2019年05月08日
本質的問題を明らかにし解決するのが「そうじの力」
本質的問題を明らかにし、それに対する解決策を打っていくことは、とても需要。
でも、本質的問題って、どうやったら明らかになるのでしょうか?
今回は、そんな話題です。
こんにちは。
そうじで組織と人を磨く、日本で唯一の研修会社 株式会社そうじの力
代表取締役・組織変革プロデューサーの小早 祥一郎です。
本質的問題は、うまくいかないからこそ、明らかになる
本日は、大阪府枚方市で2校のテニススクールを運営する(株)TOYBOXの環境整備研修。
3年前から、私がお手伝いして、全員で整理・整頓の活動を進めています。
現在、不定期ですが、数か月に一回、私が訪問して、全員参加での研修を行っています。
まずは、前回私が訪問してからの進捗状況を聞きます。
すると、新しいスクールがオープンしてのバタバタなど、いろいろと忙しかったらしく、あまり活動が進んでいない、とのこと。
前回に、「これをやろうね」と決めた宿題なども、あまり手をつけられていない、とのこと。
こういう場合、整理・整頓が進んでいない、ということは結果であって、それ自体は大きな問題ではありません。
問題は、なぜ、決めたことができなかったのか。
よくよく聞いてみると、実施することになっている朝礼も、行われていないのだとか。
聞けば、スクールの開店時間が繰り上がって時間的余裕がなくなったとか、人の異動があって人員的に余裕がない、ということが要因のようです。
朝礼は、規定のメニューをこなすと15分間くらいかかるそうです。
時間的あるいは人員的に余裕のない朝に15分間割くのはキツイ、と。
しかし、朝が厳しいならば、昼や夜に実施するとか、あるいは、15分間のフルメニューは出来ないにしても、短縮バージョンの5分間ならば出来る、など、工夫の余地はあるはずです。
そういった、「なぜしなかったのか?」「どのように工夫すれば出来るのか?」といったことを、皆さんでフリーディスカッションしてもらいました。
ここでの私の役割は、ファシリテーターです。
誰かを責めるのではなく、私の意見を押し付けるのでもなく、全員が自らの反省や工夫のためのアイデアを出し合う場を作ることです。
すると、いろいろな意見やアイデアが出てきます。
そして、環境整備が進まないことよりも、こうした基本的なことを皆で共有できていなかったことが、同社の最大の問題である、ということを、皆さんに理解してもらうことができました。
逆に言えば、こうしたことがきちんと共有でき、決めたことを実行する仕組みが出来てくれば、黙っていても環境整備は進むのです。
一般的に言われている「環境整備」や「5S」と、私たちが言う「そうじ」の最大の違いは、ここにあります。
「そうじ」とは、本質の問題を明らかにし、その解決に向けた手立てを打つことであり、「そうじの力」とは、問題解決力なのです。
今回、本質の問題が明らかになり、その解決に向けた方策が定められたので、今後、同社の環境整備もどんどん進んでいくことでしょう。
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