2019年10月17日
創意工夫する風土が、社内に生まれてきた!
“そうじ”って、決して見栄えを良くするために行うものではありません。
組織風土を良くし、活気あふれる会社にすることが、目的です。
“そうじ”を続けた結果、現れる一つの効果が、「創意工夫」する力。
今回は、その好事例です。
こんにちは。
そうじで組織と人を磨く、日本で唯一の研修会社 株式会社そうじの力
代表取締役・組織変革プロデューサーの小早祥一郎です。
▼目次 “そうじ”の目的は、「組織風土を良くする」こと |
“そうじ”の目的は、「組織風土を良くする」こと
本日は、島根県益田市のバス会社、石見交通(株)の「そうじの力」コンサルティング日。
3か月に1回訪問し、各部署から「そうじの力」リーダーに集まってもらい、環境整備の研修を行っています。
今回は、社長からメンバーに宿題が出されていました。
私の著書『”そうじ”をすると、なぜ会社がよくなるのか』を読んで、
・これまでの活動を振り返り
・来年度どのような活動をしたいかを発表する
というものです。
みなさん、かなりじっくりと本を読んでいただいたようで、しっかりと読み込まないと提起できないようなテーマを挙げてくれました。
たとえば、
「『整理』という言葉が本当に意味することは、『大切なものを明確にし、絞ること』」
という内容から、
「来年度は『業務そのものの整理』に踏み込みたい」
という部署。
あるいは、
「一人でやらずに複数人でやることが大事」
という内容から、
「工場の各人の工具ボックスの中身を、月に1回、全員で見せ合いっこしながら、整理をする」
という部署。
また、「”そうじ”を通じてバスの車内事故を減らしていく」という方針を立てた部署。
6年前、「モノに溢れごちゃごちゃした会社をなんとかしよう」と始まった活動。
今ではすっかり「より良い会社にしていくためには何をするべきか」と、各人が自主的に考えるベースとなっています。
そうです。
「そうじの力」は、決して「見た目を良くするために行う活動」ではありません。
その目的は、
「各人が持てる力を発揮でき」
「互いに気持ちよく仕事ができる」
ようにすること。
見た目が良くなることは、結果にすぎません。
「組織風土が良くなる流れ」とは
ある部署が、中でも印象的な発表をしてくれました。
「活動を振り返ってわかったこと」というテーマでした。
①ひとりで行動しない
↓
②楽しく活動する
↓
③部署を超えて全員共同で何かをする事の大切さ
↓
④こうした活動をしてグループとしての一体感が生まれた
↓
⑤コミュニケーションが生まれた
↓
⑥積極性も出てきて視点も変わってきた
↓
⑦目の届かなかったところに目がいくようになり、違う観点が見れるようになった
↓
⑧会社の雰囲気が明るくなり、グループ全体の風土が良くなった。
実によく、「そうじの力」の本質をとらえています。
このように活動を行っている限り、間違いなく、組織の風土は良くなるでしょう。
「続けて」「任せる」ことが、創意工夫する力を育む
もちろん、どんな会社でも、こんなにスムーズな流れで、スマートに変化していくとは限りません。
潜在的な問題が表面化したり、混乱が起きたりすることもあるでしょう。
でも、社長が、そういったことを受け止め、あくまでも“そうじ”を続け、信じて任せること。
そうすれば、いつの間にか、社員の間に自主性が育ち、創意工夫する力が生まれてくるのです。
石見交通(株)においても、小河英樹社長が、“そうじ”を続ける方針を一貫して変えず、社員を信じて任せているからこそ、こうした変化が生まれてきているのです。
◆あなたの会社の「5S」「環境整備」は、なぜ会社を変えてくれないのか? ◆各種お問い合わせはこちらよりどうぞ |