2019年06月04日

会社を良くするのは、他でもない”社長自身の姿勢”。

社員の創意工夫が足りない。

社内のコミュニケーションが良くない。

社内のベクトルが合っていない。

そんな悩みをお持ちの経営者は多いことでしょう。

では、そんな社風を変え、良い会社にするためには、何がキーなのでしょうか?

それは、他でもない、社長自身の姿勢。

今回は、そんな話題です。

 

こんにちは。

そうじで組織と人を磨く、日本で唯一の研修会社 株式会社そうじの力

代表取締役・組織変革プロデューサーの小早 祥一郎です。

 

社長が変われば会社は変わる

 

先日、東京都中野区の(株)小河原建設の設立50周年記念パーティーに参加してきました。

会場は250人の超満員。

お客様(一般住宅+官公庁)、協力業者、取引業者、近隣樹民、国会議員、都議会議員、区議会議員、そして同社社員など、そうそうたる参加者で、実に盛大で賑やかなパーティーでした。

来賓の方々が祝辞を述べられていたのですが、皆さん口をそろえて、「小河原建設は素晴らしい会社だ」とお褒めになるのです。

もちろん、お祝いの席ですから、誰もがそのように良いことを述べるのは当然なのですが、同社の場合、それは単なる社交辞令というわけでもないのです。

 

たとえば、

  • 社員が指示待ちではなく、自ら考え自ら行動できること。
  • 建築現場が驚くほどキレイであること。
  • 人にやさしく環境に優しい建築工法であること。
  • しっかりとした財務基盤があること。

などなど。

こうしたことは、一朝一夕には成し遂げられるものではありません。

同社の、長年の努力の結晶と言えるでしょう。

 

私自身は、同社の「環境整備」のお手伝いを、ここ10年ほどさせていただきました。

事務所、倉庫、現場、近隣地域の整理・整頓・清掃に全員で取り組むことで、安全性の向上、生産性の向上、創意工夫する力の涵養、互いに協力し合う風土の醸成を図る取り組みです。

この環境整備が、同社発展の基礎になっていることは、間違いありません。

その中で、同社の環境整備の取り組みが一気に進むキッカケになった出来事がありました。

それは、他ならぬ小河原敬彦社長の変化です

 

物理的な壁をなくせば、心理的な壁もなくなる

 

パーティーの中で、同社の社員さんと話をしていた時に、その社員さんが、私に教えてくれたエピソードです。

 

私が環境整備のお手伝いを始めて、1年ほど経ったころの同社には、「社長室」というものがありました。

大部屋の奥に、パーテーションで区切ったスペースがあるのです。

社長は、そこに籠って仕事をしていました。

パーテーションは、社員との間に心理的な壁を作り、良くないと思っていた私は、社長に何度か撤去することをお勧めしていました。

でも、社長は、どうしてもパーテーションにこだわり、撤去しようとしません。

 

そんなやり取りが半年ほど続いたある日。

ついに、社長が決断してくれました。

研修のために訪問してみると、なんと、そのパーテーションが見事になくなっていたのです。

 

その時から、社長と社員の心理的な壁がなくなり、お互いの関係が深まり、そこから同社はどんどん良くなっていった、と社員さんは言いました。

社長の「自分を変える」という勇気が、会社を良くしていったのです。

 

社長が心の壁を開くから、社員さんが応えてくれる

 

その後、小河原社長は予期せぬ事故で大怪我を負い、車椅子の生活になってしまいます。

しかし、その危機を救ったのは、社員さんたちの頑張りでした。

同社が”そうじ”(環境整備)を通じて培ってきた、

社長と社員の心の壁を外すこと

自発性や創意工夫する力

「ともに良い会社をつくろう」という社内全体のベクトル

それらがあったから、いざ会社が危機に直面した時に、乗り越えることができたのです。

パーティーの挨拶で小河原社長が述べておられましたが、「ここまで来れたのも、皆さんのお蔭です」という言葉は、本音でしょう。

特に、社員さんたちには、深く感謝と信頼を寄せられていることは、間違いありません。

 

会社を良くするも悪くするも、社長次第。

社長が変わるから、会社は変わるのです。

 

■なぜ社長が一緒に環境整備をすべきなのか?その理由はこちら(↓)

 

■小河原建設の記事はこちら(↓)

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