2017年05月23日
「おそうじ指導員」が積極的になってきた!(株)マツバラ「そうじの力」
本日は、岐阜県の鋳造業、(株)マツバラの「そうじの力」支援日。
3Kの代表的職場、鋳造業において、みなさんで一生懸命に環境整備(整理・整頓・清掃)に取り組んでいます。
鉄の原材料を1,500~1,600℃という高温で溶かして鋳型に流し込んで製品を作る鋳造工場は、火花と粉塵が飛び散る過酷な職場です。
キレイにするのは容易ではありませんが、現場の社員さんたちは頑張って整理・整頓・清掃に取り組んでいます。
毎月1回、私がお邪魔して、「おそうじ指導員」と一緒に現場を巡回します。
これまでは、私が一方的に「これはどうしてここにあるのですか?」「ここをもっと整理しましょう」「この裏に汚れが溜まっているので、きちんと清掃しましょう」などと指摘していました。
しかし、昨年一年間かけて養成した社内資格「おそうじ指導員」の3人が、徐々に積極的に巡回してくれるようになってきました。
毎回の巡回では、写真付きの詳細な議事録を作成しています。その議事録に基づいて、前回の指摘事項がきちんと改善されているかどうか確認していきます。
個人用のデスクも、引き出しを開けて、容赦がありません(笑)。
今回も課題はたくさんありましたが、前回指摘事項がきちんと改善されている個所もありました。
キュポラ(炉)で使う副資材の置場が、標識を施し、専用の「受け」を設置して整えられていました。
現場の生産が忙しく、なかなかまとまった時間が取れない中、こうして一人ひとりが少しずつ頑張っています。
さて、今回から、「おそうじ指導員」の実習として、現場巡回の中で気づいた課題を、実際に改善していくことにしました。
ある部署の粉塵が多かったことから、そこの粉塵を掃いて除去しようということになりました。
粉塵を掃いて除去するという単純な作業ではありますが、実際にやってみるといろいろなことに気づきます。
まず、道具が不十分だということ。そしてその適切な道具が適切な場所にない、ということが分かりました。
こうしたことを、実際の現場の担当者にフィードバックして、改善に生かしていこうというのです。
同時に、「おそうじ指導員」として、自分自身の実体験を積み重ねることで、現場の他の人たちへの指導力を高めていこうというものです。
今後も、この「おそうじ指導員」実習を積み重ねていきます。