2018年09月27日
そうじの力は組織の問題解決力!|滝澤酒造
埼玉県深谷市の滝澤酒造(株)。
創業155年の老舗の酒蔵です。
ここで、この7月から「そうじの力」として環境整備の活動がスタートしました。
老舗だけあって、敷地内には創業以来の「モノ」がたくさん積み上げられています。
まずは不要なものを捨てること、つまり「整理」から取り組みます。
この3か月間で、
・廃盤になったパッケージや容器
・昔の酒造りで使っていた機材
など、大量のものを処分してきました。
本日は、事務所脇のスペースの整理を行いました。
まずはいったん全部出して、中身を吟味します。
今は使っていない熨斗(のし)や包装紙などが出てきて、これらも処分しました。
今回は、会長(社長の父上)もお出ましになり、社員さんたちと一緒に要不要の判断をしてくれました。
その結果、会社設立時の証書のようなものが出てきて、これは記念になるものだから大事に取っておこう、ということになりました。
こうして、他に代えがたいものを取っておくという判断も大切ですね。
さて、同社において私が感心するのが、チームワークです。
活動の当初から、皆さんが目的意識を持ち、自然な役割分担をして取り組んでいます。
リーダーの旗振りを中心にして、毎回のミーティングでも、活発な意見交換が行われています。
もうひとつ、素晴らしいと思うのは、
「整理を進めながら浮かび上がってきた業務上の課題」
について、
「一つひとつ丁寧に向き合い、改善に取り組んでいる」
ということです。
たとえば、
整理をきっかけに、
「必要な情報がうまく共有化できていない」
という課題が浮かび上がりました。
それを、
「朝礼を有効活用することで共有しよう」
ということに決まったのです。
また、
「出荷前のお酒を保管しておく冷蔵庫の内部が、どうしても並べ方が乱れがちになる問題」
についても、
「社員皆で状況を共有化する機会を増やすことで解決していこう」
と決まりました。
私たちの考える“そうじ”とは、
「本質を明らかにし、究めること」。
場を整えたりキレイにしたりする「モノ」へのアプローチを通じて、
そこで明らかになった「コト」の問題を解決していくアプローチなのです。
同社の取り組みは、まさにそうしたものになっています。
活動はまだまだ始まったばかり。
今後が楽しみです。
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