「そうじの力」で業務改革!諫早建設株式会社(東京都 工務店)

東京都小平市の諫早建設(株)。地域密着でお客様の個別のご要望にお応えする注文住宅を得意とする工務店です。

弊社がお手伝いしての「そうじの力」の取り組みが2013年8月から始まり、約束の一年が経ちました。

この間に同社も大きく変わりました。この一年を振り返ってみます。

 

まずキックオフにあたって、全員で議論し、この取り組みを通じて最終的に到達したい目標を決めました。

それが『年間新築20棟で残業ゼロ』という目標です。

同社は、受注が順調なこともあって、とにかく各人の業務負荷が高いのです。

受注のペースを高めつつ、もっと社員にプライベートな時間を充実させてやりたい、というのが辻潤也社長の強い想いでした。

残業時間削減のためには、相当な業務の効率化や、思い切った発想の転換が必要になります。

それを整理・整頓・清掃の徹底を通じて成し遂げていこうというのです。

すごいのは、毎週月曜日の午後5時から7時の2時間を、「そうじの力」の活動に充てたこと。

これだけでも、辻社長の「残業ゼロ化」への決意の強さがうかがえます。

 

活動を始める前は、事務所のデスクの上には書類が山積みされており、倉庫の中は資材や工具類であふれかえっていました。

なるほど改善のしがいがあります。

取り組み前の事務所

取り組み前の倉庫

しかし、接する中で気がついたのは、同社における問題は、物理的なことよりもむしろ社内のコミュニケーションの質にあるということでした。

同社は、年齢が近い社員が多いこともあり、社員同士は非常に仲が良いのです。

そのため、何となく阿吽の呼吸でコトが流れていってしまいます

ひとつの課題に対して、きちんと話し合いをして決め事を決めて、それに従って実行し、また検証する、ということが弱いように見えました。

そのため、訪問するたびに、きちんと話し合い、決め事を決めて明文化することを繰り返していきました

「そうじの力」ミーティング

ところで、お手伝いする中で面白かったことがあります。

毎回、事務所や倉庫、建築現場といった「現場」に足を運び、現物を見ながら「ここをこうしたら」というアドバイスをするのですが、それに対して社員さんたちから反論があることが多いのです。

納得していないのかな、と思って次回に伺うと、なんと私のアドバイス以上に良くなっているのです。

みなさんシャイなだけで、実行力があるのです(笑)。

社用車の環境整備についてアドバイスする小早

倉庫の整理に取り組む社員さんたち 

私がお手伝いする先でも、「なるほどそうですね。分かりました」と返事だけは良いものの、ちっとも改善が進まないところもありますので、同社の「無言実行」は印象的でした。

 

こうして一年間みっちり取り組んでみて、環境は劇的に変わりました。

事務所は「机上ゼロ」になりました。

倉庫からは不要なモノが一掃され、定位置管理ができるようになりました

現在の事務所

現在の倉庫


定位置管理もしっかりできています

何よりも、週一回の活動を通じて、「話し合い、決め、実行し、検証する」という風土が定着しました

 

活動を振り返ってのみなさんの感想をご紹介します。

効率はすごく良くなった。みんなで協力をしてやったので意識も大分向上した。現場が近くなり残業は減った

「最近は道路に落ちているゴミが気になるようになった

「業者会で自社の監督のみんなの意識の高さに驚いた。自分ももっと頑張らねばと思う」

「これまでのように漠然とではなく、計画立てて仕事をするようになった

 

辻社長も、「社内できちんと議論ができるようになった。相手のことが気遣えるようになった」とおっしゃっています。

辻潤也社長

「残業ゼロ」への道はまだ半ばですが、これを基盤にして、同社はさらに発展していくことでしょう。

 

その他の「そうじの力」導入事例はこちら