2020年04月08日
コロナ禍の今こそ、そうじに取り組もう!【そうじの力で組織風土改革】
新型コロナウィルス感染症の猛威によって、私たちは、未曽有の社会的経済的危機のただ中にあります。
先日、安倍首相により、6都府県に緊急事態宣言が発出されました。
まさに戦時下と同等以上の、国家的非常事態であります。
影響を受け、大幅な売上減少などに見舞われている方々には、心よりお見舞い申し上げます。
まずは皆様の健康が第一。
睡眠と栄養をしっかりと取り、人込みを避け、手洗いを励行し、ウィルスの感染を回避し、お元気にお過ごしください。
さて、私は、こんなときだからこそ、企業は“そうじ”に取り組み、会社を活性化させるチャンスだと考えます。
私の言う“そうじ”とは、整理・整頓・清掃を指します。
整理とは「要らないモノを捨てる」こと、整頓とは「置場を決め明示する」こと、清掃とは「掃く、拭く、磨く」ことです。
まず、ウィルスはホコリに付着するといいます。
しっかりとした清掃が、ウィルスから我々を守ってくれます。
ホコリを除去するには、掃除機だけでは不十分なので、固く絞った雑巾で、床や壁、デスクや什器、機械や設備などを拭き上げることをお勧めします。
そして、残念ながら業務量が減ってしまった場合。
余った人手や時間を遊ばせておくのはもったいないので、それを“そうじ”に振り向けましょう。
普段は忙しくて取り組むことができない大掛かりな整理や、裏側も含めた徹底的な清掃に取り組みましょう。
「いつか時間が取れたらやろう」と、先送りしていた課題に、今こそ取り組むべきです。
ひょっとして、倉庫にモノが山積みになっていたりしませんか?
いったん全部出して、必要なものと不要なものに分け、不要なものを処分しましょう。
私は、「過去12か月使っていないものは不要なものと判断する」ことをお勧めしています。
整理を徹底することで、無駄なモノがなくなれば、ウィルスに感染するリスクも減ります。
モノが多ければ多いほど、そのモノを媒介にした感染のリスクも高まります。
同じ理屈ですが、紙の書類を減らして電子化することでも、感染リスクを低減することができます。
電子化できれば、インターネットを利用したテレワークをすることも可能になりますので、いわゆる濃厚接触を避けることができます。
さらに、すべての業務プロセスについて、「誰かが分かる」という状態ではなく、「誰でも分かる」状態にしておくことも重要です。
これは、万が一、社員から感染者が出た場合にも、業務を止めずに、他の社員が業務をカバーすることができる状態にしておく、ということでもあります。
そのためには、書類や参考資料、道具、部品などの整理・整頓を進め、「どこに何があるか」が明確な状態を作ると同時に、業務の流れを明確にして文書化したり、フォーマットやテンプレートを作成したり、自動化したりすることが有用です。
加えて、“そうじ”を徹底すると、さまざまな「気づき」があります。
たとえば、壁を拭いていると、穴が開いていることに気づくかもしれません。
なぜ穴が開いているのか考えると、ここに何かがぶつかりやすい状況があるのかもしれません。
ならば、ぶつかりにくいように、構造や角度に工夫を加えることでしょう。
このように、“そうじ”を徹底する中で生まれる「気づき」を改善につなげましょう。
自由な発想で創意工夫し、会社を「より快適」で「より仕事がしやすい」環境に変えていきましょう。
また、時間があるならば、周辺地域のゴミ拾いをするのも有意義です。
会社が所在する地域をキレイにすることで、社員の間に、地域に対する愛着が生まれ、地域の住民からは感謝されることでしょう。
ES(従業員満足度)とCS(お客様満足度)を両方上げる、良い機会になります。
いずれにしても、今回のピンチをチャンスに変えるための、ひとつの有効な手段が“そうじ”だと捉え、来るべき新型コロナウィルス感染症「終息後」に向けて、企業組織としての力をたくわえていただきたいと思います。
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