2017年12月23日
社長自身が「面倒」から逃げない!組織変革に必要な社長の姿勢【そうじの力で組織風土改革】
“そうじ”において一番大切なのは「整理」。
整理において肝要なのは「捨てきる」こと。
でも、「捨てきる」ということは、なかなか簡単なことではありません。
こんにちは。
そうじで組織と人を磨く、日本で唯一の研修会社 株式会社そうじの力
代表取締役・組織変革プロデューサーの小早 祥一郎です。
どうしたら「捨てきる」ができるようになるか、今日はそんなお話です。
モノが増える原因はたったひとつの「?」から
本日は、兵庫県丹波市の(株)森田石材店の「そうじの力」研修日。
毎回、各部署のリーダーの方たちに集まってもらい、研修を行っています。
★前回の研修のようすはこちら
ミーティングで各部署の現状を共有した後は、現場巡回と実習を行います。
ちょうど、技術部が、車両のそうじに取り組んだという報告があったので、たまたまそこに停まっていたトラックを見てみました。
すると、「この車はまだやってないんです」とのこと。
ちょうど良い題材だったので、そのトラックの運転席を題材にして、その場で実習開始!
まず、運転席にあるものを、いったん全部出します。
そして、要るものと要らないものに分け、要らないものを処分します。
ダッシュボードや椅子の上だけでなく、グローブボックスの中や椅子の背もたれの裏側も開けて、モノを引っ張り出します。
案の定、結構な数の「?」が出てきました。
“そうじ”において、まずやることは「整理」。
つまり、不要なものを捨てることです。
まずはどの車からもこの「?」をなくすこと。
「誰のものなのか」、「何のためのものなのか」を明確にするということです。
「?」をひとつ放っておくと、二つ、三つとどんどんモノが増えていきます。
実習で掴んでもらった手ごたえを忘れないうちに、今後、他の車両も含めて、一台ずつ手を入れていくことになりました。
見て触るから、踏ん切りがつく。判断できる。
さて、同社における大きな課題は、石材の整理です。
石材は腐らないだけに、置いておけば「いつかは使える」というふうに思いがち。
だからこそ、なかなか捨てられないのです。
石材ラックを眺めながら、
「あれは何の石材?」
「いつ使うの?」
といったことを確認していきます。
でも実際のところ、
・どんな石材があって
・それはどんな使い道があるのか
現物を直接見て、触ってみないことには掴めません。
そこで、ラックに載っている石材を、実際に降ろしてみました。
降ろしたパレットに載っている石材を、一つひとつ実際に触りながら検証してみます。
するとやはり
「なんとなく」
思っていたことと違い、
「これは○○の用途に使おう」
「これはもう使い道がないから処分しよう」
という具体策が湧いてきます。
机に座りながらプレゼン映像で同じものを見たとしても、「実際にどうするのか」が全然イメージとして湧いてこないものです。
現場で現物を見ること・触ることの大切さを痛感します。
こうして、石材の在庫も、今後、少しずつ整理を進めることになりました。
面倒から逃げていては、いつまでたっても”組織変革”は成し遂げられない
「現物を見る・触る」ということは、モノに対し「直接サヨナラを言う」ことと言っても良いでしょう。
直接見て触るから、イメージができる。
だから踏ん切りがつくし、判断もできる。
見る・触るためには「出しきる」ことが必要になります。
そしてこの「出しきる」は、人手も時間もかかる「とても面倒」なことです。
整理をするとき、全部出しきらないのは
「他のことに時間を使いたい」
のではなく、
「面倒だからやりたくない」
「別の人に押し付けたい」
に他なりません。
社長自身が、面倒から逃げないこと。
社長自身が「よし、一緒に全部出そう!」と言うこと。
「率先垂範」ではなく「共同作業」をすること。
その時間の中で、途中離脱せず、社員とやり切ること。
面倒から逃げていては、いつまでたっても”組織変革”は成し遂げられません。
第三者である私が、同社の活動を支援しているのは、社長が「逃げたくなる」のを防ぐため、でもあったりします(笑)。
★次の活動のようすはこちら
同社の「そうじの力」の取り組みは、同社のブログでも紹介されています。
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