2020年07月16日
新型コロナ感染対策にも”そうじ”は有効【そうじの力で組織風土改革】
本日は、島根県益田市の石見交通(株)での「そうじの力」コンサルティング日。
同社は、島根県西部での路線バス事業を中核として、観光会社やエネルギー会社など多くのグループ企業を持つ、地域の”顔”とも言える企業群です。
コロナ禍の影響で、約半年ぶりの訪問となりました。
これまでは、毎回、石見交通本体の各部署と、各グループ企業の「そうじの力」リーダーたち十数人を集めて、環境整備の研修を行っていました。
しかし今回は、「3密」を避けるため、私と本社からの4人のみ会議室に入り、他の事業所およびグループ企業からはリモートで参加してもらい、研修を行いました。
今回は特に、「コロナ禍とそうじの力」をテーマにして、ここ数か月の活動を報告してもらいました。
その中で、ほぼ全部署が、「これまでに取り組んできた『そうじの力』が、今回の新型コロナ感染対策に役立った」と話していたのが印象的でした。
たとえば、同社では、事務所およびバスの車内を毎日消毒しています。
口で言うのは簡単ですが、実際、大変な労力です。
しかし、「そうじの力で整理を進め、モノが少なくなり、机上ゼロにしているので、余計なものがなく、消毒が楽にできる」とか、「毎日2回消毒を行っているが、以前から拭き掃除をしているので、面倒に思わない」とのことなのです。
また、「そうじの力でやってきた、皆で一緒に工夫する、知恵を出し合う、ということが、感染対策でも生かされている」と言います。
あるいは、「そうじの力」でやってきた、「自分たちの職場を自分たちで良くしていく」という意識が、そのまま感染対策として「自分の会社は自分で守る」という意識につながっている、とも。
さらに、「感染リスクを少しでも減らすため、乗務員と一体となって対策をしています。考えてみると、当たり前のように乗務員と一緒に作業しているのも、今まで「そうじの力」をやってきたおかげで出来ているんだなあと、改めて実感することができました」とのコメントもありました。
乗務員というのは、バスの運転士のことです。
同社に限らず、一般的に運転士は、バスを運転する以外の業務を好まず、同社でも以前は、事務員と運転士が一緒になって何かの活動を行うことは、ほとんどなかった、と言います。
しかし、この7年間の「そうじの力」の活動で、同社においては、運転士を交えた活動が「当たり前」になったのです。
コロナ禍で、業績的には打撃を受けている同社ですが、この「現場力」があれば、必ず乗り切ってくれることでしょう。