2020年03月02日
”そうじ”をつうじて「気づき」の感度を高める!【そうじの力で組織風土改革】
本日は、埼玉県羽生市の小暮ゴム株式会社の「そうじの力」コンサルティング日。
毎月1回訪問し、リーダークラス社員を集めて、「5S」についての研修を行っています。
ゴムの精錬工場は、粉や油を扱うので、とても汚れます。
その環境下で、場を整え、キレイにしていくのは、なかなか大変です。
でも、おかげさまで、社内がずいぶんと整ってきました。
たとえば、下の写真。
事務用品のストックですが、きちんと種類ごとに分けて、どこに何があるか一目瞭然にしてあります。
また、補充のタイミングも明記してあるので、いざという時に「ない!」なんてことも防げます。
聞けば、事務所にいる女性陣で、アイデアを出し合って、整えたそうな。
そして工場内。
こちらは、作業に使う「ヘラ」です。
置場に実物大の写真を用いて、容易に戻るように工夫しています。
同社の現場には、外国人の社員もいるので、こういうビジュアルを使った定位置化は、言葉がいらず、とても良いですね。
さて、毎回の研修では、必ず、現場を見て回ります。
改善が進んだところは「いいね!」と褒め合い、課題のあるところについては、改善の方向性を話し合います。
今回、私が問題提起したのは、壁に貼り付けてある「掲示物」。
よく見てみると、すでに用をなしていない古い掲示物が、けっこう貼ったままになっています。
こういったものは、「景色」になってしまっており、普段はなかなか気づくことができません。
でも、こうしたことに「気づく」ことが、業務にもつながる「気づきの感性」を鋭くすることにつながります。
では、どうすれば気づくことができるのでしょうか?
それはズバリ、掃除をすることです。
壁の雑巾がけをすれば、その時に、掲示物が邪魔になります。
いったん掲示物をはがせば、その時点で、その掲示物が必要なものなのかどうかが分かるはずです。
だから、拭き掃除というのは、単にその場をキレイにするためのものではありません。
それをしながら、いろいろなことに気づいていく、という機能があるのです。
こうした、単にキレイにするのではなく、物事をより良くしていくための行動を、一般的な「掃除」と区別して、私たちは”そうじ”と呼んでいます。
”そうじ”をつうじて、職場を活性化させることができるのです。