2017年10月29日
「きれいにすること」以上に、「ワクワクすること」を。
そうじは、組織に変化をもたらすツールです。
生き生きと明るく楽しく前向きに取り組めたときに、それは本当にすごい力を発揮するなぁと、色々な支援先を見ながら思います。
例えば「何年も使っていないのにそこにずっとあって邪魔だなぁ…。でも自分じゃ捨てていいか分からないしなぁ…」というものを、社内の人に聞いて回り、結局捨てることができたとします。
その時、スペースが確保できる以上に、嬉しい・ワクワクする気持ちが生まれていると思うのです。
とても小さいことかもしれませんが、それはきっと「自分が”やりたい”ことを実現できた」喜びです。
会社が「自分がやりたいことを実現するための場所」になると、当たり前にやっている業務も「どうしたらいいかな?」と工夫したりするようになっていきます。
自分が「できる!」と思えることが広がると、仕事はどんどんワクワク楽しくなっていくのではないでしょうか。
ただ、”そうじの活用の仕方”によっては、全く正反対の結果をもたらすこともあるようです。
「会社で5Sに取り組んでいます。社内は確かにきれいになったけれど、雰囲気は良いとは言えないんです」という話をある社長さんから聞きました。
社内の写真を見せてもらいました。
どこに何があるかすぐにわかるように、確かに表示標識は整っている。
業務が効率化するように、業務フローも見える化している。
改善のビフォー・アフターも一つ一つ写真に残してファイリングしてある。
社長が週1で環境整備チェックをする仕組みがあり、きちんと運用ができている。
毎日朝10分清掃をしている。
つまり、そうじは、完璧すぎるほどできています。
「何が問題なんですか?」
頑張ってこの取り組みを先導して進めてきた、その社長さんに聞きました。
「現場のみんなが、”社長が言ったことはやりました。次は何をすればいいんですか?”って僕に聞くんです。自発的な取り組みができてないんです」
完全な”依存体質”になってしまった、ということでした。
「どうして、そうじをするのに、わざわざ外部の人の力を借りるんですか?そうじくらい自分たちでできますよ」
見た目を整えることは、やると決めて、時間をとって頑張れば、形になります。
やり方のノウハウ本も沢山あります。
ただ、改めてその社長さんの話を聞いて、大切なことは「どうやって取り組みを進めていくか」の過程にあると感じたのでした。
せっかく”そうじ”を行うならば、会社が・仕事がワクワク楽しくなる、そんな会社にしていけるツールにするお手伝いができたらいいなと思います(^-^)。
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