【第175号】リーディングカンパニーになるために、基本を徹底する|(株)西鶴
そうじの力だより第175号支援事例紹介突き抜けた存在になる!~リーディングカンパニーになるために、基本を徹底する~大阪府で、「ハピネスパーク交野」「ハピネスパーク牧野」など、三つの霊園の運営と墓石販売を手掛ける、(株)西鶴。霊園(墓地)というと、一般的には「暗く、汚い」というイメージですが、同社の霊園は「明るく、キレイ」で、従来の霊園のイメージを覆しています。ここで、五年前から、私がお手伝いしての環境整備(整理、整頓、清掃を通じての組織風土改革)が続けられています。もともと、私が関わった当初から、状態は悪くありませんでした。その当時から、欧風庭園を思わせる霊園はキレイでした。ただ、事務所やバックヤードに関しては、当初はモノが多く、誰でも分かるようにはなっていませんでした。そこで、活動の初期では、とにかくモノを捨てていきました。一見すると、必要と思われるモノであっても、一年以上使っていないものは、思い切って捨てていきました。ファイリングされた書類も、中身を精査して、本当に使う書類だけにして、ダイエットしていきました。当初はパンパンに膨れ上がっていたファイルも、スリムになりました。無駄なモノを捨てると、それだけスペースができ、限られた場所を有効活用できるだけでなく、その場の空気が澄み、変化や異常を感じとる「気づき」の感度が上がっていきます。もう一つ力を入れたのが、定位置化と表示です。私が五年前にお手伝いをはじめたときは、社員は八人くらいの小さな所帯でした。しかし、その後は事業の拡張に伴い、新入社員が入り、現在では十五人ほどになっています。霊園間の異動もひんぱんに行われています。こうなると、以前のように、個々人がそれぞれ「なんとなく」分かっていればいい、という世界ではなくなってきます。新人や異動した人でも分かるように、定位置化と表示を進めていきました。一度、整えた所も、数年後に私が「もう一度中身を整理してみましょう」と促し、徹底を図っています。こうした整理、整頓に取り組むことで、今では、備品を置いてある引き出しのすべてに通し番号がつけられ、写真やイラストまで貼られているので、今日入った新人でも、どこに何があるのか、一目で分かるようになっています。加えて、それぞれの備品の発注点や単価までが明記されているので、在庫の管理がしやすくなっています。同社の社員さんたちの特徴は、皆さん、明るく温かいこと。この環境整備を徹底することで、以前に比べて、ミスや無駄遣いがなくなり、社員同士のコミュニケーションも、良くなってきたといいます。同社の山本一郎社長は、ユニークなアイデアマン。昨年の春に開園した「千年オリーブの森」は、樹木葬のみの個性的な霊園。ヨーロッパの王宮の庭園を想起させる清閑なたたずまいで、テレビや雑誌などマスメディアにも多数取り上げられています。「千年オリーブの森」の管理棟の中には、歌手の絢香のCDジャケットに使われている『音楽の木』が移設されています。華やかで賑やかな音楽の木は、霊園に眠る人たちに、「どうぞ楽しんでください」とささやいているようです。同社が目指すのは、「業界内で良い」と言われるレベルではありません。環境整備にしても、業績にしても、「リーディングカンパニーとして、圧倒的に突き抜ける存在」になることです。山本社長は常々、「環境整備は会社の基本」と言っています。先日私が訪問し、定例のコンサルティングを終えた後、山本社長がご自身のブログにつづったコメントを、転載させていただきます。「今年最後の環境整備を終え、たくさん課題をいただいた!できる事はすぐに改善し、お金のかかる事は話し合いで改善し、早くすることがとても大切で、環境整備に終わりはない・・・。やり始めたときの写真を見るとこれだけ整理整頓できていなくては残業やイージーミスがたくさんあったことは言うまでもなく、業績を上げるためには避けて通れないのが環境整備である。」 業績の良い会社ほど、基本を大切にしていますね。 (小早)そうじの力コラム人は変化を嫌うもの~されど、変化してみれば、いいことはたくさんある~ここでカミングアウトしますが、私、酒をやめました。といっても、一滴も飲まないということではありません。正月や慶事、イベントなどでは少量は飲みますが、普段はまったくアルコールを口にしなくなりました。以前の私は、ほぼ毎日飲んでいました。ビールに始まり、料理によって日本酒とワインを飲み分け、足りないときには、ウィスキーやブランデーに進みます。そんな私が半年以上、ほとんど飲んでいないのですから、これは革命的です(笑)。きっかけがありました。ちょっとした体調不良です。その詳細を述べることは差し控えますが、どうも本調子でない状態が、長く続いていました。体調を回復すべく、気功を受けたり、漢方薬を飲んだり、サプリメントを摂取したり、いろいろと試していました。そんなとき、ハタと気づいたのです。 ひょっとして、酒が良くないのではないか、と。それまでの私は、結構な量を飲みながら、酒をやめる、という発想がまったくありませんでした。 いや、潜在意識の中では気づいていたのかもしれませんが、酒以外に原因や解決策を求めていました。でも、酒が良くないと気づいた以上、行動しないわけにはいきません。そこから、断酒が始まりました。最初の一か月間くらいは、酒が恋しく感じました。理性で我慢している感じです。でも、一か月をすぎたあたりから、平気になってきました。まずは百日間断酒をしようという目標があり、その間は一滴も飲まずにすごしました。そして百日が経ち、ここでいったん解禁です。久しぶりにビールを飲んで、美味さに感激するかと思いきや、さにあらず。同様に、日本酒やワインを飲んでも、あまり美味いと感じません。どうやら百日の間に、完全にアルコールを「卒業」できたようです。その後は、上述したとおり、イベント事以外は飲まなくなりました。飲みたいと思わないので、飲む必要がありません。思えば、自分が酒なしで生きられる人間だとは思ってもみませんでした。最初から、そうした変化を拒否していたのです。でも、第一歩を踏み出してみると、意外にイケるのです。変化に伴う痛みは、さほどではない上に、変化したことによるメリットは、想像以上でした。酒が抜けると、良いことがたくさんあります。頭が冴え、体も軽くなります。なにより、家計が助かります(笑)。肝心の体調不良ですが、酒が原因というわけでもなかったので、完全に回復したわけではありません。それでも、以前に比べたら、ずいぶんと良くなり、日常生活には支障がなくなりました。どんな変革も、まずは勇気を出して、第一歩を踏み出すことですね。(小早) 株式会社そうじの力そうじで組織と人を磨く、日本で唯一の研修会社弊社は“そうじ=環境整備”を通じた「企業風土改革」を支援します。講義、実習、チームミーティング、計画作り、現場検証を通じて、社長と社員の意識改革を図り、健全な企業風土作りをお手伝いします。支援期間は1年から。毎月1回訪問を原則としますが、状況とご要望に応じて、プログラムをオーダーメイドします。また各種団体向けの講演のご依頼も受け付けております。(全国対応)そうじの力だより第175号 2020年2月1日発行 発行者:小早 祥一郎(株式会社そうじの力 代表取締役)〒370-0078 群馬県高崎市上小鳥町307-1 TEL:050-3709-2333 FAX:050-6868-2721 メール:info@soujinochikara.com