2019年09月23日
「良い社風を作りたい」ならば、社長は「ゆとり」を作るべし!
“そうじ”をすることで、会社の風土は良くなっていきます。
でも、単に社員が整理したり整頓したり、あるいは掃いたり拭いたりするだけで、本当に風土は良くなるのでしょうか?
答えは、「ノー」。
社長の”そうじ”への関わり方が、大きな鍵なのです。
こんにちは。
そうじで組織と人を磨く、日本で唯一の研修会社 株式会社そうじの力
代表取締役・組織変革プロデューサーの小早 祥一郎です。
▼目次 「スマートになって気持ちがいい!」ようやく勢いがついてきた! |
「スマートになって気持ちがいい!」ようやく勢いがついてきた!
本日は、福井県美浜町の(株)谷口工務店の「そうじの力」コンサルティング日。
毎回、谷口直利社長はじめ、全員に集まってもらって、環境整備についての研修を行っています。
今回は、前回から3か月ぶりの訪問。
ここのところ、同社の取り組みにも勢いがついてきたようです。
それは、玄関を入ってすぐの風景を見て、すぐに分かりました。
事務所のレイアウトが変わり、すっかりカッコ良くなっていたからです。
木造住宅を手掛ける同社ならではの、木を生かしたカウンターを設置。
床面も、木目のフローリングが貼られていました。
活動を始めた当初は、モノに溢れており、お客様を事務所内にお迎えできる雰囲気もありませんでした(↓)。
本日の全社ミーティングでは、
「スマートになって、気持ちがいい!」
と、嬉しそうに発言してくださった社員さんがいました。
確かに、見た目が良くなれば気分も変わり、気持ちよく仕事もできますね。
そのミーティングの場で、気になる発言が出てきました。
「見た目が良くなった」からこそ出てくる「意見」
社員さんから出てきた、「気になった発言」とは、
「見た目がきれいになったことは嬉しいけれども、いまいち、活動の詰めが甘い」
「毎回の活動が行き当たりばったり。計画性がない」。
不満にも聞こえるこの「意見」。
でも、このようなネガティブワードが出てくるのは、活動がうまくいっているサイン。
「見た目が良くなった」とは、
「雑多な場から、自分たちの力で不要なものを処分した」ということ。
つまり、「会社が抱えていた一つの問題を自主的に解決できた」ということです。
どんなに小さなことでも、
「自分の行動で何かを変えることができた」
という経験は、自主性の芽を育みます。
だからこそ、次なる問題(解決したい課題)が出てくるのです。
「リーダーミーティングは、定期的に行っていますか?」と質問すると、
「他の予定が入ったりして、定期的には行えていない」とのこと。
リーダーのミーティングは活動の旗振り役。
これが定期的に行われてないのですから、計画性がなく行き当たりばったりなのは、当然です。
ミーティングの末、
「毎週火曜日の朝に、必ずリーダーミーティングを行おう」
と決めました。
「良い社風を作りたい」ならば、社長は「ゆとり」を作るべし!
“そうじ”は、最初は場を整えていくことから始まります。
場を整えていくことで、ようやく組織に「ゆとり」が生まれてきます。
それは、スペースであったり、仕事内容であったり、人間関係であったり。
「ゆとり」が生まれて初めて、
「もっとこうしたい!」
「こんな問題を解決したい!」
という欲が出てきます。
「ゆとり」がなければ、きっと誰かが我慢だったり苦しい思いをしています。
不満を腹の底に抱えながら、仕事をしているかもしれません。
そんな状態では、健全な風土は生まれていきません。
さあ、社内を見まわしてみましょう。
会社に「ゆとり」を生み出す決断ができるのは、社長だけです。
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