2019年06月19日
自立的な社風を作るには、全員で「よりどころ」となる指標を作ろう!
環境整備とは、「物理環境を整えることをつうじて、組織を強くしていく活動」です。
でも、「これをやりなさい」「あれをやりなさい」という誰かの指示に従って活動しているだけでは、組織は強くなりません。
社員自らが考え・動くことで、実際の整理・整頓は進みますし、組織が「自立的」な風土に変わり、強くしなやかな企業に変わっていくのです。
そのためには、どうしたら良いのでしょうか?
ひとつの方法として、目標を決める、というのがあります。
こんにちは。
そうじで、組織と人を磨く、日本で唯一の研修会社 株式会社そうじの力
代表取締役・組織変革プロデューサーの小早 祥一郎です。
▼目次 みんなで目標を決めると、「よりどころ」ができる |
みんなで目標を決めると、「よりどころ」ができる
本日は、埼玉県深谷市の老舗の酒蔵、滝澤酒造(株)の「そうじの力」コンサルティング日。
2ヵ月に1回訪問し、全員を集めて環境整備の研修会を行っています。
前回訪問したときに、活動がいまひとつうまくいっていない、という状況でした。
★前回の研修のようすはこちら!
そこで、「各自が自立的に”10分間のそうじ”をできる仕組み」を作成。
・誰が
・どこで
・何をしたか
を記入できるフォーマットを作り、そこに各人が実績を記入するようにしました。
そのおかげか、2か月間、しっかりと整理・整頓・清掃を進められたようです。
今回は、各人がバラバラにしていた活動の方向性を定めようということになりました。
「活動の指針」「よりどころとなる目標」を決めることにしたのです。
環境整備における「よりどころ」は、必ずしも数値である必要はない
一般的に「目標」というと、「時間と高さ」などというように「数値で表現できるもの」を指します。
数値であれば、効果測定や検証、評価がしやすいからです。
環境整備の中でも、もちろん数値化できることは沢山あります。
でも今回皆さんが求めていたものは、「テーマ」でした。
どんな風にしていきたい、なっていきたいのか。
何を守っていきたいのか、大切にすべきことは何なのか。
何のためにしていることなのか。
まずみなさんからランダムに案を出してもらい、その中から、賛同が多かった項目に絞っていきます。
話し合いの結果、とても分かりやすく、納得感のあるものができました。
最終的な文言は、社長がこの後じっくりと練って仕上げることになりましたが、骨子は固まりました。
よりどころとなる目標は、判断を加速させる
毎回のコンサルティングでは、単に座学を行うのではなく、必ず実習・実践をしています。
これは、「決めたことを各人が肚に落とし込むため」です。
今回やったのは、酒造りのときに使う、ホースを連結する金具の整理。
まず、「使う」「使わない」の判断をして、使わないものは捨てるわけですが、このときに、先に決めた「テーマ」に沿って判断します。
「テーマ」を念頭に入れると、あまり迷わず、整理の判断も早くなります。
このように、よりどころとなる指標は、判断を加速させるのです。
会社の経営理念、クレドも、このような実習の場において、ぜひ「行動」に当てはめてみましょう。
言葉と行動が合致したとき、言葉が肚落ちします。
肚で理解すれば、「自ら考え・動く」ことができるようになるのです。
★「実習」は、知識を行動に結びつける!
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