2020年12月18日
オープンにするメリット【そうじの力で組織風土改革】
本日は、岐阜県の鋳造業、(株)マツバラの「そうじの力」コンサルティング日。
毎月1回、訪問し、広い工場内を歩きながら、環境整備についてアドバイスをしています。
粉塵と火花が飛び散る鋳造工場。
しかも、すべて巡回するのに3時間ほどかかる広い工場なので、課題はたくさんあります。
その中で、今回、「おっ、これは素晴らしい!」と感心したものがあります。
ある部署の休憩所です。
これまで、社員の私物をテーブルの上に置いていたのですが、どうにもテーブルの上がゴチャゴチャして片づきません。
そこで、担当リーダーが、私物を収める棚を作ってくれたのです。
この棚、ご覧のとおり、扉(蓋)がありません。
これが「素晴らしい」理由です。
一般的に、私物入れのロッカーは、扉(蓋)がついています。
しかし扉がついていると、どうしてもその内部が見えず、中身がブラックボックス化してしまいます。
結果として、開けて見ると、中がおぞましい状態(笑)になっている、ということが、よくあります。
ところが、こうして扉がないと、中身が丸見えなので、「整えよう」という意識が働きます。
私物入れではあるものの、半分「公」のスペースになるのです。
「オープン」にするというこの方法は、ぜひとも書類や道具などを収める棚で、実践していただきたいと思います。
オープンにすることで、少しでも見栄え良くしようという意識が働き、自然に整うようになります。
また、遮る扉がないので、中身が良く見え、どこに何があるのかが、一目で分かります。
中身を取り出すときにも、収めるときにも、扉の開閉という無駄なアクションがなく、効率的です。
「オープンにする」は、整頓をうまく行うためのキーワードです。
ちなみに、上記の私物棚のおかげで、休憩室のテーブルがどうなったかは、下記ご覧のとおりです。
素晴らしい「机上ゼロ」ですね!