2017年02月20日

アニメ「けものフレンズ」に見る、和の社会

2017年1月から放映され話題を呼んでいるアニメ「けものフレンズ」。1話を視聴し、話題になっているひとつの要因は、「日本の社会が”和”を求めている」からでは?と感じました。

 

「けものフレンズ」あらすじ

まずは、どんなアニメなのか。

「けものフレンズ」は、ジャパリパークという超巨大総合動物園に迷い込んだ主人公、通称「かばんちゃん」を中心に物語が展開されます。

記憶を失くし、自分がなぜここにいるのか、自分が何者かも分からない「かばんちゃん」。ジャパリパークで“アニマルガール”のサーバルに出会い、自分が何者なのか、どこから来たのかを調べるため、園内の図書館へ向かいます。

(中略)

アニマルガールたちは、見た目は人のようですが、ジャンプ力があったり、足が速かったり、泳げたり、動物としてのそれぞれの行動特性が色濃く残っています。その一方で共通して知能があまり高くないので、ポンコツ感さえ漂っています。

しかしこの世界には、それを馬鹿にするようなことはありません。 足が速くてジャンプ力もあるサーバルを見て「自分には何も得意なことがないみたい」と言うかばんちゃんに対して、サーバルは「かばんちゃんはすっごい頑張り屋だから、きっとすぐ何が得意か分かるよ!」と励まし、何かできることがあると「すごーい!」とすぐに褒めます。

あるがままを全て受け入れてもらえる寛容さ。オープニング曲(第1話では最後に流れています)の歌詞にもありますが、「けものフレンズ」の世界には”けもの”はいても”のけもの”はいないのです。

引用-「ほんのひきだし」

かばんちゃんは人間なので、体力がありません。しかし、図書館まで案内をしてくれるサーバルのペースに忍耐強くついていきます。途中見つけたパンフレットで紙飛行機を折り、サーバルの危機を救います。

忍耐と工夫する知恵が、人間の「得意」として描かれています。

 

「和」の社会とは

「和」という状態は、

・自立した人々が
・お互いの違いを認め合い
・得意な分野で協力し合っている状態

であると、私は認識しています。

ジャパリパークの掟は、「自分の力で生きること」。つまり自立です。

自立には、2つの側面があります。

・経済的な自立(自分で自分を生物的に生かすことができる)
・精神的な自立(自分で自分を精神的に満たすことができる)

両方を満たしていれば、サーバルのように心から純粋に他者の「あるがまま」を受け入れることができます。

ところが、経済的な自立はなされているものの、精神的な自立がなされていない状態では、他者を心から受け入れることができません。誰かを責めたり、我慢をしてしまったり、罪悪感を感じたり、認めることができず嫉妬したりしてしまいます。

 

あるがままの自分を認めてほしいと思っている

人には「あるがままの自分を認めてほしい」という欲求があります。その欲求を自分自身で満たすことができていることが、精神的な自立の根底にあるものだと思います(私は最近ようやくそれを実感しました)。

アニマルガールたちは、「あなたは○○ができるフレンズなんだね」と、「自分にはない相手の得意なこと」を丸ごと認めます。また、おっちょこちょいだとか、苦手なことも丸ごと認めます。

そして、そこに対して良い・悪いなどといったジャッジは下しません。

「あるがまま」の自分で生き、そして自分のできることで相手の役に立つ。それが自然に行われている様がアニメの中で表現されており、それを求める心がある。

精神的な自立をしたい。そのために、まず丸ごと自分を受け入れてくれる安全基地が欲しい。そんな想いが、話題のひとつの要因のような気がするのです。

 

「自立した人々が、お互いに協力し役立ち合う社会」。当社の支援の究極の目的はそこであり、そうじはそれを達成するための手段です。

世の中の様々なヒントを、支援に取り入れていければと思います。

 

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