2018年10月22日

やみくもに「目標」を立てていませんか?目標設定の落とし穴とは【そうじの力で組織風土改革】

あなたは何かを実行したいとき、きっちりと「目標」を立てる方ですか?

目標を設定すると、「今はこれをやるとき」と自らにスイッチが入り、生産性が上がりますね。

目標設定は、ものごとをスムーズに進めたり、組織のやる気を高めるために大変有用なものです。

でも、”そうじ”における「目標設定」は、ちょっとコツが必要です。

 

こんにちは。

そうじで組織と人を磨く、日本で唯一の研修会社 株式会社そうじの力

代表取締役・組織変革プロデューサーの小早 祥一郎です。

 

 

満を持しての「目標設定」!

 

本日は兵庫県丹波市の(株)森田石材店の「そうじの力」研修日。

毎月1回、各部門のリーダーを集めて、環境整備の研修会を行っています。

全社を挙げて整理・整頓に励んだおかげで、事務所、工場、展示場などは、ずいぶんと整ってきました。

社員の皆さんのやる気も、徐々に前向きになってきている感じです。

そこで、いよいよ「目標設定」をすることにしました。

 

 

目標設定の意味

 

目標を設定する意味は、たとえばこんなことです。

学生が勉強に励んでいるとします。

ただやみくもに勉強するだけでなく、「次回の定期テストで(前回80点のところを)90点取る」と目標設定することで、よりいっそう勉強に熱が入る、というようなことです。

 

目標は一般的に、「高さ」と「時間」で表します。

「90点」が「高さ」で、「次回の定期テスト」が「時間」に当たります。

 

目標が設定できると、達成に至るまでの行動計画を作ることができます。

今までは場当たり的にやってきた「捨てる」作業を、見通しを立てながら進めていくことができます。

 

 

なぜ最初から目標設定をしないのか?

 

もちろん、「一番最初に目標を立て、しっかりした行動計画書を作成した後、実行に移す」という方法もあります。

業務の上では必須でしょう。

 

しかし、”そうじ”においては、「とりあえず手を付けてみないとわからない」という側面があります。

権限が誰にあるのかわからないものが出てきたり、ものの処分を巡って部署間の対立・責任の押し付け合いが出てきたりもします。

 

「とりあえず手を付ける」ことの効能は、そういった「膿」を出しやすくするもの。

目標・計画ありきから始まると、それを達成することが一番重要になってしまうので、「膿」に手を付けることを回避する傾向になりがちです。

 

“そうじ”の目的は、良い社風を作ること。

そのためには、「目を背けていた問題」に正面から向かい合う必要があります。

 

目標設定は、問題を問題と認識し、課題を見つけた後。

上述した「次回の定期テストで90点取る」という目標は、「前回の80点」を課題と捉えたからこそ設定できるのです。

 

 

今回、メンバー全員で熱い議論を交わし、皆が納得する目標を設定することができました。

立派な目標も立てたばかりでは「絵に描いた餅」。

さあ、実践と検証を重ねていきましょう!

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