2017年10月07日
社内の雰囲気は、現場と、社員の声からわかる|石見交通実践企業見学会
本日は、島根県益田市を本拠とするバス会社、石見交通(株)において、「そうじの力 セミナー&見学会」が開催されました。
同社の環境整備の取り組みを、地域のみなさまに実際に見ていただくイベントです。
地域の有力企業の社長さんら9名が参加してくれました。
私が同社の環境整備のお手伝いを始めて4年半ほどになりますが、その間の同社の変貌ぶりは、かなりのものがあります。
創業73年の歴史を持つ古い会社だけに、当初は「モノ」で溢れかえっていました。
何回も整理と整頓を繰り返し、今では美しく整った環境になっています。
会の冒頭、挨拶に立った同社の小河英樹社長は、「そうじの力をはじめてから、ほんとうに会社が変わった。実務とは違う組織を作って、若手が育ってきた。おかげで、会社が今後5年10年と続けていける自信がついた」とお話ししていただきました。
この会ではまず、私が1時間ほど「組織力をアップさせるそうじの力」と題して講演させていただきました。
続いて、石見交通「そうじの力委員会」の委員長である澄川さんから、同社の取り組み内容について説明がありました。
その後は、現場の見学です。
まずは、事務所。当初は書類が山積みでしたが、今は「机上ゼロ」です。
また、デスクの引き出しの中は、「くり抜き」で整えられています。
しかも、経理部内では、全員が同じ仕様にしています。
「業務が同じだから、使う事務用品も同じで良いはず」と。すごいですね。
続いて、バスのそうじの説明です。
運転士さんたちが、率先してそうじに取り組んでいるとのこと。
座席の座面を取り外して、奥までそうじしたり、エアコンを分解してファンまで取り外してそうじしたり、徹底してそうじをしています。
そのおかげで、同社の責任に帰する事故(有責事故)が、取り組み前に比べて25%低減したそうです。
そうじを通じて、丁寧な気持ちが養われていったのでしょうか。
圧巻は、バスの整備工場です。
以前はまさに「オバケ屋敷」でした。
今は、明るく清潔な空間に生まれ変わっています。
小河社長の説明も、誇らしげです。
工具類も、こうして整っています。
工場の責任者いわく、以前はこの工具版の白いペンキを年に1回塗り直していたそうですが、今はまったく塗り直していないとのこと。
整備員さんたちが、丁寧に工具を取り扱っているから、汚れないのでしょう。
私からも補足の説明をしました。
壁も床も、社員さんたちのDIYです。
自分たちでやること、そして、みんなでやることで、工夫する力、大事にしようという気持ち、そしてコミュニケーションが育まれていくのです。
参加者のみなさんも、「なるほど!」とうなずいていました。
最後は、全員で記念写真。
「そうじの力による社風改革」の好事例を実感していただきました!
◆見学会のようすです(↓)
◆小河社長のインタビューはこちら(↓)