2019年05月15日
環境整備は”物事ができるようにするための仕組みづくり”!(株)イシカワ
物事がうまくいかないとき、どうしてもそれを「人」の問題にしてしまうことがありますよね。
つまり、「努力が足りない」とか「本気度が足りない」とかいう、根性論です。
そういったことも、もちろん要素としてはありますが、本質的な解決には、できるようにするための「仕組み」が必要です。
環境整備は、その問題が、「努力が足りない」問題なのか、「仕組みが整っていない」問題なのかを、よく炙り出してくれます。
今回は、そんな話題です。
こんにちは。
そうじで組織と人を磨く、日本で唯一の研修会社 株式会社そうじの力
代表取締役・組織変革プロデューサーの小早祥一郎です。
「物事ができるようにするための仕組みづくり」が環境整備
本日は、香川県琴平町の(株)イシカワの「そうじの力」コンサルティング日。
同社は、介護用品の販売・レンタル、そして、介護用の住宅改修を請け負っています。
会長、社長、後継者という同族三代を中心とした、こじんまりとした会社です。
同族経営ゆえに、アットホームな雰囲気という長所はあるものの、一方で、いろいろな仕組みが整っていない、という課題があります。
「そうじの力」プロジェクトをスタートさせて、さまざまなことを整理・整頓していきました。
デスクの上に山積みになっていた書類は、ずいぶんと減ってきました。
当初は、足の踏み場もないほどモノで溢れかえっていた倉庫は、広々と、使いやすい空間に生まれ変わりました。
私は毎回、コンサルティングに訪れると、まず、前回の宿題がどのくらい実行できたのか、を確認します。
その中で、着実に実行でき、成果も出たもの、実行したもののまだ不十分なもの、そして、実行できなかったもの、があります。
実行できなかったものについては、なぜ実行できなかったのか、どうすれば実行できるようになるのかを、皆さんで話し合いをしてもらいます。
また、実行したものの、不十分だったものや、成果が出るまでに至っていないものについては、その内容を改めて見直すよう、促します。
というのも、ただ単に時間が足りなかった、というたぐいのことであれば、今のやり方をもう少し続ければ成果が出てくるでしょうが、実は、根本的に仕組みやシステムとして問題がある、という場合があるからです。
物事がうまく進まない場合、まずは各人が努力することが必要です。
その努力で解決する場合には、それでよいのです。
しかし、一生懸命に努力しても、問題が解決しないことがあります。
その場合には、うまくできるようにするための「仕組み」や「システム」を整える必要があります。
環境整備に取り組むと、それが「努力」の問題なのか「仕組み」の問題なのかが、よく見えてきます。
今回の(株)イシカワでも、書類の山積みに処理が追いついていないことに関して、担当者は精一杯努力したけれども、それでも追いつかない、という実態がよく見えてきました。
こうなれば、次のステップは、それを可能にするための仕組みづくり、ということになります。
「意識」の問題ではなく、「仕組み」の問題
倉庫内の整理・整頓においても、同じことが言えます。
今回、倉庫内を見て回ると、いくつか、「これ何?」「誰がこれをここに置いたの?」「これ、何に使うの?」というものが散見されました。
どうしても、引き揚げてきた商品などを、そこに「なんとなく」置いてしまうのですね。
この場合、確かに、無造作に置いておかないという「意識」は大切です。
でも、それだけでは問題は解決しません。
何かモノを倉庫内に持ち込む際に、どのような手順で報告し、その後、どのような手順でそのモノを処理していくのか、ルールを明確にして、必要な仕組みを整えなければ、問題は解決していきません。
今回、この点についても、皆さんで話し合って、良い解決策を導き出すことができました。
こうした、「そうじ」をきかっけとした「ルール作り」「仕組みづくり」を体感できる、弊社のセミナーや実践企業見学会(ベンチマーキング)に、ぜひご参加ください。
詳しくは、こちらをクリックしてご覧ください。