2017年10月22日
センシティブな課題を楽しく話題にし、解決への行動へ踏み込む方法|大悦工務店
本日は、東京都杉並区の(株)大悦工務店の「そうじの力」研修日。
毎月1回訪問し、全社員に集まってもらって、整理・整頓・清掃の研修を行っています。
研修といっても、座学ではありません。
実際の会社の現場(事務所、作業場、倉庫など)を舞台にして、整理・整頓・清掃を進めていく、具体的なアドバイスをしています。
当初、足の踏み場もなかった作業場や倉庫が、ずいぶんとスッキリして来ました。
整理、つまり不要なモノを捨て切るまで、あともう一息です。
さて、今回のミーティングにおいて、私からある提案をしました。
「グランドルール」を決めませんか?ということです。
グランドルールとは、その場で守るべき最低限の約束事のことです。
というのも、同社においては、社長(兄)と専務(弟)が、往々にして喧嘩になってしまうのです。
喧嘩といっても内容はとても前向きなもの。
会社を良くするための意見の食い違いです。
それがどうしても、兄弟ゆえに喧嘩口調になってしまうのです(笑)。
せっかく会社を良くするための活動をしているのだから、喧嘩はやめたい。
そこで、グランドルールです。
「喧嘩をしない」ではルールになりません。
もっと前向きな、分かりやすいルールはないものか。
みなさんで考えていただきました。
すると、若いスタッフから、「社長と専務は、相手の話を最後まで聞かないことが多いので、『相手の話を最後まで聞く』というのはどうでしょうか?」と提案してくれたのです。
これが、全員に大ウケ(笑)。
「まったくその通りだ!」
ということで、この「相手の話を最後まで聴く」が、同社のグランドルールに決まりました。
これって、とっても難しいことですよね。私も出来ていません。
だから、これが出来るようになるだけで、とても良い社風に変わっていくはずです。
今後、折に触れて、このグランドルールを確認していくことになります。
“そうじ”は、こういうまともに向き合うとセンシティブな課題を、楽しく話題にすることが出来、その解決に向けた具体的行動に踏み込むことができる手段なのです。
◆同社の取り組みのようすです(↓)
◆(株)大悦工務店の特集記事(そうじの力だより第151号)はこちら
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