2021年08月25日

不正があれば、すべてが台無しに。環境整備失敗事例③経営そのものに問題があったX社【そうじの力で組織風土改革】

整理・整頓・清掃を通じて、現状や課題を明らかにし、全員でより良い企業風土を作る活動。

弊社ではこれを”そうじ”と表現しています。

「環境整備」や「5S活動」とも言われています。

 

ですがこの環境整備、懐疑的な経営者の中には、

「本当に効果があるのか?」

と疑問を持たれる方もいるでしょう。

 

あるいは、

「やれば効果はあるんだろうけど、失敗することはないんだろうか?」

「ウチに導入して、失敗しないだろうか?」

と心配される向きもあるでしょう。

 

私の経験から申し上げられるのは、

「ほとんどのケースで成功しますが、失敗パターンにあてはまる場合には、残念ながら難しいでしょう」

ということ。

 

前の記事では、失敗する4つのパターンについて解説しました。

今回は、「そもそも経営そのものに問題があった」失敗事例をご紹介します。

 

★関連記事

失敗事例①「社長が環境整備を”社員にやらせたかった”ために、活動の継続ができなかった」ケース

失敗事例②「身内の反対にあってしまったために、活動の継続を諦めた」ケース

失敗事例③「そもそも経営そのものに問題があった」ケース←本記事

 

 

会社が倒産してしまったX社

都市部の土建業X社。

もともと、社員であるWさんが環境整備に興味を持ってくれたところから、話がはじまりました。

Wさんのオファーにより、活動がスタートしました。

 

社長の方針は「社員に任せる。好きなようにやっていいよ」

同社では、資材倉庫などが複数個所あり、環境整備の課題はたくさんあります。

まずは、事務所内をキレイにするところから活動をスタートさせました。

 

多くの会社と同様、同社でも、デスクの上は書類が山積み、書棚にはファイルがパンパンに詰まっていました。

まずは、不要なものをどんどん捨てていきました。

社員さんが取り組みたいと申し出ただけあって、活動をリードしてくれた社員さんたちは熱心でした。

他の社員さんたちの先頭に立って声を掛け、いろいろなアイデアも出してくれました。

 

一方の社長は、社員さんたちに任せる方針だったようで、あまり表には出てきませんでした。

ですが、毎回のミーティングには同席してくれ、社長室の整理整頓についても、最初は取り組んでくれました。

 

社長がミーティングに参加しなくなる

ただ、気がかりなことが。

ある時期から、社長がミーティングに参加しなくなったのです。

 

活動そのものは、順調に進んでいます。

当初、手狭で猥雑な感じだった事務所は、スッキリ広々とした空間に生まれ変わりました。

書棚のファイリングも、見事に仕様が揃っています。

しかし、「大切なことが、大切な人を抜きに進んでいる」違和感が残ります。

 

そんなこんなで活動を続けていったあるとき、推進リーダーであるWさんから、

「ちょっといろいろとバタバタしているので、しばらくお休みしたい。落ち着いたら、また指導してほしい」

という連絡があり、了承しました。

 

そして数か月。

ある確認事項のために連絡を取ろうと、Wさんにメールを送るのですが、返信がありません。

電話をかけてみましたが、それも通じません。

なんとなく嫌な予感がし、ネットで「X社」と入力して検索してみたところ、

「X社、自己破産を申請か」

という記事がヒットしたのです。

 

事務所内の掃除の前に、経営の“そうじ”が必要だった

びっくりです。

仕事は忙しそうでしたし、景気も良さそうに見えました。

まさか倒産するような会社には見えなかったのです。

 

記事を読んでみると、どうも粉飾決算の疑いがあり、銀行融資を止められたらしいのです。

粉飾決算

どんな事情があったのかは知るすべもありませんが、こうしたことで会社が潰れてしまうというのは、残念でなりません。

 

社長は、経営というものを、どのように捉えられていたのか…?

Wさんたち社員は、粉飾決算のことを知っていたのかどうか…。

 

いずれにしても、言えることは、

「事務所内の掃除の前に、経営の“そうじ”が必要だった」

ということでしょう。

 

 

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