2017年03月19日
問題解決のための会話術
東京中小企業家同友会女性部の「あきない塾」に参加してきました。
今回のテーマは「依存なし!社員が自ら問題解決する会話術」。
報告者の(株)吉村の橋本社長が、自らのご経験を元に辿りついた手法についてお話下さいました。
元々は親子関係において、両者が自立できるようにと使われはじめたという手法。
とても参考になったので、自分なりに学んだことをまとめてみます。
「依存状態」とは
自分のことに当てはめてみると、こんなことが「依存状態」だったのだと思います。
①当事者なのに評論家
困っていることを相談し、アドバイスをもらう→実行する→うまくいかない→アドバイスをしてくれた人のせいにする(自分の問題は自分の決断の責任なのに、責任を回避しようとする)。
②「褒めてもらうこと」が目的になってしまっている
自分の方があの人よりこんなに頑張っているのに。なんであの人の方が褒められるんだろう?
③自分の中の「当たり前基準」を通す
相手にも「当たり前基準」があることを受け入れることができない。
依存状態は苦しい状態です。自分を許すことができないので、自分で自分を苦しめ、周りを許すこともできないので攻撃的になります。周りも苦しめる負の連鎖を自分から生み出します。
“そうじ”は、自分のあり方を「依存状態」から「自立状態」へ持っていく行動ですが、”会話”も同じようにあり方を変える行動です。
では、自立に向けた会話のポイントとは何か?
「自立状態」への会話のポイント
押さえておくべきは、下記の2点。
①相手の行動に着目する
「あの人はだらしない」「この人はやる気がある」というレッテルを貼るのではなく、「自分が”相手のどんな行動からそう感じたか”を具体的に言語化する」ことです。
②問題を抱えているのは「自分」か「他人」かを分離する
「世間」や「常識」にガチガチに縛られているとき、「他人の問題なのに、自分が解決してあげられるかもしれない」というおせっかいをしがちになります。(”正しさ”の押しつけもそうでしょう)
自分が問題を抱えているときは、自分のあり方を変えることで解決できますが、他人が問題を抱えているときは、代わりに解決することはできません。
※具体的な手法に関しては、7時間×3日間の講座になるそうです。ご興味がありましたら「お問い合わせフォーム」より、大槻宛てに「L.E.T.問合せ」と入力しお問い合わせください。お繋ぎいたします。
忍耐と勇気
橋本社長のお話を聞いて、自立のためには「忍耐と勇気」が必要なのだなと思いました。
「忍耐」は「アドバイスや質問をしない忍耐」です。
人の話を聞くとき、”どうすればこの人の心を軽くしてあげられるだろう”と考えてしまう結果が、アドバイスや「どう思う?」みたいな質問です。
相手の感情を受け止め、解放する「アドバイスをしない」聞き方は、時間がかかる&忍耐が必要だと感じました。
「勇気」は「相手に嫌われることを恐れない勇気」です。
塾の中で、「あ、そんな角が立つ言い方で相手に伝えてもいいんだ!」と思うことが何度もありました。
相手に嫌われることを恐れると、「なるべく相手に察してもらおう」という意図を含んだ物言いになります。
でもそれこそが「相手に察してもらえない時、相手を責める要因」になるのですね。
「角が立つ」と怖がっているのは、きっと自分だけかもしれません。
終わりに
「忍耐と勇気」は、足元のゴミを拾う”そうじ”にも当てはまります。
例え世の中の人の意識が変わらなくても、「ゴミを拾う」を続ける忍耐。
そして、人の目を気にせずにしゃがんで拾う勇気。
会話もそうじも行動。続けて、自分のものにしていきたいと思います。
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