2018年08月11日

5Sに取り組んでいるのにあなたの会社が変わらない10の理由 その9「楽しくやっていない」

世の中に、5S活動、環境整備、あるいはそうじなどの活動に取り組んでいる会社は、決して少なくありません。

その中で、期待する効果を挙げている企業もあれば、期待するような効果を挙げられない企業もあります。

定着化、習慣化している企業もあれば、一過性で続かない企業もあります。

その違いはいったい何なのでしょうか?

その理由の一つは、「楽しくやっていない」ことです。

今回は、このことについて、ご説明します。

 

今日の目次

①「ダメ出し」ではなく「ネタ探し」

②楽しさの第一は「皆でやること」

③作り笑顔はどこかでボロが出る

 

①「ダメ出し」ではなく「ネタ探し」

そうじの活動って、どうしても「ダメ出し」モードになってしまいがちです。

確かに、乱れていたり汚れていたりするものを放置しておくわけにはいきません。

ただ、これがダメ、あれもダメ、となると、指摘される方は嫌になってしまいます。

人間、やらなくてはいけないと頭では理解していても、楽しくないことは続かないものです。

では、どうすれば良いのでしょうか。

発想の転換です。

乱れや汚れを「欠点」とみなすのではなく、改善の「ネタ」だと捉えるのです。

汚れや乱れには、原因があります。

その原因を探り、再発防止策を打つことで、本質的な問題の解決が図られることになります。

「ネタ」があったからこそ、そのような手を打てたのですから、ネタに感謝しなければいけません(笑)。

それに、最初から整っていたら、やることがなくてつまらないでしょう。

だから、ネタは多い方がいいのです。

ビフォア・アフターの写真だって、ビフォアがひどければひどいほど、アフターが映えるのです(笑)。

だから、工場や倉庫を巡回するのは、「ダメ出し」ではなく「ネタ探し」なのです。

 

②楽しさの第一は「皆でやること」

では、楽しさとはいったいどんなところから生まれてくるのでしょうか?

いろいろな性格の人がいて、いろいろな考え方の人がいますから、

なかなか唯一の正解というのは導き出しにくいです。

ただ、私が多くの事例を見てきた中で感じるのは、

皆さんで一緒に活動すると、自然と皆さん笑顔になる、ということです。

たとえば洗車です。

洗車って面倒ですよね。

一人でやると、だいたい1時間くらいはかかります。

体力的にもキツイです。

でも、3人くらいでやると、これがとても楽しいレクリエーションに変わります。

複数人で洗車すると、普段自分では気づかない汚れに他人が気づいてくれて、

ああ、こんなところも汚れるんだな、という新たな発見があります。

今までなかなか落とすことができなかった頑固なホイールの黒ずみも、

皆でゴシゴシやることで、

「うわっ、結構落ちるね!」とか

「もっとこうした方がキレイになるんじゃないか」とか言いながら、

和気あいあいと進めることができます。

何より、皆でやれば時間も短く済みます。

「そうじは黙ってやるもの」「そうじは修行」と考える経営者もいますが、

残念ながら、それではほとんどの社員はついてこないでしょう。

 

③作り笑顔はどこかでボロが出る

中には、アメとムチ的な賞罰規定を設けて、強制的にそうじをさせる会社もあります。

ある会社の朝礼やそうじを見た時に、その一糸乱れぬ所作に圧倒されました。

驚いたことに、社員の皆さんの顔がまた、一糸乱れぬ笑顔なのです。

しかし私には、それは不自然な作り笑顔に見えました。

もしこの会社で、賞罰規定がなくなったら、どうなるのでしょうか?

もし社長がいなくなったら、どうなるのでしょうか?

きっとその作り笑顔は崩れてしまうでしょう。

そうじも、おざなりになるでしょう。

でも世の中には、正反対の会社もあります。

社長が事故で怪我を負い、一年半も不在だったのですが、

その間に、工夫してそうじに取り組み、売上も、過去最高売上を上げたのです。

強制力だけでは、このようなことは実現しえないでしょう。

皆で一緒にそうじをすることが楽しい、という空気を普段から作り上げていくことが大切です。

 

今日のまとめ

私たちの定義するそうじとは、【本質を明らかにし、究めること】。

モノにアプローチしながら、実はそこにまつわるコトの問題をあぶり出し、

改善していくアプローチなのです。

強制力を働かせることで、物理環境は整うかもしれません。

それによって、事故や怪我が減ったり、効率が上がったりといった、

一定の効果も期待はできます。

しかし、強制力によってでは、

自ら創意工夫したり、提案したり発展させることはできません。

まして、モノの改善に留まらず、そこにまつわるコトの問題に切り込んでいくことなど、到底できないでしょう。

強制力によらず、社員が自らそうじに取り組むためには、楽しさが不可欠です。

実際、弊社の支援先でも、楽しく活動している会社ほど長続きし、大きな効果を上げています。

 

おまけ

さて、ここまでお読みいただき、「続きを聞きたい!」「その10も早く知りたい!」と思ったアナタ。

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