2019年08月28日
大きなクレーム、ミス、事故を引き起こす「小さな問題」に気づけ!
大きなクレーム、ミス、事故。
会社経営にトラブルはつきものですが、これらの「大きな問題」の発生はなんとか食い止めたいところ。
この「大きな問題」を引き起こす原因を知り、潰していくにはどうすれば良いでしょうか?
こんにちは。
そうじで組織と人を磨く、日本で唯一の研修会社 株式会社そうじの力
代表取締役・組織変革プロデューサーの小早祥一郎です。
▼目次 「面倒だな」と思うことの中に、解決すべきものがある |
「面倒だな」と思うことの中に、解決すべきものがある
本日は、大阪府で3つの霊園を運営し、墓石販売を手掛ける(株)西鶴の「そうじの力」コンサルティング日。
年に3回ほど訪問し、環境整備についての研修を行っています。
霊園(墓地)というと、「暗くて汚い」というイメージがありますが、同社の霊園は「明るくキレイ」で、まさに「ヨーロッパの庭園」です。
環境整備に取り組んで5年弱。
整理、整頓、清掃は、すでにかなりのレベルに達しています。
それでも、今回、私はある点に注目して問題提起をしてみました。
事務用品をストックしてある引き出しがあるのですが、そこがちょっとゴチャゴチャしている印象を受けたのです。
そこで、その引き出しの中身を、いったん全部出してもらいました。
すると、修正テープが10個ほども出てきたのです。
潜んでいる「問題」は何か?
「これは何ですか?」
と聞くと、
「よく消耗するから、買ってきたのです」とのこと。
「一ヶ月で10個消費しますか?」
と聞くと、皆さん苦笑い。
ここで明らかになったのは、
「事務用品を購入するときに、余計に買ってしまう」
つまり、
「事務用品の管理体制が整っていない」
という問題点です。
これを放っておくと、
「先月整理したはずなのに、またモノが増えている」
ということがしばしば発生することになります。
これは、
「責任の所在が曖昧になっている」
ということであり、
「経費を垂れ流していても平気な状態」
ということでもあります。
皆さんに話し合ってもらい、事務用品を購入する際の原則を確認してもらいました。
・購入する際には、A4用紙などの大量に消費するもの以外は、その場で使う1個だけを購入する
・購入する前に、他の店舗(霊園)で余計なストックがないか、電話やLINEなどで確認する
・個人使用のものは記名をし、迷子になっても戻ってくるようにする
などなど。
「小さな問題」の積み重なりが、「大きな問題」を生む
「事務用品は消耗品なのだから、多くあっても構わないじゃないか」
「1個100円の世界だろう?小さなことじゃないか」
と思われる方もいることでしょう。
しかしながら、会社で起こる大きなトラブルの原因を分解してみると、このような「小さな問題」が沢山絡んでいることに気が付くでしょう。
ボトルネックが、「小さな問題」に起因していることも少なくありません。
不要なモノに溢れていると、ひとつひとつの「小さな問題」に気が付くことはなかなかできないもの。
一人一人が「小さな問題」に気づく感度を上げるためにも、環境整備への取り組みが必要なのです。
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