「そうじの力」活動発表会を実施!有限会社ファイン(福井県 特殊印刷業)
2013年9月27日、弊社の支援先である福井県鯖江市の特殊印刷業(有)ファインにおいて、「そうじの力発表会」が開催されました。
このイベントは、外部の人にファインに来てもらって、ファインの環境整備(5S=整理、整頓、清掃、清潔、躾)の取り組みを直に見てもらおうというものです。
内容は、小早の講演とファインのプレゼンテーション、そしてファインの工場見学会の三本立て。
小早の講演風景
発表会を企画した段階で、既にファインの取り組みのレベルはかなり高いものでした。
しかし、発表会が決まってから当日までの間に、ファインはさらに進化したのです。
それまで、表示と標識を少しずつ進めていましたが、まだまだ不十分でした。
ところがこの4~5か月の準備期間の間に、ほぼ完ぺきなまでに表示、標識がなされたのです。
完璧に整頓された事務用品
そしてここがファインがファインたるゆえんなのですが、「やるからには楽しく」というコンセプトのもと、実に楽しげに取り組みが進んだのです。
たとえば、ハサミやペンチなどの姿絵は、それらの工具を取り外すと、中から動物の絵が出てくるようになっています。かわいらしくて、思わず笑みがこぼれてしまいます。
姿絵には動物の顔が・・・
そうした実際の取り組みも素晴らしかったのですが、それ以上に素晴らしかったのが、彼らの発表です。
発表の中で特に印象的だったのは、ある社員さんが、
「そうじの力の取り組みのおかげで、会社に来るのが楽しみになりました。仕事をただこなせばいいということではなく、つながりや、何かひとつのことをやろうと思ったら、みんなでできるじゃん、というようになりました」
とコメントしたことです。
リーダーによるプレゼンテーション
実際ファインは、工場内の整理、整頓、清掃にとどまらず、会社近隣のゴミ拾いや落書き消しにも取り組んでいます。
これらはすべて、彼ら自身が「やりたい!やると楽しそう!」といって発案したものなのです。
プレゼンテーションの後は、現場の見学会です。
参加者35人を3班に分けて見学してもらいました。
その際、それぞれの班に案内係がついたのですが、誘導係の手には、お手製の旗が・・・。
この旗もまた、手作り感がただよっていてほほえましいです。
手作りの旗で誘導する社員
各エリアには担当者がスタンバイしていて、写真のパネルを持ちながら、
「以前はこのように乱れていましたが、このように整理して使いやすくなりました」
なとど説明をしてくれます。
その説明が、実に分かりやすく、堂々としているので、参加者は熱心に聞き入っていました。
分かりやすい説明
中には、「会社でこのようにそうじをしているので、自分の家もそうじをするようになりました」と説明する社員もいました。
驚いたのは、入社わずか一か月の社員までもが、参加者に向かって堂々と説明をしていたことです。
藤井社長の話によれば、この時期はかなり忙しかったにもかかわらず、社員さんたちは、自主的に残業や早出をして、パネル作りや発表原稿の作成をするなどして当日の準備に励んでくれたとのこと。
整った工場内
以下、参加者の感想文の一部です。
「会社の雰囲気がとってもいいですね。環境整備を通してみなさんのコミュニケーションがとれているんですね」
「社長のリーダーシップと若い社員さん達がそれを理解し、楽しんで取り組んでいることが素晴らしいと思い、我社でも挑戦したいと思いました」
「社員さんお一人お一人が自分の担当に責任を持ち、一生懸命私達に伝えて下さる姿に感動しました」
「社内の環境整備に捉われず、地域清掃も積極的に行っている点が非常に心を打たれました。また、チームワークの良さが全面ににじみ出ており、そうじを通して人間的成長を実現されている点は、会社の鏡といっても過言ではないと思います」
「各人が楽しそうにお仕事をされていた点が印象的でした」
イベントの成功を祝って記念撮影
ファインの取り組みは、もはや企業の取り組みとして「決められたからやる」という次元を超えています。
「人間の変革」が起こっているのです。
藤井高大社長のインタビュー記事はこちら
その他の「そうじの力」導入事例はこちら