【第154号】“そうじ”とは、「本質を明らかにし、究めること」
「そうじの力」とは何か?“そうじ”とは、「本質を明らかにし、究めること」~各人が本来の持てる力を発揮でき、お互いに気持ち良く仕事ができるようにするのが目的~私たちは、“そうじ”を通じた企業改革をお手伝いしています。「えっ、そうじ?」「そうじなんかして、企業が変わるの?」と思われるかも知れません。“そうじ”とは、いったい何でしょうか?一般的には、そうじとは「汚れを取り除くこと」「キレイにすること」のようにとらえられています。しかし私たちは、“そうじ”にはもっと広く、深い意味があると考えています。私たちの考える“そうじ”とは、「本質を明らかにし、究めること」です。具体的には、たとえば、・必要なものがすぐに使えるように、山積みにされているモノの状態を把握し、不要なものを取り除くこと。・誰もが使いやすいように、あるべきものが、あるべき場所に、あるべき量だけ分かりやすくあるようにすること。・安全を確保するために、危険なものを取り除くこと。・本来の機能を発揮できるように、壊れているものは修理し、汚れているものは磨きこむこと。・より高度な仕事ができるように、工夫、改善、更新を常にしていくこと。これらは一見「モノ」に対してアプローチしているように見えますが、実はその過程で、奥にある「コト」の問題をあぶり出すアプローチなのです。「コト」とは、情報や感情、仕組みや仕掛け、制度や枠組みなどです。具体的には、たとえば、・必要な情報がきちんと伝達されているのだろうか?・意思疎通の障害となっているものが何かあるのではないだろうか?・言いたいことが言える、やりたいことがやれる環境が社内に作られているだろうか?・表面には見えない本当の問題が隠されていないだろうか?・本来の仕事への集中を阻害する無駄な仕事をしていないだろうか?・ルールや手順が曖昧で、「なんとなく」になっていないだろうか?これら「コト」の問題が明らかになり、その解決に取り組むことによって、・各人が本来の持てる力を発揮できるようになり、・お互いに気持ち良く仕事ができるようになります。これこそが、“そうじ”つまり「本質を明らかにし、究めること」の真意なのです。弊社を立ち上げてから、様々な企業の変革の現場に立ち会ってきました。会長(父)と社長(子)で、一緒に山積みになった書類を整理しながら、それらの書類に宿されたそれぞれの想いに理解が及び、それまでの確執が氷解し、お互いに感謝の念が生まれ、父子の絆が深まった事例。社長と社員を隔てていたパーテーションを取り払ったことで、文字通り壁がなくなり、社長と社員の心が通い合うようになった事例。工場内を、より使いやすく、効率的に変えていく中で、それまでは「面倒くさい」とか「今のままでいい」などと、どちらかといえば消極的だった社員たちが、自ら積極的に「自分たちの会社を自分たちで良くしよう!」という機運が芽生えてきた事例。一人だけではできない工夫改善を、周囲の協力を得て実行していく過程で、若手社員がリーダーに育っていった事例。社内の清掃を進める中で社員の長時間労働の実態が露わになり、社員の負担を軽減するために事業構造を大きく転換する決断がなされ、それに向けて会社が変わりつつある事例。こうした変革は、もちろん一筋縄ではいきません。壁にぶち当たったり、お互いの感情がもつれたり、事態が思わぬ方向に展開したりすることもあります。私たちはそうしたプロセスを大切にします。壁となっているものは何かを明らかにし、それを取り除く努力をします。互いの感情をあえて露わにし、そこから解決のための糸口を探っていきます。思わぬ展開を楽しみ、新たな価値創造につなげていきます。なぜなら、それこそが“そうじ”、つまり「本質を明らかにし、究めること」だからです。経営者の悩みは様々です。特に中小企業においては、幾多の課題がある中で、限られた資源をどこに集中して投入すればよいか、迷ってしまうことでしょう。こうしたときに、すぐに効果が見えそうな「枝葉」に着目してしまいがちです。枝葉とは、たとえば知識や技術、商品、販売方法などです。