2019年11月18日

「不要なモノを捨てる」とは、実は「本当に大切なモノを見極める」こと

環境整備のいろはの「い」は、整理。

つまり不要なモノを捨てることです。

私は支援先で、「捨てましょう、捨てましょう!」としつこく言います。

でも、多くの人は、モノを捨てるのが苦手。

私はそれについて、

・「もったいない」という気持ち

・「懐かしい」などという想い入れ

が邪魔をするからだ、と、ずっと思ってきました。

 

ただ最近、整理が進まないのは、実はそれだけではないな、ということに気づいたのです。

 

こんにちは。

そうじで組織と人を磨く、日本で唯一の研修会社 株式会社そうじの力

代表取締役・組織変革プロデューサーの小早 祥一郎です。

 

 

▼目次

多くの人は、整理が苦手!
「これがなければ成り立たない」モノはどのくらいある?
「不要なモノを捨てる」とは、実は「本当に必要なモノを見極める」ということ

 


多くの人は、整理が苦手!

 

先日、ある支援先において、デスクの中身の整理実習を行いました。

参加メンバーでランダムにペアを作り、デスクの引き出しの中身をいったん机に出します。

そのあと、要るものと要らないものに分けて、要らないものを捨てるのです。

 

整理の目的は、「その場で、本当に必要なモノ(今使っているモノ)だけにする」こと。

なので、「その場にはあるけれども、使われていないモノ」を取り除いていくことになります。

 

実習の際、声掛けに工夫をしました。

「ここ一か月で使ったものだけ取り出してください」

という言い方をしたのです。

 

ここで、「要らないモノを捨ててください」と投げかけをしたらどうなるでしょう。

実は「要るモノ」と「要らないモノ」の定義は、とても主観的。

人によって受け止め方が全く違います。

 

整理をするにあたり、

「これは使ってないけど、取っておきたい」

と思えば、その人にとって、それは「要るモノ」になってしまいます。

 

それでは「ここ一か月で使ったものだけ」とするとどうなるでしょうか。

一か月以内に使ったかどうかは客観的な事実なので、主観が入りようがありません。

 

実際出してみると、使っているのはほんの数本のペンのみで、あとにはたくさんのペンの山。

「よくこれだけのペンを取っておいたね!」と社長。

ご本人は、「いや~、何本か持っておかないと、何となく不安で…」と照れ笑いです。

 

これで「今ここで本当に要るモノ」が明確になりました。

 

 


「これがなければ成り立たない」ものはどのくらいある?

 

「何となく不安」。

整理の指導をすると、このセリフをよく聞きます。

実際、そのように感じる人は多いのでしょう。

 

そこで思い浮かぶのが、別のシーン。

「書籍や雑誌を捨てられない人」です。

 

支援先で、

「要らない本は捨てましょう」

と言うと、

「いや、この本は捨てられません」

と反論されることがよくあります。

 

「この本、読むのですか?」

と聞くと、

「いや、読みはしないけど、何となく置いておかないと不安なんです」

という答えが返ってきます。

 

そういう方の机には、例外なく、実に多くのジャンルの本や雑誌が高く積まれています。

読みもしないのに、です。

 

そこで私は、質問を変えることにします。

「業務遂行上、あるいは、ご自身の人生にとって、これがなければ成り立たない、という本だけにしましょう」と。

 

するとようやく、ご本人の手が動き始めます。

そしてほとんどの本は、「そうではない」と分類されていくのです。

 

 


「不要なモノを捨てる」とは、実は「本当に必要なモノを見極める」ということ

 

多くの人が「整理」を「モノを捨てること」だけと認識しています。

 

でも、整理の役割の本質は、

「自分にとって本当に大切なモノは何か」

を浮き彫りにすることなのです。

 

多くの人は、「自分にとって本当に大切なモノ」が何か分かっていません。

だから、あれもこれも取っておかないと、不安なのです。

 

これは、組織においても同様。

 

「自分たちにとって、本当に大切なモノがよく分からない」

という状態になると…

いろいろな機械や道具を買ってみたり…

多くの管理書類を作ってみたり…

モノが大量に溢れ、場が乱れ、片づかない。

やたらとチェックすべきことが多くなる。

 

こんなことが多くの会社で起こっています。

 

でも、

「ウチの会社が本当に大切にしなきゃいけないことって、何だっけ?」

と考えてみれば、おのずと答えは出てくるものです。

 

社長と社員が一緒になって整理に取り組めば、

「我が社が本当に大切にするべきモノ・コト」

が見えてきます。

 

整理は、組織の価値観やベクトルを合わせる、とても有用な手段。

みんなで整理を進めることは、組織を活性化させていくのです。

 

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