2017年12月22日
自分たちの会社を、誇りを持って働ける会社に磨いていく|ファイン実践企業見学会
福井県鯖江市の(有)ファイン。
メガネフレームなどにオシャレなデザインを印刷するなどの特殊印刷業の会社。
このファインで、私がお手伝いして「そうじの力」、つまり環境整備(整理・整頓・清掃)の活動がスタートしたのは、もう6年以上前のこと。
始めた頃は、毎月2回訪問して、研修というか現場指導を行っていましたが、それが月1回になり、今は年に2回訪問しています。
当初はインクまみれ、不要物だらけだった工場は、みごとに塵一つない静謐な空間に生まれ変わりました。
変わったのは環境だけではありません。社員の意識が大きく変わったのです。
このファインで、「そうじの力」発表会&見学会が開催されました。
毎年この時期に開催している年中行事となりました。
外部の方をお招きして、日ごろの活動の成果を間近で見ていただく一大イベントです。
今回は18名の方々に参加していただきました。
まずはこれまでの取り組み内容を紹介するプレゼンテーションです。
この中で、彼ら自身が、この環境整備による意識面の変化を語ってくれました。
これこそ「社風」の正体。でも、社風ってどうやったら作ることができるのだろう、と考えると、なかなか難しい。
でも、ファインのメンバーは「”そうじの力”で良い社風を築くことができる」と証明してくれています。
この発表会で毎回感心するのは、来訪者を楽しませようとする工夫です。
今回は、クイズラリーが行われました。
参加者が工場内を自由に見学し、要所に掲げてあるクイズに答えて、それを回答シートに記入すると、ある言葉が完成するのです。
こうした、彼らのホスピタリティーは本当に素晴らしい。
もともと環境整備って、面倒だし、あまり楽しいことではありません。
それをみんなでいかに楽しむか、いかに遊ぶか、いかに喜んでもらうか。
ファインでは、環境整備がそのマインドの基本を作り上げたのです。
藤井高大社長によるトイレそうじの実演も、毎回恒例で行われます。
工場内は、定位置化が進み、誰が見ても、どこに何があるかひと目で分かるようになっています。
ファインは、毎年進化しています。
その秘密が、この「改善提案ボード」。
全社員が持ち回りで工場内を巡回し、不備な点や改善すべき点、こうしたいと思った点などをポストイットに記入して、それをボードに貼り付けているのです。
それらの課題をひとつひとつ改善していき、終了したら剥がしていく、という仕組みです。
全員参加で、改善の連続です。
こうした取り組みの根底にあるのは、「自分たちの会社は、自分たちで作る!」という彼らの熱い想いです。
自分たちが働く会社を、誇りを持って働ける会社に磨いていく、それがまさに「そうじの力」なのです。
最後に、私が『組織力をアップさせるそうじの力とは?』と題して講演させていただき、発表会&見学会は終了しました。
なお、当日のようすは、(有)ファインのブログに詳しく載っています。
こちらもどうぞご覧くださいませ。
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