【第148号】ワクワクできることを、発信できる雰囲気が生まれてきた!|(株)日本工業社

支援事例紹介ワクワクできるようなことを、どんどん自らが発信していける雰囲気が社内に生まれてきた!(株)日本工業社「そうじの力」~東京都中央区にて、オフィスサポートサービスを展開する(株)日本工業社。大企業オフィス内に常駐して印刷物製作、複合機保守などを行ったり、オフィス移転のお手伝いもするなど、庶務業務を請負う会社です。 弊社(担当:大槻)が同社の支援を始めて九か月。社内に確かな変化が起こり始めています。同社には「お客様及び従業員に対しての二六の約束」があり、その中の一つに「5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)」があります。実際に支援に入る前に会社に伺った際も、社内はきれいに整えられており、いわゆる「雑然とした状態」ではありませんでした。それではなぜ同社が「そうじの力」に取り組むことにしたのか?きっかけは米田和秀社長が社員二名と体験いただいた「そうじの力お試しプログラム」でした。「“何か変わらなきゃいけない!”と言い続けていたものの、どうすればいいのか考えていました。プログラムでは自分(社長)が片づけを後回しにしていたキャビネットを三人でそうじしました。社員に見られてしまう!という恥ずかしさもありましたが、休日に自分が出社して片づけをしているということが二人にわかってもらえました。“何かが変わる”と実感し、取り組むことに決めました」。同社は拠点が複数箇所あり、全社員が一堂に会することは年に数回しかありません。そこで各拠点から1名ずつ出てもらい、部署を横断した「そうじの力プロジェクトチーム」を作りました。チームメンバーを筆頭に、各拠点で独自に「そうじ」に取り組んでもらい、毎月一回の研修で集まり、各取り組みを発表し合っています。研修には社長、常務、各部長も参加します。研修では、「やったこと」「できたこと」をシェアします。毎回各拠点をチームメンバーで訪れて、現場を実際に見たり、時には全員でその場でそうじの実習をし、気づいたことを自分の拠点に持ち帰っています。「棚を整理したら、使っていなかった用紙が出てきた。捨てるのではなく、印刷・加工して、お客様に写真をお渡しするときのケースにしたら、とても喜んでもらえた」、「同じ事務所で仕事をしている協力会社さんも、最近一緒にそうじをしてくれるようになった」、「そうじの活動の話をお客様にしたら、新しい仕事の受注につながった」、「二人一組になって一緒に整理をすることでコミュニケーションが深まってきた」など、それぞれの取り組みから“新しい変化”が生まれています。同社の活動の特徴は「楽しく、おもしろく」。研修が土曜日開催の時には、メンバーのお子さんも一緒に参加します。活動の議事録も、最初は一般的な議事録だったものが、今では「他の社員が見て、“なんだか楽しそうなことをやっている”と思える議事録」に進化してきました。毎日コツコツそうじに取り組む拠点もあれば、全員が揃う時間をしっかりとって、一緒に取り組んでいる拠点もあります。型にはまらない、それぞれの自由な発想で取り組むことが「楽しく、おもしろく」に繋がっています。八月、活動開始から半期を経て、社員の家族向けに「そうじの力活動報告会」が行われました。“何のために、どんなことをしているのか”を、子供たちを含めた社員の家族や、普段会えない別の拠点の仲間に伝えるために、各部署が紙芝居や動画を使って工夫した発表は、とても盛り上がりました。来期、同社では現社長が会長へ、弟の現常務が社長へと、世代交代が行われます。米田社長は、「そうじの力の取り組みが、事業承継に大きく影響しています」と語ります。「なんとなく社内にあった“詰まり”が、この活動を通じて払拭されてきました。“始まった”という感じがします」と社長。常務も、「社内に、ワクワクできるようなことをどんどん自らが発信していける雰囲気が出てきていると感じています」と笑顔で語ってくださいました。変化を楽しむ日本工業社の取り組みは、まだまだ続きます。   (大槻)良い社風具現化プロデューサー飯塚輝明の グンマの魅力度向上委員会群馬県の魅力を微力ながら発信するぜ!群馬の食編 先日、群馬県民最大の関心事二〇一七魅力度ランキングが発表となりました。今年は四一位。ついに最下位圏を脱して中途半端で微妙な順位へと躍進してしまいました。かえってやばい! そんな群馬の注目度の危機に際して、今回お伝えするのは群馬の「食」です。 今から三十年前、京都で学生生活を始めた私は、そこで出会う食べ物に衝撃の日々でした。初めてとんこつラーメンを食べてうまさに衝撃でした。大阪でお好み焼きを食べました。うますぎでした。「九州のとんこつ」「大阪のお好み焼き」など地名を冠に持つ料理のうまさは伊達じゃないと知りました。群馬にはそんな料理はないし、自慢できるものはないと思っていました。 群馬に戻って働き始め、群馬のレストラン事情などもようやく分かったころに、また群馬を出て東京(多摩)そして埼玉へと転勤しました。