2017年05月14日
学校の先生方と「志」を学ぶ
東京便教会を主催されている山崎先生よりご縁をいただき、学校の先生方の勉強会「日本教師塾」に参加しました。
開催は靖国神社。東京に来て丸3年、初めて参拝することができました。
前半は、4名の小学校の先生方による「志」の授業提案。
7話編成の神話の紙芝居を作った先生。日本の祝日の成り立ちについて、歴史背景とともに伝える先生。武士道の「義」について、子どもたちの身近な事例をもとに、10年前から伝え続けている先生。地元の偉人の生き方を紹介する先生。
どれもすばらしい授業提案でした。子どもの時にこんな授業があったら、歴史をもっと早くから好きになっていたかもしれません(^-^)。
後半は、日本の歴史や文化の素晴らしさを国内外に発信されている、(株)ことほぎの白駒妃登美先生による、「志」についてのご講演です。
教わった素敵な日本の姿をシェアしたいと思います。
決められた中で、できることを増やす
江戸時代の身分制度の中では、「庶民の着物は”茶色””ねずみ色””おなんど色(濃紺)”の3色しか使ってはならない」という制限がありました。
しかし江戸の人々は、「四十八茶百鼠」と表現されるほどの色をその中で作り上げたり、裏地には華やかな色を使ったりと、制限された中での自由を楽しんでいたそう。
「これしかできない」と捉えるのか、「どうすればもっと色々なことができるのか」と捉えるのか。
全ての人にとって、今のその人にとっての最高の環境が与えられている。そんな与えられた環境を受け入れるからこそ、その中で自分が楽しめる方法を見つけることができていたのですね。
「命に代えてでも守りたいものがありますか?」
白駒さんが中学生の子どもたちに問いかける言葉です。
答えられなくとも、心に残る問いかけだと感じます。
子どもたちの中には「夢」を持つのが得意でない子もいるけれど、彼らは代わりに「自分が大切にしたい人のために何かをしたい」という気持ちを持つのが得意だったりするそう。
「自分のため」が夢、「誰かのため」は”志”。夢は本人が亡くなったら終わりますが、志は肉体が滅んでも受け継がれる心です。
夢がない自分を責めず、志を持つ自分を誇りに思い大切にする。志が、自分で自分を大切に扱うことに繋がる。
自分を大切にできて初めて、自分以外の誰かを大切にできます。
志に、大小はないと思うことができた言葉でした。
人を育てることを大切にしてきた文化
大東亜戦争中、インドネシアからオランダを追い出した日本軍がまず作ったのは、今まで取り上げられていた教育を施す学校だといいます。
イラクで自衛隊はイラク人と汗を流し、夕方5時を過ぎると現地の人に仕事を投げるのではなく、「後は我々に任せてください」とその荷を負ったそうです。
背中を見せ、人を育てることは、大変に時間がかかることです。しかし、これはまさに”志”を残すこと。
企業でも、社長自身が学び続け、また社員さんと一緒に学ぶ文化がある会社は、”志”が継がれていっているように感じます。
みんなで会社のそうじをすることも、社長が大切にしている考え方・志を継ぐための方法だと思います。社長が一緒に取り組むことは、想いを行動で示すことです。
白駒先生曰く、「実践しているかが大事」。
小さな実践を積み重ねていくことを、たゆまず続けていきたいです。
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外部環境の変化に容易に左右されない、どっしりとした企業風土をつくる、地道ながら確実な方法が「そうじ」。
大切なのは、しくみや仕掛けの前に○○○○です。
5/18(木)台東区開催の良い社風づくりのためのセミナーにてお伝えします。ご参加お待ちしております(^0^)。