【第165号】自分たちの会社を自分たちで輝かせる|Mランド丹波ささ山校
そうじの力だより vol.165支援事例紹介「自分たちの会社を自分たちで輝かせる」~ゲストと共に~ Mランド丹波ささ山校「そうじの力」兵庫県の山間、「丹波の黒豆」で知られる篠山市に、Mランド丹波ささ山校があります。全国から合宿教習生を受けて入れている、社員数約三〇人の自動車教習所です。ここで四年半前から、弊社がお手伝いしての「そうじの力」の取り組みが続いています。ほぼ全員がインストラクター(教官)でフラットな組織です。常に教習が入っているため、なかなかまとまった時間が取れないのですが、主に朝の時間を使って活動を進めています。現在、五つの班に分かれて、それぞれ五~六人のグループ単位で活動しています。ここで試されるのが、リーダーの力量。現在のリーダーは一年半前に交替した二代目。フラットな組織だけに、黙っていては誰も動きません。グループによって、カラーも違います。リーダーがあまり声をかけなくとも、各メンバーが自主的に活動してくれるグループもあれば、なかなか皆が集まれないグループもあります。 ミーティングを通じて、目的や方針を確認し合うグループもあります。あるグループでは、リーダーの発案により、LINEでそうじする場所と期限を連絡し合っています。それにより、従来に比べて参加率やコミュニケーションが劇的に向上したといいます。それぞれのグループにはエリアが割り当てられており、そのエリアで何らかの環境整備を行うことになっています。具体的に何をするかは各グループに任されているため、各グループ内で話し合い、意見交換しながら活動が進められています。全グループとも、床磨きに特に力を入れています。創業五六年という歴史のある会社ですので、建物のあちこちも傷んできています。床面も、当初はくすんで黒ずんでいたのですが、毎日狭い範囲を磨き、ワックスがけを繰り返すことで、今ではまぶしいくらいに光り輝いています。階段下の床面などは、隠れた部分で手が入りにくかったのですが、皆さん這いつくばって磨いてくれています。井階正義社長も、「社員の皆さんが会社を輝かせてくれているおかげで、ゲスト(教習生)を気持ちよくお迎えすることができている」と、感謝の気持ちを述べています。グループによっては、床磨きだけでなく、不要物の整理や備品棚の整頓なども手掛けています。おかげで、以前は手狭に感じた所内も、広々とした空間に生まれ変わりつつあります。グループによっては、朝の時間だけでは足りないので、まとまった活動時間が欲しいという要望がメンバーから上がり、社長に申請をして活動時間を確保して、大掛かりな作業を行っているところもあります。同社の特徴のひとつは、ゲスト(教習生)を巻き込んで活動を行っていること。もともと同社では、合宿教習の約二週間の間に、様々なボランティアをゲストに体験してもらっていました。その中に、この「そうじの力」の活動も組み込んでいるのです。早朝、同校に入ると、ゲストが床磨きしているシーンに出会います。あるゲストの感想文です。『ボランティア参加のきっかけは、ここで知り合った同じ部屋の友だちに誘われたことでした。この日から私は毎日参加するようになりました。私自身、掃除は自ら行わないタイプだったのですが、Mランドの方の「人」、「物」に対する情熱と、私たちへの愛情の深さに感動し、私も誰かの役に立ちたいと思うようになりました。便利な社会になり、私たちは必要最低限の会話しか交わさなくなっていますが、ボランティアに参加することで、しぜんと会話が生まれ、思いやりの心や、忘れかけていた素直な心に気付かされました。社会人になる前に、Mランドで多くの方々に支えられ、大切な事に気付かされ、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。』ゲストと一体になり、「自分たちの会社を自分たちで輝かせる」Mランド丹波ささ山校。兵庫県の山間から、社会を照らす一筋の光が溢れています。(小早)今月の読書から『静かなる日本侵略』佐々木類著~目先の利益を優先する罪~ 本書で紹介されているのは、「宮崎県の過疎の町に、中国人留学生が9割を占める高校が出現した」「千葉の団地では、中国人居住者が5割を超え、排他的な華僑のコミュニティをつくり、日本人住民らと摩擦を起こす」「来日目的を虚偽申請し、保険料をまったく払ったことがないのに高額医療を安く受けている」「対馬では、海上自衛隊基地の周辺を取り囲むように韓国資本に買い漁られたままだ」というような、信じられないような我が国の実態です。 ここで問題にしたいのは、中国や韓国の動きではありません。本書中にもあるとおり、「一番の問題は、こうした実態を許したまま法の抜け穴を埋めようとしない政治と行政の不作為であり、怠慢なのである。」「詰まるところ、日本人自身がこうした事態を自ら招き、墓穴を掘ろうとしているのだ。」というように、われわれ日本人自身の考え方や行動なのです。 たとえば、宮崎県の高校のケースでは、 「同校はもともと日本人だけだったが、15年ほど前から生徒集めに苦労するようになったという。背景にあるのは急激な少子化だ。(中略)この高校でも経営が立ちゆかなくなってきたのだ。(中略)そこで目をつけたのが、外国人留学生だった。」とあります。 確かに、私企業である私立高校の場合、経営をどう成り立たせるかは死活問題ですが、社会や後世にどのような影響を与えるかを考えるべきでしょう。ちょうど3月16日の新聞に、東京福祉大学の留学生700人が所在不明になっているという記事が出たところです。 奄美大島南部の海岸では、中国人6,000人を乗せた大型クルーズ船の接岸桟橋をつくろうという計画が浮上し、奄美大島全体を巻き込んでの騒動になっているといいます。この集落には人口がわずか35人しかおらず、レストランどころか公衆トイレもないという辺鄙なところ。大量の観光客がやってくれば大混乱になることは必至です。さらに、この集落の対岸には、陸上自衛隊の水陸機動団が訓練を実施している無人島があり、自衛隊の機密が漏れる恐れもあります。 誘致を主導しているのは国土交通省のようですが、「離島振興」や「インバウンドの促進」という美名の下、近視眼的な施策を取ることで、将来的にどのような影響を島に、さらには国に及ぼすのか、深く考えているとは思えません。 他にも全国各地で、水源となる森林や国防上重要な土地が、中国や韓国の資本にどんどん買い漁られているといいます。国や地方自治体、企業や個人が、目先の利益や流行に惑わされて安易な行動に走った結果は、いずれ取り返しのつかないマイナスとなって私たち自身に襲い掛かってくることでしょう。 私たち一般企業でも、理念なきままに、目先の損得だけで事業を行えば、いずれ必ずしっぺ返しを食らいます。常に視野を遠く広く持ちたいものです。(小早)株式会社そうじの力そうじで組織と人を磨く、日本で唯一の研修会社弊社は“そうじ”を通じた企業の「組織変革」を支援します。講義、実習、チームミーティング、計画作り、現場検証を通じて、社長と社員の意識改革を図り、健全な企業風土作りをお手伝いします。支援期間は1年から。毎月2回訪問を原則としますが、状況とご要望に応じて、プログラムをオーダーメイドします。また各種団体向けの講演のご依頼も受け付けております。(全国対応)そうじの力だより第165号2019年4月1日発行発行者:小早 祥一郎(株式会社そうじの力 代表取締役)〒370-0078 群馬県高崎市上小鳥町373-6 TEL:027-315-2333 FAX:027-315-2334メール:info@soujinochikara.com