そこで気づいたのです。「あれ?群馬では当たり前にあったおいしいあの店がない!」ということに・・・。 群馬では、当時からパスタ屋さんは、数多くありました。小洒落た専門店で本格的なパスタに窯で焼いたピザを出してくれる店があちこちに・・。ラーメンを食べるよりパスタやピザを食べる頻度が圧倒的に多かったです。完全にイタリアです。 ところが、群馬以外でそんな店を探そうとすると全くありませんでした。やっと見つけたのがサイゼリヤ。(安くて旨いけどね) パスタと言えば喫茶店かファミレスのスパゲッティ、ピザと言えばデリバリーが当たり前だった時代に、日本中でなぜだか群馬だけがイタリア化していたわけです。うまさの質が別次元です。 それから時がたち最近では、高崎市ではキングオブパスタというイベントも開かれるほど競合ひしめくパスタの激戦区 となってます。また、赤城山や榛名山などの観光地にも舌の肥えた食通をうならせるピザを食べられるピッツェリアが点在しています。これはもう群馬に来てパスタやピザをはしごするしかありませんね。 あとの問題は語呂だけ。例えば、喜多方ラーメン、盛岡冷麺、宇都宮餃子など。語呂がいいと行きたくなるじゃないですか。それでは、高崎パスタ、前橋ピッツェリア、群馬イタリアン、なんてどうでしょう。群馬でイタリアンというミスマッチ感がなんとも難しいですが・・・。ただし、専門店の集積度合いとおいしさのレベルは、他の有名地をしのぐことは自信も持ってお勧めします。これから紅葉の季節、紅葉とイタリアンの群馬ツアーなんて本当に最高ですよ!     (飯塚)「そうじの力」コラムそうじは美容と健康に効く?~おそうじダイエットのススメ~ 先日、あるところで講演をした後、聴衆のみなさんから感想を頂戴する時間がありました。 「小早さんの話を聞いていて、書類が山積みになっている自分のデスクを、一刻も早くキレイにしたいと思った。今日これから会社に戻ってすぐに整理に取り組みたい」「そうじに取り組む順序が間違っていたことに気づいた。モノを捨てずに拭きそうじをしていた。まずはモノを捨てなければ、と思った」「そうじがチームビルディングに有効だという発想がなかった。目からウロコだった」などなど。 その中で、ある女性が、「小早さんの肌がキレイなので、ずっと見てました。そうじをするとお肌もキレイになるのでしょうか」という発言をされていました。 本論と関係のないところで評価されて、なんだか誉められているのか、けなされているのかよく分かりませんが(笑)、彼女にとっては、それが印象に残ったようです。 自慢ではありませんが、私は「肌がキレイだ」と言われます(←自慢!)。特別なケアは何もしていません。それがそうじの効用なのかどうかは、分かりません。 そうじをすると肌がキレイになるのかどうかは分かりませんが、そうじが健康に良いことは間違いありません。 そうじは、想像以上に体力を使います。 たとえば、雑巾がけ。私も、事務所のフローリングの床を雑巾がけしますが、かなりハードです。膝を床面につけると楽なのですが、あまり膝をつき過ぎるとズボンの膝小僧が擦り切れるので、できるだけ膝をつかないようにしています。すると、足腰にかかる負担は相当なものになります。スクワット百回分、といったら大袈裟でしょうか。かなりのカロリー消費です。 整理、つまり不要物の処分も体力を使います。机や椅子、棚などの什器を処分するには、一人ではできません。何人かで協力して運び出すことになりますが、全員が大汗をかいてしまいます。 書類の整理においても、束になった書類を廃棄処分するのは、結構な体力を消耗します。紙は重たいですからね。 整理には、不要なものを処分するだけでなく、そもそも不要なものを手に入れない、という側面もあります。その意味で、普段から整理をする癖をつけておくと、食べ物においても、必要以上に食べない、という習慣がついてくる気もします。 統計を取ったわけではありませんが、ひょっとするとそうじをよくする人に、肥満の人は少ないかも知れません(笑)。 そうじは、まず不要なものを徹底的に処分して、必要なものをキチンと揃えるのが鉄則ですが、これは美容と健康にも共通の鉄則かも知れません。 ダイエットしたいなら、キレイになりたいなら、スポーツジムに通うより、エステに通うより、そうじがいいですよ!(小早)良い社風具現化プロデューサー森川剛存のおそうじ実践レポート沼津大岡公園 目覚ましおそうじ会② 私達(株)そうじの力のメンバーは毎月一回早朝六時より、《目覚ましおそうじ会》と銘打ち、各地で公衆トイレのそうじを行っています。 この活動ではトイレをキレイにする事も大事ですが、そうじを通じて沢山の気づきを得たり、リーダーシップや自立心を養成する事に主眼を置いています。 最初にリーダー役を決めるのですが、毎回違う方に担当してもらいます。そうする事で自分がリーダーだった時には気づかなかった事や、参考点が沢山出てくるのです。 とにかく実体験する事が大切なので、参加して間もない方にもリーダー役を担ってもらいます。 