2019年11月29日
皆で考え方を共有する
本日は、東京都で服飾の卸業を営む、鶴岡(株)の「そうじの力」コンサルティング日。
先月から毎月1回、私が訪問して、全員参加で、環境整備についての研修会を行っています。
同社の取り組みは、まだ先月にスタートしたばかり。
ところが、リーダーをはじめ、皆さんの意欲が高く、さっそく色々なチャレンジをしてくれています。
たとえば、ゼムクリップの整理。
各人のデスクの中に大量にストックされているクリップを、必要最小限のみ残して、余ったものを一カ所に集めています。
ものすごい量が集まり、当分、買わなくてすみそうです。
また、埼玉に倉庫があるのですが、そこでは実はクリップが足らない、ということも分かり、さっそく、本社で余ったクリップを送りました。
こうして、資源の有効活用とコスト削減につながっています。
今回、2回目の研修でしたが、「名刺の整理・整頓について教えてほしい」との要望がありました。
名刺に関しては、通常、活動がかなり進んだ時点でレクチャーするのですが、早くも2回目でこうした質問が挙がるのは珍しいです。同社の皆さんの意欲の高さが伺えます。
ここで私は、名刺について、
(1)名刺は個人の資産か、あるいは会社の資産か?
(2)もらった名刺をすべて取っておくべきか、選んで取っておくべきか?
(3)名刺を個人管理にするのか、会社で一括管理にするのか?
などについて、皆さんで話し合ってもらいました。
そうです。
名刺の管理方法に、唯一の正解はありません。
大事なのは、どのような考え方で、どのように管理するのかを、皆さんで共有化することです。
多くの会社で、様々なものの管理方法が、個人任せになっています。
その結果、トラブルを招いたり、組織としての総合力を発揮できていなかったりするのです。
今回の「名刺」というテーマは、そういったことを考えてもらう、良い機会だったと思います。
話し合いの結果、まずは、今皆さんの手元に大量にストックされている名刺を厳選して減らして、その上で管理方法を考えよう、ということになりました。
さて、毎回、私の研修では、実習を行っています。
今回は、各人のデスク周りの書類の整理実習を行いました。
環境整備のいろはの「い」は、不要なモノを捨てること。
不要なモノを捨てることで、大切なモノが見えてきます。