2017年01月25日
そうじは「全社で取り組む」からこそ、会社を強くする力になる。
あなたの会社では、全社の取り組みとして”5S”や”環境整備”に取り組めていますか?
もしそうではなく、特定の部署だけの取り組みになってしまっていたら、それは本当に勿体ないこと。
“そうじ”は全社で取り組むからこそ、その力を発揮します。
でも、一体どんないい効果があるのでしょう?
こんにちは。
そうじで組織と人を磨く、日本で唯一の研修会社 株式会社そうじの力
代表取締役・組織変革プロデューサーの小早祥一郎です。
▼目次 |
研修会は、グループ全体で
本日は、島根県のバス会社、石見交通(株)の支援日。
現在、3か月に1回訪問して研修会を行っています。
同社では、グループ会社8社全体で、”そうじ”(=環境整備)に取り組んでいます。
研修会では、各社のリーダーが揃い、活動報告を行います。
たとえば安全輸送部では、キャビネを改善。
これが以前のキャビネ(↓)。
そしてこれが現在のキャビネです(↓)。
「オープンにした方が分かりやすく出しやすい」と、扉を取り外したのです。
今後は、震災対応のために、さらなる工夫を施すとのこと。
また、益田営業所では、バス停の整備を進めています。
汚くなった時刻表を剥がして、新しいものに貼り換えたり、バス停の支柱やボード面を磨いたり。
そして今回は、待合所(ボックス)の清掃を行ったそうです。
人の手が入っていない場所やモノは、朽ちていくのが早いもの。
ゴミがそのまま放置されていたり、貼り紙がはがれていたりすると、そこを使用する人も心が荒みます。
モノを大切にすることは、そこに関わる人を大切にすることに繋がります。
通りがかった近所の人が「ご苦労様」と労いの言葉をかけてくれたそう。
そして、グループ会社の石見ガスセンター。
敷地の裏側にある倉庫が、物がゴチャゴチャしてひどい状態でした。
そこで、「今年こそはこの倉庫をキレイに整理・整頓しよう」と、時間を決め全員で実行に移しているようです。
「全社で取り組む」ことがなぜ必要なのか?
同社にとって「そうじの力」は、「BCP(事業継続計画)」「健康経営」に並ぶ「経営の三本柱」のひとつ。
石見交通会社案内より
島根県のインフラを支える会社として、「事業を支えていく土台作り」と捉え、全体で取り組んでいるのです。
業務は違えど、やっている活動は「整理・整頓・清掃」と、共通しているもの。
そのため同社では、「ある部署が活動をする時間、人手が必要な時は、他社・他部署が一緒に手伝いをする」という連携・協力を行っています。
例えば事務部門の人たちもツナギを来て、整備工場の整理を手伝います。
上記の待合所の清掃も、部門横断で行ったそうです。
この他社・他部署の連携は、どのような効果を生むでしょうか?
1.仕事がしやすくなる
普段一緒に働いていない人と共同作業をすることで、心理的距離が近づきます。
すると、業務上においても、その人が所属する部署とのやり取りがスムーズになります。
結果、お互いに仕事がしやすくなるのです。
2.会社の連帯感を高める
全社で”そうじ”に取り組むということは、「共通の話題・共通の言語」を生みだします。
「共通するもの」は仲間意識を育みます。
「別会社であっても、一つのグループである」という連帯感を高めてくれるのです。
3.社員の自発性を高める
この連帯と協力は、活動を進める中で、彼らの中から自発的に生じた取り組みです。
会社や部署を横断したメンバーが集まることで、自社・自部署だけでは出なかった柔軟なアイディアが出ました。
「一緒に活動ができるんじゃないか?」というメンバーの発案に、社長がその場で承認をしてくれたことで、すぐ実践に繋がりました。
「自分がやりたい!と思ったことを認めてもらえる。それができる」と社員が思えると、業務においてもチャレンジする意欲が湧きます。
今は、町おこしの参加や地域イベントにも、会社として積極的に関わるようになっています。
「このようなことに積極的に取り組もう!という姿勢になったのは、”そうじ”を始めてから」
と社員さんは語っています。
はじめは「社内をなんとか片付けたい」という想いから
今では、経営の三本柱のひとつとなった”そうじ”。
でも、最初からこのような効果を狙って始めた取り組みでは決してありませんでした。
最初に同社が”そうじ”(環境整備)に取り組むことを決めたのは、
「とりあえず社内に溜まったものを何とかしたい」
という漠然とした想いから。
当初は1社だけで、「ただ捨てるだけ」「言われてなんとなく作業する」だけだった活動でした。
1社で手ごたえを感じ、グループ会社を巻き込むようになってから、会社に大きなプラスの影響をもたらすようになりました。
もし、あなたの会社が、
・先代から残っている、大量のモノに溢れている
・創業当初からずっと走り続け、ふと振り返ってみたら、雑然としている
こんな状態だったとしたら。
そこに全社を挙げて手を入れることで、会社に沢山の良い影響が生まれてくるかもしれませんよ。
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