2019年09月05日
環境整備を「続ける」ために必要なのは「楽しさ」|講演レポート
ものごとを「本物」にするためには、「続ける」ことが肝要です。
“そうじ”は、続けてこそ、会社を良くする真価を発揮します。
続けるためにキーとなるのが「楽しさ」。
「そうじ」と「楽しさ」、一体どうやって繋げれば良いのでしょう?
こんにちは。
そうじで組織と人を磨く、日本で唯一の研修会社 株式会社そうじの力
代表取締役・組織変革プロデューサーの小早 祥一郎です。
目次
「会社の体質を変える」ため、三代目社長が選んだのは”そうじ”
本日は、福岡県北九州市の冠婚葬祭業、(株)サニーライフの社内勉強会に招かれて講演をしてきました。
同社は創業49年。
同市内に1つの結婚式場と11の葬祭場を持つ、社員180人ほどの会社です。
現在の社長は3代目で、女性。
会社の古い体質を変えるべく、女性だけの「WOMEN’Sプロジェクト」を立ち上げ、さまざまな改革に取り組んでいます。
そのWOMEN’Sプロジェクトが、「おもてなしの原点は”そうじ”」として、社内でいま一度そうじを徹底しようと、私を講演に招いてくれました。
環境整備の目的、
なぜ整理、整頓、清掃に取り組むと社風が良くなるのか、
そうじに取り組んで社風が変わった事例の紹介、
実際に取り組み際のコツ、
など、「そうじをつうじた経営改革」を網羅的にお話ししました。
「”そうじ”は楽しい」と実感してもらう
とはいえ、「あー、良い話を聞いた」で終わってしまうのでは、意味がありません。
その後の実践行動につなげてこその講演です。
そこで2つ、「ミニ実習」をしてみました。
ミニ実習その1 カバンや服のポケットの中身を「いったん全部」出してみよう!
私が「さあ、出してみましょう!」と呼びかけると、とたんに会場は「え~っ!」というざわめき。
カバンの中身を人前でさらけ出すなんて経験、あまりありませんよね。
「いったん全部出す」と、盛り上がります。
「いやー、いろいろ要らんものがあるなあ」とか「これ何?」とか、隣同士で茶々を入れ合いました。
ミニ実習その2 「見えない所」をそうじしてみよう!
ウェットティッシュを、参加者一人につき1枚配ってもらい、「普段見えない所」を拭いてもらいます。
会場内での「見えない所」というと、テーブルの裏側や椅子の脚など。
こうした「見えない所」は、当然、汚れています。
ウェットティッシュについた黒い汚れを見ながら、「うわっ、汚い!」「これは気づかなかった!」などの声が上がります。
みなさん、楽しそうです。
そう、私が伝えたかったメッセージは、「そうじって、意外に楽しいものだ」ということ。
「楽しい」ことは、前向きにできる
人間は基本的に面倒くさがりな生き物です。
脳の仕組みとして「体力を温存させるため(=生命を守るため)」に、だらけるのは本能だそうです。
そして”そうじ”は、基本的には「面倒くさい」「やらなくて済むならやりたくない」ものです。
ただただ「会社命令だから”そうじ”をやりなさい」では、「仕方ないから嫌々やる」ようになってしまうのが目に見えていますね(笑)。
でも人間、「自分が好きなこと」「楽しいと思うこと」は、前向きに取り組み続けることができるもの。
そうじを好きになるのはちょっと難しいかもしれませんが、「楽しい」と思えるようにはできます。
「楽しい」にするヒントは「仲間と小さな達成感を共有する」こと。
ものごとは、続けると本物になります。
でも、続けるために必要なのは、まず始めること。
始めるのに大きな役割を担ってくれるのが、「楽しさ」です。