【第161号】中途採用社員の雰囲気が変わってきた!|西村ジョイ(株)

そうじの力だより vol.161支援事例紹介中途採用社員の雰囲気が変わってきた!~ホームセンター 西村ジョイ「そうじの力」~香川県を本拠として、県内及び近県に十一店舗を展開するホームセンターの西村ジョイ。地元では知らぬ人はいない、人気のホームセンターです。「そうじの力」の活動が始まって丸五年が経ちました。現在、二か月に一回、全店から店長やリーダー社員を集めて、「そうじの力」の研修会を行っています。ここ二年ほどは、「そうじの力」のマニュアルである『西村ジョイスタンダード』の作成に注力してきました。同社は、パートさんも含めると、全従業員数七百名あまり。大きな店舗では、一店で百名以上の人が働く環境です。「そうじの力」を末端にまで浸透させるのは容易ではありません。そこで、「そうじの力」の考え方や、具体的方法をマニュアル化し、統一した基準で浸透させていこう、という狙いです。ただ、マニュアルといっても、本部が作成したものを現場に一方的に押しつける、といったものではありません。十一店舗が項目を分担し、自店で実行しながら作成します。作成したマニュアルを研修会で発表し、社長や私、そして他店からの助言や意見を取り入れて、修正していきます。ひとつのマニュアル項目が完成するまでに、三~四回の手直しが入っています。いわば、全店参加ボトムアップ型のマニュアルなのです。それで終わりではありません。マニュアルは、あくまでも紙に書いた概念でしかありません。それが実践に移されて、はじめて魂が入るのです。完成後のマニュアルについては、各店が実践報告をします。その中で、やりにくいものや、現場の実態に合っていないものについてはフィードバックがなされ、改訂されます。また、毎回の研修会においても、マニュアルどおりに実践がされているか、現場巡回でチェックされます。マニュアルの記載に沿った実習も、毎回行われます。こうした取り組みを続けて、確かに会社が変わってきました。たとえば、木材の加工場。以前は、工具がグチャグチャに置かれて、木くずも積もっているような状況でした。現在では、どの店舗でも、工具は整然と壁に掛けられ、木くずもキレイに掃き清められています。加工場で作業するのは、主にアルバイトのシニアさんたち。彼らにも、「そうじの力」が浸透しつつあるようです。売場の棚を作る什器。売場の改変などで余った什器は、以前は乱雑に積み上げられていたのですが、今では種類ごとに、分かりやすく取り出しやすく収納されています。出入りの業者さんからも、お褒めの言葉をいただくとか。レジ周りについては、配線を整えています。今までは配線がグチャグチャで、専門業者を呼ばないと整理ができない状態でした。今では、自力で配線を整えることができ、たとえば災害のような緊急時にも、予備電源にすぐに切り替えられる訓練も行っています。店舗周辺の環境整備にも力を入れています。特に、草木の伸びる夏場は、こまめに草刈りや剪定をして、周辺環境を整った状態に維持してます。近隣の住民の方々からも、「いつもご苦労様」というお声がけをいただいているそうです。同社の大きなテーマである「倉庫在庫ゼロ化」。毎日、大量のモノの出入りがある業界だけに、なかなか完璧に、というわけにはいきませんが、全店舗において、日々、あくなき挑戦が続いています。変わったのは、物理環境だけではありません。西村久社長のコメントです。中途採用社員の集合研修をしていて、おや?と思うことがありました。中途採用の場合、皆さん、色々な職場を転々としてきています。ゆえに、以前は暗いというか、警戒したような雰囲気が漂っているのが普通でした。ところが、今年は違うのです。「そうじの力」のレクチャーも、私と常務が行ったのですが、彼らの食いつきが違う。内容が染み込んでいっているような、肚に落ちているというか。三年前には考えられなかったことです。いつの間にか、わが社の社風が良くなってきているのでしょうか。こうしたことを、全社に拡げていくためにも、同社の「そうじの力」は、まだまだ続きます(小早)最近観た映画から『ボヘミアン・ラプソディ』~世界を熱狂させた真のエンターテイナー~ イギリス出身のロックバンド『クイーン』とリードボーカルのフレディ・マーキュリーを描いた映画『ボヘミアン・ラプソディ』が公開中です。 数々のヒット曲を放ち、日本にもたくさんのファンを持つ彼らですが、1991年フレディの死とともにバンドは事実上活動休止となります。 フレディは、イギリス領ザンジバルの出身で、父母はもともとインドの出身。ザンジバル革命の影響で、安全上の理由で家族でイギリスに移住します。 イギリスでの青年期は、人種や容姿のことで差別されたりバカにされたりしていたようです。 クイーン結成後も、奇抜なファッションや従来にない特異な楽曲構成、そして挑発的な言動がバッシングの対象となります。 極めつけは、ゲイであったこと。正確にはバイセクシュアルだったようですが、彼のその破天荒な生き様は、熱狂と同時に物議をかもします。 しかし、そのような逆境にあっても、彼は自分の生き方を変えません。「世間の評判など、しょせん一時の気まぐれでしかない」と気に留めません。 当時のロック界にはない、オペラのような複雑な楽曲構成や、奇抜なステージ衣装。レコード会社やプロデューサーの反対を押しのけて、自分の考えを貫き通します。 ぶれない彼の「軸」は、いったい何だったのか?エンディングで彼がつぶやいたセリフが、それを良く表しています。 「僕はみんなを喜ばせる最高のパフォーマーだ!」 単なるわがままではなく、ファンを喜ばせる存在でありたいという、彼の「志」と言っても良いでしょう。 既存の殻を破るには、大きな勇気が要ります。個人のわがままだけでは、その大きな勇気は湧いてきません。「みんなのため」という「大欲」こそが、その原動力となるのでしょう。 それにしても、この映画、出てくるキャストが皆、本物にそっくりなのです。フレディの立ち居振る舞いはもちろんですが、バンドのメンバーも、顔がそっくりなだけでなく、演奏まで完コピ! 1985年、ウェンブリースタジアムで行われた『Live Aid』。アフリカ救済のためのチャリティーコンサートが、この映画のラストシーンを飾ります。このコンサートの本物の映像を何度も見ている私ですが、本当に何から何までそっくりで、鳥肌が立ちます。 フレディがAIDSで亡くなったのが、45歳。彼はいまや伝説となりました。つくづく、人間の価値というのは、生きた「長さ」ではなく、「いかに生きたか」という「質」なのだと感ぜずにいられません。(小早)株式会社そうじの力そうじで組織と人を磨く、日本で唯一の研修会社弊社は“そうじ”を通じた企業の「組織変革」を支援します。講義、実習、チームミーティング、計画作り、現場検証を通じて、社長と社員の意識改革を図り、健全な企業風土作りをお手伝いします。支援期間は1年から。毎月2回訪問を原則としますが、状況とご要望に応じて、プログラムをオーダーメイドします。また各種団体向けの講演のご依頼も受け付けております。(全国対応)そうじの力だより第1612018年12月1日発行発行者:小早 祥一郎(株式会社そうじの力 代表取締役)370-0078 群馬県高崎市上小鳥町373-6 TEL:027-315-2333 FAX:027-315-2334メール:info@soujinochikara.com