2019年12月02日
固定概念を取り払う
本日は、埼玉県羽生市の小暮ゴム(株)の「そうじの力」コンサルティング日。
毎月1回私が訪問し、リーダークラス社員を集めて、環境整備についての研修を行っています。
毎回、それぞれの持ち場に関して宿題を出し、それをこなして報告してもらっています。
たとえば事務所ならば、書類の整理を、現場ならば、工具や予備部品、資材などの整理を、少しずつ進めてもらっています。
おかげ様で、だいぶスッキリしてきました。
無駄なモノがなくなり、工場内も広くなってきました。
それぞれのリーダーも、いろいろと創意工夫してくれているようです。
毎回の研修では、必ず参加者全員で現場を巡回します。
もちろん、小暮社長も一緒です。
改善が進んだ点については、皆で認め、褒め、不十分な点や新たな課題については、私的や指示が飛びます。
今回、現場巡回の中で話題になったのが、試験室のテーブル。
このテーブルに載せていた書類を整理して、物量を減らしました、という報告が担当者からあったからです。
なるほど見てみると、以前に比べて、書類が減っています。
ここまでは良し。
しかし、私の目から見ると、まだテーブルの上に邪魔なものがたくさんあります。
そもそも、ここに書類を置いておく必要があるのでしょうか?
聞いてみると、その必要はない、とのこと。
で、その場で、書類やトレーを取り除いてみました。
すると、大きなスペースが空きました。
ついでに、テーブルの真ん中に「デンっ」と鎮座している機械について、この場所である必然性を尋ねてみました。
すると、やはり、そこでなければならない理由はない、とのこと。
それじゃあ、ということで、その機械を、テーブルの端に移動してもらいました。
すると、ようやく、テーブルが広々とし、作業がしやすい空間が生まれたのです。
そんなことをしているうちに、社長やその他のメンバーから、
「この敷いてあるシートは必要なのか?」
「この敷いてあるゴムマットは、これでないといけないのか?」
というような質問がバンバン飛びます。
結果としては、どれ一つとっても、「それでなければいけない」ということはないらしく、要するに、「これまでがそうだったので、そうしている」ということのようです。
そこで、とにかくそれらを全部取り払って、一番理想の状態にしてみよう、ということになりました。
テーブルの上には、何も置かず、ステンレスの板を載せよう、ということで話がまとまりました。
今回のミソは、「固定概念を取り払う」ということです。
どうしても人間は、先入観や固定概念に縛られてしまいます。
でも実は、それらを取り払ったところに、最適解があることが多いのです。
環境整備で、置いてあるものをいったん全部出したり、モノを捨てたり、モノの位置を出したりするのは、「固定概念を取り払う」とても良いチャンスなのです。
研修のまとめに、参加者の皆さんに、「固定概念を取り払って、白紙の状態で、身の回りを見直してみましょう!」と呼びかけました。