【第160号】キレイな現場は女性活躍の現場|(株)小河原建設

そうじの力だより vol.160支援事例紹介キレイな現場は女性活躍の現場~小河原建設「そうじの力」~東京都中野区の(株)小河原建設。注文住宅部門とゼネコン部門を持つ、社員約三十人の建築会社です。毎年、外部の方をお招きして、「そうじの力」の見学会を行っています。今年も九月十四日に見学会を開催し、一七名の方に参加していただき、盛況な会となりました。ここで私が「そうじの力」のお手伝いをはじめたのは、今からちょうど八年前。当時、既に同社では「環境整備」と銘打って整理・整頓・清掃の活動に取り組んでいるところでした。しかし、自分たちだけではなかなかうまく進んでいかない、ということでお声掛けいただいたものです。当時の同社には、「モノが多い」「見えない所が汚い」「組織立って活動が行われていない」というようなところがあり、そのあたりがテコ入れのポイントになりました。まず、徹底してモノを捨てました。建築現場で余った資材や建材を持ち帰るのですが、結局使わずに山積みになってしまっています。「使えるか使えないか」ではなく、「使うか使わないか」で判断し、使う当てのないものは捨てていただきました。小河原敬彦社長は二代目なのですが、先代から譲り受けた置物や美術品なども多数ありました。これも、「本当に必要なものは何か?」自問自答していただき、必要なものだけにしました。壁に掛けてあった亀の剥製も、竜宮城に帰していただきました(笑)。また、トイレの水濾の裏など、「見えない所」をキレイにすることを徹底しました。ブラックボックスになりがちな、個人のデスクの引き出しの中身も、徹底して整理をしました。そして、環境整備プロジェクト(PJ)チームを編成し、PJリーダーとサブリーダーを任命して、組織として活動を推進していくようにしました。PJリーダーたちは、毎年交替するのですが、単に言われたことだけをやるのではなく、自分たちで企画をして、何が必要なのか、何をすると面白くなるのか、を考えて活動を行っています。そのおかげで、PJリーダー経験者から、実務上の役職者も生まれてきています。建築現場においては、「東京一キレイな現場」を目標にして、一日五回のそうじに取り組んでいます。二〇一七年度の『魅せる現場コンテスト』(住宅産業塾主催)において、最優秀賞を獲得しました。キレイな現場が評判を呼び、口コミや紹介での受注が増えています。それ以外にも、同社には素晴らしい点がいくつかあります。その一つが、女性の活躍です。同社では、五年程前から、毎年新卒社員を採用しています。人手不足の中で、中小企業が毎年新卒採用しているだけでもすごいことですが、もっと驚くのは、そうして採用した新卒の女性社員を、現場監督にしていることです。実際、今回の見学会でも、建築現場を案内してくれたのは、女性監督でした。小河原社長によれば、女性でもきちんと教育すれば監督になれるし、むしろ男性よりも細やかな配慮などは優れている、と言います。同社では、男性と女性をまったく差別することなく、個々人の能力や適性のみによって、仕事を割り当てているとのこと。素晴らしいです。それにしても、やはり、「キレイな現場」だからこそ、女性が活躍できる、というのはあると思います。汚い・乱れている=危険・乱暴=男性職場vsキレイ・整っている=安全・快適=女性職場。こんな図式が成り立つのではないでしょうか。今回の見学会の参加者の感想の抜粋です。〈経営理念と社内美化がイコールとなっており、「仕組み」でそうじが徹底されていたことがとても印象強かったです。私自身が家を建設する際には「小河原建設」さんに任せたいと強く感じました。皆様とても丁寧な対応で接していただき、誠にありがとうございます。〈以前にリフォーム会社に勤めていた経験があり、そこの会社の倉庫がひどい物置状態だったので、ある種、建築関係の会社はこんなものだと間違えた認識でいましたね。現場は一業者だけの出入りだけではなく、複合業者、業種の方が出入り作業しているので、普段よりの毎日の完了時がこのような現場の形が理想だと感じました。小河原社長はまだまだ満足していません。高い理想に向けて、様々なチャレンジが続きます。(小早)お知らせ『みやざき中央新聞』にコラムが連載されています! 『みやざき中央新聞』をご存知でしょうか?初めて聞いた、という方も多いかも知れませんが、実は、知る人ぞ知る、根強いファンが多い、人気の新聞なのです。 タイトルから、宮崎県の地方紙かと思うかもしれませんが、さにあらず。本社が宮崎にあるだけで、まったく宮崎とは関係ありません(笑)。  全国各地で行われるさまざまな講演会を取材して、その中から、面白い話、感動する話、心温まる話、ためになる話を掲載しているのです。 当然、講演のジャンルも、講師のバックグランドも様々。でも共通しているのは、読むと「なんだか心が温まる」とか、「感動で涙が出る」とか、「元気が出る」とか、「気持ちが引き締まる」とか、「無条件に笑える」とか、「へぇ~、世の中にそんなことってあるんかいな」とか、「これはいいことを聞いた。役に立つなあ」とかいう内容であることです。 これまでに掲載された講師は、ざっと同紙のバンクナンバーを眺めてみるだけでも、ジャパネットたかたの創業者高田明さん、サンマリノ共和国大使館特命全権大使マンリオ・カデロさん、作家の井沢元彦さん、柔道オリンピック金メダリストの山下康裕さん、イエローハット創業者で「日本を美しくする会」の鍵山秀三郎さん、ノーベル生理学賞受賞者の大隅良典さん、放送作家の永六輔さん・・・・・、と、すごい人たちのオンパレード。 そんなすごい新聞に、何を誤解してくれたのか(笑)、私のコラムを連載してくれるというのです。ありがたいです。 『楽しく改革、そうじの力』というタイトルで、四回に一回、つまり月に一回というペースで載っています。基になったのは、私がある商工会議所で行った講演です。それを、記者の方が取材し、編集者の方がうまく編集してくれました。 同紙は、月四回(週一回)の発行で、申し込めば全国どこにでも届けてくれます。とっても面白い内容なので、別に私の話に興味がなくても(笑)、ぜひとも皆様ご購読をお願い致します。 電話:0985-53-2600 ネットでも申込みできます。(小早)株式会社そうじの力そうじで組織と人を磨く、日本で唯一の研修会社弊社は“そうじ”を通じた企業の「組織変革」を支援します。講義、実習、チームミーティング、計画作り、現場検証を通じて、社長と社員の意識改革を図り、健全な企業風土作りをお手伝いします。支援期間は1年から。毎月2回訪問を原則としますが、状況とご要望に応じて、プログラムをオーダーメイドします。また各種団体向けの講演のご依頼も受け付けております。(全国対応)そうじの力だより第159号2018年10月1日発行発行者:小早 祥一郎(株式会社そうじの力 代表取締役)370-0078 群馬県高崎市上小鳥町373-6 TEL:027-315-2333 FAX:027-315-2334メール:info@soujinochikara.com