2020年09月02日
もうすでにキレイな会社が「細部にとことんこだわる」理由|そうじの力支援レポート
本日は、大阪府で3つの霊園を運営する(株)西鶴の「そうじの力」コンサルティング日。
同社は、「暗くて汚い」という霊園のイメージを変えるため、環境整備に力を入れています。
実際、3つの霊園は、「明るくキレイ」で、西洋庭園を思わせる、癒される空間になっています。
社員さんたちの質も高く、彼らの笑顔は、お客様や近隣住民の方々から愛されています。
一般的な感覚からすれば、もうこれで十分でしょう。
しかし、同社も私も、決して見た目を良くするためだけに、環境整備に取り組んでいるわけではありません。
環境整備に取り組むことで、気づきの感度を高め、創意工夫し、より正確で丁寧な仕事をすることこそが、目的なのです。
そのためは、細部にこだわることが重要です。
たとえば、同社の事務所では、事務用品などの整理・整頓を徹底しています。
すべてのキャビネに表示と標識が施され、どこに何があるのか、一目でわかるようになっています。
ところが、そのキャビネの一つひとつの中身を検分してみると、あるはずのものがなかったり、あるべきでないものがあったりすることが、ままあります。
一度整えても、使用しているうちに、どうしても乱れてきてしまうのですね。
それを改善するための一番のおススメの方法は、定期的にキャビネの中を雑巾で掃除することです。
掃除するためには、中身をいったん全部出す必要があります。
実際にその場でやってもらいました。
すると、不足しているものに気づくので、そこで補充できます。
不要なものが紛れていることに気づきますから、不要なものは捨てます。
そして、雑巾で内部を拭き上げることで、清潔にすることができます。
この一連の作業を行うことで、気づきの感度が高められ、丁寧なマインドが育まれるのです。
同社の環境整備は、既に高いレベルにありますが、さらに質を高めるために、定期的に、今回やったように、いったん全部出して中を拭き上げるように、アドバイスしました。
余談になりますが、同社では、京都で昔走っていた電車を引き取り、霊園内に設置しました。
電車は、出会いと別れ、そして旅立ちの場であり、霊園のテーマと重なります。
休憩場所や法要所として活用してために、これから内外装に手を入れていくとのこと。
今後、この電車が、新たな名物になるかもしれません。
※電車搬入時の動画です(↓)