【第171号】常に次のステップを目指して改善は続く|実践企業見学会レポート

そうじの力だより vol.171支援事例紹介環境整備に終わりはなく、常に次のステップを目指して改善は続く~徹底することで面白くなり、自主的な改善が進む~九月十三日、東京都中野区の(株)小河原建設にて、「そうじの力実践企業見学会」を開催しました。このイベントは、外部のお客様をお招きして、同社の環境整備の取り組みを間近で体感していただく、とても大切な機会。参加者は、同業者である建築関係の方をはじめ、様々な業種のみなさん十三名。まずはじめに、同社の小河原敬彦社長のご挨拶。社長は、数年前に大きなケガをされ、リハビリのために約一年半、会社を不在にしました。通常なら、会社がつぶれてもおかしくない、そんな状況の中で、社員さんたちが一丸となって奮起し、なんと過去最高売上を記録してしまったのです。それを可能にしたのが、まさに環境整備だったと、社長は述懐されています。環境整備によって、気づく力や自発性、そして互いに協力し合う力がつき、会社としてのベクトル合わせができていたから、こうした危機を乗り越えられたのだと。続いて、同社環境整備プロジェクトのMさんから、ここ最近の同社の環境整備の取り組みについて、プレゼンがありました。プレゼンの次は、現場見学です。同社の事務所、倉庫、そして建築現場を、見学して回ります。建築現場は、同社の本社から、車で一〇分ほど移動した所にあります。隅々まで整理・整頓・清掃が行き届いた現場を見て、参加者のみなさんも、「へぇ~っ」というため息。「きれいだとは噂には聞いていたけど、ここまでとは・・・」という感じです。もちろん、今日のために、社員さんたちが一生懸命にそうじをしたことは間違いありません。同業者の人たちを含め、外部の人が見に来るのだから、みっともない真似はできません。「見られる」という一種の「外圧」が、健全な刺激となり、社員さんたちのモチベーションを上げているのです。先ほど、今日のために社員さんたちが一生懸命にそうじをした、と書きましたが、それは決して「付け焼刃」「一夜漬け」ということではありません。同社において、私のサポートで本格的に環境整備に取り組みはじめたのが、今から九年前。そこから、「東京一キレイな現場」を目指して、コツコツと地道な活動を続けてきました。実際、建築現場は「素足で歩ける」状態になっています。私も、いろいろな現場を見る機会がありますが、素足で歩ける建築現場など、他ではありません。ゴミの分別もしっかりできています。安全面の対策も、いろいろと工夫しています。実際、業界団体の主催する『魅せる現場コンテスト』で、最優秀賞も受賞しています。それでも、現場担当の本人たちは、「まだまだです」とのこと。そう。実際、まだまだです。平均的レベルから見れば十分すぎるほどですが、理想を目指すならば、課題はまだまだあります。だから、環境整備に終わりはありません。ある高みに到達すれば、今度は次の高みを目指してのチャレンジが始まる。こうして、いつまでも改善・改革は進んでいくのです。私はよく、「せっかくやるならば、徹底しましょう」と呼びかけます。それは、中途半端に取り組んでも、その成果が感じにくく、結果としてモチベーションにつながらないからです。しかし、小河原建設のように徹底すれば、ひと目見てその凄さはわかります。なによりも自分たちが気持ちよく働け、そしてこういう機会に外部の方からお褒めの言葉をいただくと、それが嬉しいのです。だから、「もっとやってやろう!」という気持ちになるのです。だからこの「見る・見られる」機会を設けるというのは、自発的な取り組みを促進する、とても良い仕掛けなのです。人間はあくまでも、社会的な動物。他人との関わりの中で、自分のアイデンティティーを確立します。環境整備の取り組みが、他人からどのように評価されるのか。自分たちのやってきたことが、世の中に良い影響を及ぼすことができる、と分かったときの喜びは、何にも代えがたい喜びなのです(小早)今月の読書から『“そうじ”をすると、なぜ会社がよくなるのか』小早 祥一郎 著~“そうじ”は人の「意識」と組織の「仕組み」を変える~ ついにこのコーナーで、私自身の著書をご紹介するときが来ました! セルバ出版から、9月26日より発売されています。 この15年間で得た知見を、余すところなく網羅した、経営者のための指南書です。 以下、目次に沿って、中身をダイジェストでご紹介します。〈第1章 なぜ“そうじ”は組織変革や活性化の契機になるのか?〉 心と体はつながっています。心が乱れていると、周囲の環境も乱れます。だから逆に、環境を整えることで、自分の心を整えることができるのです。心を整えようと、ウンウン唸っているだけでは、心は変わりません。〈第2章 組織変革・活性化する“そうじ”のポイント~技術編〉 まずとにかく、不要なものを捨てることが大切です。そうじというと、すぐにホウキや雑巾を持ちたくなるのですが、不要なものを捨てずに、掃いたり拭いたりしても、何も良い変化は起こりません。〈第3章 組織変革・活性化する“そうじ”のポイント~組織編〉 一人でやらないこと。そうじは一人でやれば「修行」ですが、皆でやれば「レクリエーション」になり、コミュニケーションが活性化し、組織が活性化します。〈第4章 “そうじ”の取り組みによって組織風土改革が実現した事例〉 今回巻頭でご紹介した(株)小河原建設など、実際にそうじを通じて会社が良くなっている事例を8社ご紹介しています。〈第5章 組織変革・活性化のためのユニークな視点と仕掛け〉 講演などでご質問の多い、「抵抗勢力とどう向き合うか?」というようなことについて解説しています。〈第6章 依存から自立へ~私がそうじに目覚めた理由〉  私のルーツを、ちょっとだけご紹介しています。けっこう赤裸々です(笑)。〈第7章 永続的な組織変革・活性化のために大切なこと〉 特に、社長さんに向けて、必ず守ってほしいことを最後にまとめました。 ご覧のとおり、考え方から、具体的手法、そして導入事例まで、これ一冊で、“そうじ”を通じた組織風土改革のすべてが分かる内容になっております。 本書は、主に経営者向けに書かれていますが、社内教育用のテキストとしてもご活用できる内容になっております。 全国の書店で販売しておりますが、在庫の関係で、ご購入は、Amazonなどのネット通販が便利です。 出版記念セミナーも開催します!詳細は、ホームページをご確認ください。(小早)株式会社そうじの力そうじで組織と人を磨く、日本で唯一の研修会社弊社は“そうじ”を通じた企業の「組織変革」を支援します。講義、実習、チームミーティング、計画作り、現場検証を通じて、社長と社員の意識改革を図り、健全な企業風土作りをお手伝いします。支援期間は1年から。毎月2回訪問を原則としますが、状況とご要望に応じて、プログラムをオーダーメイドします。また各種団体向けの講演のご依頼も受け付けております。(全国対応)そうじの力だより第1712019年10月1日発行発行者:小早 祥一郎(株式会社そうじの力 代表取締役)370-0078 群馬県高崎市上小鳥町373-6 TEL:027-315-2333 FAX:027-315-2334メール:info@soujinochikara.com