2019年12月17日
過酷な環境でも、できることはある!
本日は、岐阜県の鋳造業、(株)マツバラの「そうじの力」コンサルティング日。
毎月1回訪問し、工場内を巡回し、環境整備の実践状況をチェックし、より良くするためのアドバイスをしています。
鋳造業というのは、鉄の原材料を1500~1600度Cに熱して溶かし、それを鋳型に流し込んで鉄製品を作ります。
鋳型は砂でできているため、製造工程で大量の粉塵が発生します。
だから、工場内は粉塵だらけ。
いくら掃いても掃いてもキリがありません。
それでも社員さんたちは、禅寺の修行僧よろしく、ひたすら掃きつづけます。
ただ残念ながら、粉塵ゼロ、というわけにはいきません。
ある意味、業界の宿命として、ある程度の粉塵は受け入れざるをえません。
そんな過酷な環境ですが、それでも、場を磨く方法はあります。
そのひとつが、「定位置化」です。
決められたものを決められた場所に決められたように置くこと。
たとえば、この写真。
鉄ヤスリを、オリジナルの鞘(さや)を作って、そこに差せるようにして定位置化しています。
これって、なかなか秀逸なアイデアです。
定位置化といっても、単に見栄え良く置くだけではダメです。
使いやすい位置に、戻りやすいように工夫するのです。
こうすれば、取り出しやすく、戻しやすく、結果として作業効率が上がり、ミスも少なくなります。
粉塵の舞う過酷な鋳造工場でも、こういう工夫をしていけば、場は磨かれるのです。
で、実際、工場の床面も光っています。
社員さんたちの努力に、頭が下がります。
努力と工夫を育てるのも、環境整備の大きな役目です。
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