2019年04月18日
フィロソフィーを体現する方法とは?|野崎自動車
「フィロソフィー」というものを掲げて、社内に浸透させようという会社があります。
京セラやJALなどを率いた稲盛和夫さんの主宰する「盛和塾」の会員さんに多いようです。
フィロソフィーの内容は、他社でいうところの「理念」あるいは「クレド」などと近いものがあります。
いずれも、「わが社は何のためにあるのか?」「大切にしたい価値観とは?」「これだけはやろう」「これだけはすまい」という、目的や基本的価値観を現したものであり、とても大切なものです。
でも、このフィロソフィー、どうやったら具体的に浸透させることができるのでしょうか?
こんにちは。
そうじで組織と人を磨く、日本で唯一の研修会社 株式会社そうじの力
代表取締役・組織変革プロデューサーの小早 祥一郎です。
フィロソフィーの血肉化には”そうじ”が有効
本日は、香川県の野崎自動車(株)の「そうじの力」研修日。
毎月、各工場長を集めて、環境整備についての研修を行っています。
同社において、この研修の目的は、「フィロソフィーの血肉化」です。
いくら立派なフィロソフィーが掲げられていても、それが実行・実践されなければ、何の意味もありません。
野崎敬三社長は、それを、整理・整頓・清掃というアクションを通じてやっていこう、ということで、私に支援のオファーがあったわけです。
ですから、毎回の研修においては、具体的な整理・整頓のノウハウも指導しますが、それだけでなく、それらをすることが、同社フィロソフィーにどのようにつながるのか、ということをしっかりと解説しています。
今回、私の方から問題提起したのは、「徹底する」ということ。
活動をはじめて10か月ほど経ちました。
各工場で、少しずつ整理・整頓が進められています。
整理、つまりモノを捨てる際にも、中途半端にやるのではなく、徹底してやってほしい、と伝えました。
なぜなら、徹底してやることで、「気づき」が生まれてくるからです。
モノが中途半端に残っていると、たとえばそこにビスや釘などの異物が落ちていても、気づきません。
完全にクリアな状態になっていれば、異物の存在にすぐ気づきます。
そこで、研修を行っている会議室の什器を題材にして、実習を行いました。
たとえば、ホワイトボード。
マーカー置場に、いろいろなモノが無造作に載っています。
それをいったん全部どけて、キレイに雑巾がけをしてもらいました。
こうすると、クリアな空間になり、異物にすぐ気づくことができます。
この「徹底する」ということは、同社フィロソフィーの中にある「完全主義を貫く」に該当します。
こうして、整理・整頓・清掃といった具体的アクションを通じて、フィロソフィーが浸透していくことが狙いです。
フィロソフィーの血肉化に必要な”実践”
さて、毎回の研修では、必ず実習を行います。
今回も、上述した実習の他に、整備工場の整理・整頓の実習も行いました。
いつもそうなのですが、毎回の実習では、野崎社長が参加の工場長たちと一緒に、積極的に動いてくれます。
こうした行動を通じて、社長と社員の距離が縮まり、より良い社風が築かれていくのだと思います。
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