝言板」というものを作りました。
ここに担当者別に受注書などの伝票を貼っていくことにしました。
そして、退社時には基本的にゼロにする、というルールを決めたとのこと。
つまりは、「その日のうちにその業務を処理して済ませてしまう」ということです。
この「すぐその場で」処理するということ。
・それぞれの部署で同じような状況はないか
・それぞれの部署ではどのようなことでできるか
委員会メンバーの皆さんに考えてもらいました。
業務そのものに直結する大切なことです。
できなかったこと、できたこと。それぞれに意味がある
できなかったこと、できたこと。
それぞれに意味があり、どちらも共有することが大切です。
本質は何なのか?
自分の部署に当てはめると、どのようなことが想定できるのか?
それを考え、改革・改善する材料にしてもらうために、委員会はすべての部署からのメンバーで構成するのです。
この「ミーティングのやり方」は、業務におけるミーティングの練習です。
業績に直結しない環境整備だからこそ、「できなかったことを責める」といったようなヒートアップを抑えることができます。
実践を通じて、「個人を責めないミーティング」のやり方を会得していきましょう!
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