2020年05月28日

20分でできる!営業車のそうじテクニック【そうじの力で組織風土改革】

業務上、車を使ってお仕事をされている会社は多いでしょう。

運輸・物流業はもちろんのこと、営業車として1台~数台所有していることは多いと思われます。

車で営業に回ることもあるでしょうし、飲食業においても、デリバリーなどで車を使うケースも増えてきているようです。

こうした車を使う仕事において、経営者が一番気がかりなのは、交通事故でしょう。

交通事故防止のために、安全運転の励行を呼びかけている会社は多いと思います。

ただ、そうした呼びかけが、実際に功を奏しているでしょうか?

実は、交通事故を減らす、一番簡単で確実な方法は、車をキレイにすること。

今回は、事故を減らすための「車をキレイにする方法」後編、『車体の隅々までそうじするテクニック』を解説していきます。

前編「企業駐車場での姿を整える方法」はこちら

 

「車がきれいな状態」にする方法 その2 車体の隅々までそうじする

環境整備の一環として車体のそうじに取り組む際のポイントは2点。

  • パッと見えないところをしっかりきれいにする
  • 週1回などの短いスパンで定期的に行う

パッと見えないところとは、「奥」や「裏」といったところ。

「汚れてきたらそうじする」、とか「年末の大掃除の際に洗車する」ではなく、「定期的に」ということが大切です。

車のそうじ方法には、唯一絶対の正解があるわけではありませんが、お勧めの方法をご紹介します。

 

パッと見えないところをしっかりきれいにする

そうじ道具の説明

私のやり方で使う道具は、

  • バケツ2個
  • 洗車ブラシ
  • 歯ブラシ
  • 洗車スポンジ
  • 綿雑巾
  • 洗車用クロス
  • マイクロファイバークロス
  • ハンディ掃除機
  • 脚立

です。

車のそうじ道具

一般的な方法と大きく違うのは、ホースと洗剤を使わない、ということです。

ホースと洗剤を使わないだけで、車のそうじに取り組むハードルをグッと下げることができるからです。

ホースを使うということは、水道の蛇口が近くにある所でないと出来ません。

しかし、実際には、バケツに水を汲めば、どこでも洗車はできます。

また、洗剤は、油分が多ければ有効ですが、車のボディの汚れは、ほとんどが砂や土ですから、あまり意味がないのです。

加えて、洗剤を使わなければすすぎも楽で、水の節約にもなります。

 

車内のそうじ

まず車内のそうじを行います。

フロアマットをすべて外して、泥や砂利をはたきます。

その間に、ハンディ掃除機で、足下を掃除します。

シートの座面と背もたれの間などは、ゴミやホコリが詰まっているので、要注意です。

ワゴンやバンの場合は、座席が折りたためるものもあるので、その場合には折りたたんで掃除機をかけます。

ボディの洗車をした後に、雑巾やクロスで拭き上げるのですが、長くなるので、ここでは割愛します。

ポイントは、場所によって雑巾やクロスを使い分けるということと、裏や奥といったところも、しっかりと拭くということです。

ドアの内側の、ボディフレームと接触している所などは、要注意です。

細かいところまでそうじする

 

ホイールのそうじ

車内のそうじが終わったら、次にホイールのそうじです。

特に、前輪ホイールは、ブレーキパッドの粉が付着して、汚れています。

ブラシに水を含ませて、しっかりこすりましょう。

細かい部分は、歯ブラシを使うとキレイにそうじできます。

ホイールのそうじ

また、車によっては、ホイールキャップが付いているものもあります。

ホイールキャップ

ホイールキャップを取り外してください。

きっと、ホイールキャップの裏側は、真っ黒に汚れているはずです。

ホイール周辺が汚いと、車全体がくすんで見えます。

逆に、ホイール周りが光っていると、車全体が引き締まって見えます。

人間の靴と同じですね(笑)。

 

ボディのそうじ

さて、ボディ全体の洗車です。

手順としては、まず洗車スポンジにバケツの水を含ませて、それでボディをこすっていきます。

次に、洗車クロスで水分を拭き上げます。

ルーフに始まり、バック、両サイド、フロント、と同じ要領でそうじしていきます。

もちろん、途中、随時、スポンジに水分を含ませたり、クロスをすすいだりします。

ホースや洗剤を使わない簡易的な方法ですが、よほどのひどい汚れでない限り、この方法でじゅうぶんにキレイになります。

 

エンジンルーム内のそうじ

最後の仕上げとして、ボンネットを開けて、エンジンルームのそうじをしましょう。

といっても、エンジンルーム内は機械が複雑に配置されているので、ざっと雑巾で拭くくらいで結構です。

このついでに、点検をしてほしいのです。

点検なんて全然しないという人も多いでしょうが、道路交通法では、始業前点検をすることが義務づけられています。

エンジンオイル、ミッションオイル、ブレーキオイル、ウィンドウォッシャー液、バッテリーの、それぞれの残量チェックだけでもしたいものです。

こうして点検することで、車の異常の早期発見につながります。

実際に私も、エンジンルームを開けてみたら、ある部品のネジが取れて、その部品が落ちかかっているのを発見して、すぐに修理に出したことがあります。

 

短いスパンで定期的に行う

これらの手順を全部一人で行うと、所要は1時間くらいです。

「週1回1時間を、車体のそうじに充てるのか…」

と考えるとげんなりしてしまうかもしれませんが、この作業、2~3人で一緒にやれば、20~30分間で終えることができます。

複数人で「いかに効率よくキレイにできるか」と取り組めば、チームワークの向上にも寄与します。

また、スパンを短くすることで「伝票や領収書が座席の隙間に落ちていた」などというヒューマンエラーの防止も期待できるでしょう。

 

 

まとめ

前編でご説明した車の停め方は、習慣にさえなってしまえば、さほど負担にはなりません。

車体のそうじも、例えば「〇曜日の朝礼の後30分」とスケジュールに組み込んで習慣にすることで、実践できるでしょう。

このように、車の停め方を整え、車をキレイにすることで、確実に事故は減ります。

運転の質も上がります。

お金もかからず、誰でもできる取り組みです。

 

そして、こうしたことは、車に限りません。

同じことが、製造業における機械設備にも言えますし、小売店における店舗設備にも言えるのです。

そうじをすれば、会社は良くなるのです。

 

 

動画でも解説しておりますので、どうぞご覧ください(↓)

 

 

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