また時間配分や使用する道具など基本的なルールがありますが、特に『時間』を守る事は最優先事項です。リーダーは作業時間を設定・告知し、時間が来たら途中でも作業を止めます。こうするとスムーズに次の作業へと移れるのです。 沼津での目覚ましおそうじ会を始めて一年半になります。小便器や目皿にビッチリと付着していた尿石も、継続してそうじする事で段々と汚れが落ちていき、現在ではスポンジで洗うだけで直ぐにピカピカになります。 しかし気づきは一年半経ってもまだまだあります。先日、女子トイレに保管されている道具を取りに行った際に、非常に汚れていた事が分かりました。振り返れば女子トイレには全く手を付けていませんでした。 今後の目標として、少人数でも男女トイレ共にそうじができるようにしたいです。 そうじのやり方・教え方を学びたい、リーダーシップを養成したいなど、一緒に楽しい時間を共有出来る方のご参加をお待ちしています。◆「そうじの力」オリジナルTシャツ◆ 弊社ではオリジナルTシャツを抽選でプレゼントしています。先日ご応募頂いた岐阜県の小原様より、奉仕作業時に着用して頂いた際の写真が送られてきました。今後も是非ご愛用くださいね。     (森川)今月の読書から『任侠学園』今野敏著~そうじを通じた校風改革~ 阿岐本組は、東京下町の小さなヤクザの組。構成員は全員で6人。広域暴力団の傘下に入らず、独自路線を歩んでいます。 主人公によれば、任侠と暴力団は違うらしく、「ヤクザ者というのは、人様の揉め事の間に入ってお金をいただくのだから、常日頃から地域の方々から信用されるようでなければいけない。」とのこと。現実の世界でもそうなのかどうかは分かりませんが、そこは娯楽小説ということで・・・・・。 そんなヤクザが、最近は、経営不振に陥った企業の債務整理問題を手掛けることが多いそうな。で、阿岐本組に舞い込んで来たのが、学校法人の債務整理問題です。 義侠心に燃える親分の阿岐本雄蔵は、過重債務に苦しむ学校法人・井の頭学院高校を買い取り、理事長に収まります。そして、ナンバーツーである代貸の日村誠司をはじめ、組員全員を学校の理事に据えて、壮大な学校改革に乗り出すのです。 買収した学校を見に行ってみると、〈その両側のコンクリートの塀は、スプレーの落書きだらけだった。門の中は、土のグラウンドだが、それが荒れ放題だった。土は乾いてひび割れており、雑草が生えていた。野球のネットが張ってあるが、そればぼろぼろに破れている。校舎は鉄筋コンクリートでそれなりに立派に見えるが、問題は窓だ。あちらこちらの窓ガラスが割れたままで放置されていた。校舎にもスプレーの落書きがある。〉 という、絵にかいたような荒れた現場。それを見た親分の阿岐本はニヤリとします。そして、まず日村に「花壇をキレイにしな」と指示します。 強面のヤクザが、泥だらけになりながら、荒れた花壇をキレイにする光景は、滑稽であり、異様な雰囲気を放って生徒たちの関心を引きます。 次に阿岐本親分は、校舎の割れた窓ガラスを生徒が掃除するよう先生に指示しろとのこと。ところが、先生も生徒も掃除などしたことがなく、どうしてよいかわからずウロウロするだけ。そこで、阿岐本らが手本を示し、先生もそれに倣い、ようやく生徒たちが掃除をはじめます。 ところが、翌日学校に行ってみると、キレイに整えたはずの花壇の中に、ガラスの破片がばら撒かれています。どうやら、花壇を整えたり、ガラス片を掃除したりすることに不満を持つ生徒が、嫌がらせを仕掛けてきているようです。 その後も、せっかく入れ替えた窓ガラスが割られたり、阿岐本組の努力を無にする嫌がらせが続きますが、彼らは諦めません。少しずつ賛同する生徒を仲間に引き込み、掃除する生徒を徐々に増やしていきます。 娯楽小説ではありますが、「そうじを通じた組織改革」のお手本のような同書。楽しく学ばせてもらいました!  (小早)お知らせ◆「組織力UP」セミナー日程 11月9日(木)15:00~16:30 東京都 中央区立産業会館  講師:小早祥一郎12月12日(火)18:00~19:30 静岡県  沼津商工会議所  講師:森川剛存外部団体主催セミナー(宮城県) ・11月28日(火)18:30~20:00  『組織力をアップさせるそうじの力とは』  講師:小早祥一郎  主催:仙台若林倫理法人会◆読者プレゼント! 「そうじの力」オリジナルTシャツ。抽選で5名様に差し上げます。株式会社そうじの力社風改革の支援弊社は環境整備(5S=整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)を通じた「良い社風づくり」を支援します。講義、現場巡回、チームミーティング、体験実習、計画作りを通じて、社長と社員の意識改革を図り、健全な企業風土作りをお手伝いします。支援期間は1年から。毎月2回訪問を原則としますが、状況とご要望に応じて、プログラムをオーダーメイドします。また各種団体向けの講演のご依頼も受け付けております。(全国対応)お気軽にお問い合せください。