しかし、いくら良い枝葉を持っていても、「根」が良くなければ、根本的な改革にはなりえません。“そうじ”は、「根」に働きかけます。本質を明らかにし、究めることが、人や組織を変えていくのです。世の中は、経済活動で成り立っています。経済を担っているのは企業です。企業における人や組織が良くなれば、そこに関わる家庭や地域社会が良くなります。私たちは、企業への“そうじ”の普及を通じて、誰もがイキイキと生きがいをもって輝ける人生を送れる社会を作りたいと考えています。それが、「そうじの力」です。あなたも、私たちと一緒に、「そうじの力」でより良い社会を作っていきませんか? (小早)良い社風具現化プロデューサー飯塚輝明からの 独立宣言!感謝申し上げます!そうじの力からシャインブライトへ!前号の森川に続き突然のご報告ですが・・・、私、飯塚輝明は三月末日に(株)そうじの力を退社し四月一日よりシャインブライトという屋号で個人事業主として独立をいたしました。 (株)そうじの力に在籍して七年間、天職と思う仕事場を得て、夢中になって過ごしてきました。皆様からご縁とご厚情を賜り、おかげさまでこの度念願の独立開業をさせて頂く運びとなりました。この場を借りてお礼申し上げます。今は、とてもうれしくワクワクしています。本当にありがとうございました。 独立するとはいえ、日常や仕事の現場はこれまで通り変わりません。そもそも(株)そうじの力が、自立連帯型企業(社員一人一人の自立を目指し、極言すれば一人一人全員を社長にする)を志向しており、私も一日も早く自立連帯を体現することを希望していました。ようやくそのスタートラインに立ったという事です。 というわけなので、これまで通りお付き合いをさせて頂けますと光栄です。そうじの力全国大会などのイベントではまたお会いできることと思います。今後ともよろしくお願いいたします。 さて私の新会社の屋号は「シャインブライト」です。その意味するところは・・・、実は私の名前の「輝明」を英語にしてみただけです。私は、明るく輝くという自分の名前が好きです。この名前にあやかり、全国の職場を明るく輝かせることが私の志であり使命だと考えています。 そしてもう一つの意味が「社員(シャイン)が明るい」です。ダジャレです。でもいたって本気です。私がそうじをツールにして実現したいのは、まさに社員が明るい職場です。世界中の職場がみんなそうなると良いのにと思っています。 世の中の変化は早く、私が(株)そうじの力に合流した七年前からも大きく変わっているのを感じます。働き方改革では留まらない、働かせ方改革でも留まらない、働き手各個人に働き甲斐が真に求められる時代が来ています。既存の組織機能では難しいと感じます。 どうしたらいいのか? (株)そうじの力の七年間でたどり着いた答えは「リーダーシップ」。『リーダーすらリーダーシップを知らない現状に対し、リーダー含め全員がリーダーシップを理解し使えて、相互に機能し合うチームを作ること。』 そのことによって働き甲斐が渦を巻く職場を世界中に増やすことが私の仕事です。 必要なのは練習。リーダーシップなんて、誰も練習したことがないし、練習の場もありません。リーダーシップを使えるようになるって本当に楽しいですよ。そうじを舞台にすると職場でできます。働き甲斐が渦を巻く職場づくりをしませんか。必ずできます。 (飯塚)株式会社そうじの力 そうじで、組織と人を磨く 日本で唯一の研修会社弊社は“そうじ”を通じた「良い社風づくり」を支援します。講義、現場巡回、チームミーティング、体験実習、計画作りを通じて、社長と社員の意識改革を図り、健全な企業風土作りをお手伝いします。支援期間は1年から。毎月2回訪問を原則としますが、状況とご要望に応じて、プログラムをオーダーメイドします。また各種団体向けの講演のご依頼も受け付けております。(全国対応)そうじの力だより第154号 2018年5月1日発行 発行者:小早 祥一郎(株式会社そうじの力 代表取締役)〒370-0078 群馬県高崎市上小鳥町373-6 TEL:027-315-2333 FAX:027-315-2334 メール:info@soujinochikara.com